mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

一蓮托生が武器~罠にかかったパパとママ~

昨日の作文中から頭に浮かんでたネタよ
当所を隅から隅まで家捜しすれば点在してるはずの内容を編集して1本の記事に仕上げた
あ、家捜しするのは好きにしたらながら、ネズミ捕りみたいな罠にかからないようにね
いくら当記事が、罠の仕掛けられたネズミ~映画とは言えな
世界に冠たる黒鼠会社アレルギーが何でまたとな?
千葉の鼠園はともかく、映画を全く観ないで難癖付けるほど落ちぶれちゃねーっての




本題へ





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‘罠にかかったパパとママ’ The Parent Trap ! (1961年)




英語原題からわかると思うけど
デニス・クェイドが出演した理由:「当時の嫁メグ・ライアンに勧められた」
何でも1961年版が、メグにとってNo.1級の傑作でお気に入り
ナターシャ・リチャードソンに罠仕掛けて自分が役横取りしなかっただけ可愛げ
実際の夫婦が離婚夫婦を演じたら実際にも?と、野次馬根性にとっては残念無念
(デニス&メグが映画とは全く無関係に離婚したのは説明までもあるまい)




1961年版は正直、出来いくない!




ドイツの児童文学作家エーリッヒ・ケストナーが1949年に発表した小説‘Das doppelte Lottchen’が元ネタ

オーストリアのケーニッヒ湖畔にある「こどもの家」には、毎年夏になると多くの子供たちが国内各地からやってきて、夏休みを過ごす(サマーキャンプ)。ウィーンから来たルイーゼ・パルフィー(ややがさつでお転婆)とミュンヘンから来たロッテ・ケルナー(母親思いの優しい性格)は、お互いがあまりにも似ていることに驚き、仲良くなる。そして、互いの生まれた日や生まれた場所が同じことから、自分たちが実は双子であり、音楽家である父親の仕事中毒が原因で離婚した両親が、シングルマザー・シングルファザーを装って、子供を一人ずつ育てていたということを知る。

自分たちの両親がどういう生活を送っているかを知るために、双子は髪形を相互に入れ替え、相手に成りすまして帰宅し、状況を報告しあった。ロッテの病気でふたりの入れ替わりがばれてしまい、最終的には両親は再婚する。

Wikipediaふたりのロッテより引用 )

映像化される時代に合う設定したらいい物語だが、本質は、原作から外れるなよを強調しとく
1961年版のダメな点↓

ヴィッキー・ロビンソン
    演 - ジョアンナ・バーンズ、吹替 - 沢田敏子
    ミッチの恋人。ミッチの財産目当てで結婚しようとしている。
エドナ・ロビンソン
    演 - リンダ・ワトキンス
    ヴィッキーの母親。娘を金持ちのミッチと結婚させたがっている。
チャールズ・マッケンドリック
    演 - チャールズ・ラグルス、吹替 - 中庸助
    マギーの父親。普段は妻の言いなりになっている。
    双子の入れ替わりに気付いて相談に乗る。
ルイーズ・マッケンドリック
    演 - キャスリーン・ネスビット、吹替 - 京田尚子
    マギーの母親。厳格な人物で家を取り仕切っている。
ドクター・モスビー
    演 - レオ・G・キャロル
    ミッチとヴィッキーの結婚式を執り行うために招かれた牧師。
    酒好きでミッチを挟んだヴィッキーとマギーの三角関係を楽しむなど俗っぽい人物。

Wikipedia罠にかかったパパとママより引用 )

双子と両親を取り巻く人物が多過ぎてお邪魔虫という点よ
とりわけ、ヴィッキー
財産目当てで結婚しようとする性悪女をパパが見抜けないまでは許して
化け猫の正体を見て、ママを見直す格好の他力本願的パパ、男らしくないっての
それぞれの恋人や婚約者の役回りはね、余計な自己主張しないまま別れを告げられ素直に応じりゃイイの
次に、ボストンの祖父さん
双子の入れ替わりに気づく人物、これは双子の親である事が絶対条件だ
匂い等で人を見分ける飼い犬や飼い猫は別にして
双子製造責任者である親が時間要しても真っ先に気づかねば意味ねーわ




飼い犬?
ドイツ本国で製作された1993年版と比較してみよ↓
【黄色信号や急停車を経験して、Let's get together !】
パパとチャーリーの行きつけであるトルコ系移民食堂の飼い犬が、「チャーリーじゃないわん」と気づき
知らぬとはいえケチャップ嫌いのルイーゼに大量に…の飼い主からバカ犬認定されたと説明して




犬の次に、チャーリーの仕掛けた罠に嵌ったママが、双子入れ替わりに気づく
パパとママはお互い、それぞれ引き取った娘に、ママ(パパ)はオーストラリアに居ると話していた
南半球の超遠距離設定しとけば今後顔合わせずに済むと考えるお粗末ぶり
従って、ママは娘の流すカセットテープを聴き、「ルイーゼが何で、パパの作曲した音楽を?」
娘に少し質問して、「シャルロッテ」と呼び掛け、チャーリーが持ってた皿か何かを落としてメデタシメデタシ




パパはパパで


ハンブルクまでチャーリーを見送り、「休暇には会いに来るから」、一人ベルリン行き電車に乗り込むパパ
母娘が駅のホームを歩いていると、背後から電車の急停車音
チャーリーが「パパだ!」
パパは乗車後になって、チャーリーがそっと忍ばせたカードに気づき、読んでみたら
Es gibt Momente im Leben, da muss man die Notbremse ziehen.(人生には急停車する瞬間がある)
自分が娘によく言っていた言葉
自分にも急停車する瞬間があるよな?
だもんで、パパは緊急停車用の紐をを引っ張り、それはハタ迷惑、いや損害賠償怖いながら…(゚_゚i)
急停車してまで欠くべからず存在を知り、ようやく『家』に帰って来られた次第




ドイツ版の最後には、ナレーションが入る
「この家族は自分たちの努力で再び一緒になれました」、そんな言葉であった
余計な小細工は要らん物語なのよ
正直申し上げて、The Parent Trap ! 新旧とも、2時間超える長さがダレる元の映画であった
1時間半から1時間45分の間に収めるのが、子供いる家族向けとして親切を、何故、ネズミ~がわからぬか?




と難癖付けながらも





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双子は、ニューイングランド、カリフォルニアのそれぞれの発音で話す
入れ替わってパパとママそれぞれの家へ行くに当たり
北東部娘が西部娘、西部娘が北東部娘の発音で話す
合衆国生まれであったって超メンドクサイ作業を、英国娘ヘイリー・ミルズが完璧にやって見せた
補足:「アメリカ英語でもニューイングランドのそれはイギリス英語と大差無く、英国人にとっつきやすい」
サイダーハウス・ルールに出演した、そう言う自分は倫敦下町英語のマイケル・ケインが語っていた




一人二役を全く違和感与えない編集も褒めとくわ

1961年当時飛ぶ鳥を落とす勢いが続いていたエルヴィス・プレスリーにも真似出来んような芸当
前年度のポリアンナ、可愛い子ぶりっ子アカデミー賞子役賞を上回る
主演女優賞候補に挙げてイイくらいじゃね
ちなみに、1961年度(第34回)の主演女優賞は、‘ふたりの女’、イタリア語映画でのソフィア・ローレン