mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

自分流でイイじゃん~プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角~

今日はコメント大量移行でなく
【自分に何が似合うか見極めるのがオシャレで可愛い】
過去記事を気の済むようにイジリ回してみた





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1989年、神戸異人館に行きたいババ~に連行された時の写真でやんす
縦縞虎子のくせにピンク好きババ~をどないかしてクレ




ピンクが似合うのはな、セレッソ応援団と


20歳前と若く、背の高い女の子やろ




『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』(1986年)
当時18歳のモリー・リングウォルドの人気が絶頂に達した作品ね

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TIME1986年5月26日号には、インタヴュー記事が載っている
余談ながら、髭面男のTIME、これは1984年2月6日号で、ジェラール・ドパルデュー特集号よ




モリーは、プリティ・イン・ピンク公開された1986年秋口に

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何故か、海賊版ヴィデオ防止キャンペ-ンで来日した
目的が何であれ、映画配給会社にとってラッキーだったでしょね
当のモリーはと言うと
「高校生映画はもうたくさん
ワタシ自身、LAのリセ・フランセを卒業して、これ以上JKやるとマンネリよ」
ジョン・ヒューズは、本拠地をシカゴからLAに移して、少し変わったと思う
ハリウッド的でないけど都会的に
いいスクリプトあれば読むけれど、すぐ一緒に組む予定は無いわ」
などなど、青春映画卒業宣言みたいな発言を連ねていた
合衆国では18歳解禁である煙草を嗜みながらね




Sixteen Candles Official Trailer #1 - Molly Ringwald Movie (1984) HD
この作品の監督は、脚本・プロデュースが主だったジョン・ヒューズ
『シカゴ三部作』第一弾で、次は、『ブレックファスト・クラブ』(1985年)
最後が、監督はハワード・ドイッチに任せた、『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』
これらの作品でモリーに与えられた役柄が
・16歳の誕生日が、姉の結婚式のせいで家族に忘れられている女の子
・休日登校を命じられた、親や何らかへの不満を抱える5人の高校生たちの1人
・貧乏な父子家庭の女の子が、奨学金を受けてカネ持ち私立校に進み、階級格差他に苦労する
JK役なりに変化というか進化というか、モリーの言う通り、もう十分よね
別の資料によれば、ヒューズと食い違いが生じ、窮屈に感じるようになったそうだけど
食い違いとて、成長の証と言える




妻に逃げられ傷心の父親との二人暮らしで貧乏暇無し生活に追われる少女アンディ
大手電機メーカー御曹司ブレーンと両想いになるものの、周囲から身分違いを理由に反対される
Pretty in Pink -- The Steff Edit
ブレーンの友人ステッフの場合、実は彼もアンディを好き、ったく女々しい嫌がらせだね
ステッフにそそのかされたブレーンは、アンディに卒業ダンスパーティーには一緒に行けないと伝える
アンディは自作のピンク色ドレスを纏い、幼馴染ダッキーと一緒にパーティー参加すると
「おいアンディ。あいつ(ブレーン)、一人で来てるぞ。見直した。行け。でないと、もう遊んでやらないよ」
ダッキーに背中押され、会場外へ出て、駐車場でブレーンとメデタシメデタシを迎える




原作では、彼女と彼それぞれ別の相手と踊りながら、目線で和解果たし、180度異質な未来へ別れて行く
映画ではわかりやすいハッピーエンドが良いとの判断から、二人は結ばれましたメデタシメデタシに変えられた
ハッピーエンドに変えたのは、モリーの意見が通ってだっけ?




日本公開当時、「貧乏がどれだけ、若い女の子に苦痛与えるか」という批評見られた
日本にも貧乏な女の子は少なくないが、階級社会であるアメリカの女の子となると?
Pretty In Pink - Vollyball Scene
カネ持ち娘から意地悪され、カネ持ちの味方する嫌らしいBBA体育教師から不当な処分受けた貧乏友だち
アンディは校長に直談判、理不尽な扱いを説明し、友だちの処分を解いて貰うんだけど
校長は校長で、奨学金受けてこんな立派な学校通えるのに何が不満なのかてな感じのオッサンなのよね
貧乏でも誇り高い一方では、ブレーンとのデート後、彼が家まで送るを拒否した
「高架近くのボロ家を、裕福な彼に見られ、バカにされたら…」、女の子なら自然な感情である




モリーに言わせれば
「いろいろな階層が流動的になった現代ながら、相互理解の意識強めなければ、偏見と差別、対立は続く」
権利や自由が法で保証されたって、人間の本質は一朝一夕に変化しないもの
むしろ対立を強め、新たな不幸の要素を生みかねない




苦労は何も貧乏側だけでなく、富裕側もでしょ
お前はキャンディキャンディのニールかいうほど、嫌味で、実は主人公が好きの、ステッフよ
・スゲー自堕落なのを自覚していて、でも親に刃向かうといった根性も持っておらず、人生諦めモード
・素直じゃないから、好きな女の子への愛情表現も素直じゃない
(貧乏なアンディを本当にバカにしてるならほっときゃいいのに、嫌よ嫌よも好きのうち)
・アンディの心を掴んだブレーンこそ疑問抱かず何も考えてないっぽいもんで、ステッフは妬んでいる
富裕の乱痴気パーティー場面を見ると、ステッフ一人、他から浮いていると感じるしね




高校生映画といっても、普遍的なテーマを持つ社会派映画の域に入る
だから30年余り経った現在にも古びず、人生長生きし過ぎそうな大人の鑑賞に堪える
でもまァ、幕切れくらい、メデタシメデタシが見たいもんだ
進学や就職しちゃえば、環境違い過ぎるため自然消滅する青春期の夢として楽しけりゃ良かろ




1968年2月18日生まれのモリー、現在51歳
現役で、年季入った固定ファン少なくないものの
プリティ・イン・ピンク、18歳が、人生最高潮の時期だったと見る
ここで引退しとけば、ジェームス・ディーンばりの存在感が後世に残ったんじゃね




1980年代のハリウッド青春映画に出演した若手俳優の一団、「小僧っ子集団」
何人が30年後の現在、年齢相応の活躍と名声を得ている?
市井の同性と等身大を演じるのって、高校生くらいまでの夢多き年頃が有効で
等身大、夢の世界を演じ分けられるのが理想というか
幅広い社会の荒波に揉まれるようになると、嘘臭くなりやいと思うのよ
子役は女子が男子と比較して、子供時代と大人時代の落差少ない分、ブランク無しに続けられるが
20歳そこらだと、まだ未熟にしてBBA過ぎるため、伸び悩む率高い気がする




大スターになっていなくても
青春の光と影は青春期に残して来て、欲張らずボチボチ活動している者が勝ち組かもね