mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

夢見る頃を過ぎても、永遠の少年少女(前篇)

昨日、ロマン・ポランスキー監督について、たっふぃーさん記事にコメントした
ベベちゃんによれば、実はmathichenちゃん、この頃(第二次大戦当時の)ポーランドにいたのでは??らしい
今日、某まとめ記事を見て、ドリュー・バリモア映画を思い出した
結果
またまた長篇で済まんが、記事ネタが浮かんだ
 
 
 
 
たっふいーさん記事は、‘袋小路’(1966年)を取り上げていた
個人的に監督への不快感と生理的に合わないものがあって、基本ダメらしい
それを見たアタシ
 
ポランスキーって何というか、「不幸感」が身体に沁み込んでる気がしますわ

袋小路は、Loli事件は無論、嫁のシャロン・テート殺される前でもあるが
ポランスキーの母親がアウシュヴィッツで殺され
性格形成期の息子も、最悪の事態免れながらもユダヤ人狩りから逃げ回った

この辺りの影が、不快感みたいなものを醸し出してるのかも
 
「Loli」、これは、漢字二文字の日本語から置き換えてある
 
 
 
 
ポランスキーの両親共にポーランド人であるが
父親がユダヤ教徒、母親はロシア生まれのカトリック教徒だから
母親はユダヤ教からの改宗などでなければ助かるはずだが、不運がいくつか重なりでも?
終戦時まだ11歳だった息子にとって、自身の逃亡生活と合わせ、その後の人生に影を落としたのは間違いない
 
 
 
 
ポランスキーは1962年、30歳手前に、‘水の中のナイフ’で監督デビューする
共産党一党独裁体制のポーランドでは黙殺されたが、西側諸国で絶賛された
その評判に惹かれるように1963年に渡英し、映画製作する一方で、アメリカのヒューストンに居を構える
‘袋小路’も英国時代の作品である
妹も、1965年、ポランスキー作品‘反撥’に主演している
ポランスキーは‘袋小路’の次に、1967年、‘吸血鬼’を発表する
ホラー映画のパロディである喜劇映画で、シャロン・テートおねえさんの女吸血鬼ぶりがサイコー傑作
この次に、1968年の‘ローズマリーの赤ちゃん’が来るが
1971年の‘マクベス’まで3年空くのは恐らく、1969年に起きたシャロン惨殺事件が原因でしょ
 
 
 
 
以前書いた通り、シャロンを襲った悲劇は人違い殺人であった
テリー・メルチャー(ドリス・デイの息子で音楽家)の邸宅に、ポランスキー夫妻が次の住人として入った
そこの事情わからなかったのが、腐れヒッピーで音楽家志望だったチャールズ・マンソン
以前メルチャーを訪れるも、プロの道に繋がらなかったを逆恨みし
メルチャーが今も住んでるとばかり、シャロン主催のホ-ムパーティーを血祭りに上げた
ポランスキーの格闘技の師匠であったブルース・リーがいれば、マンソンどもに勝てた?
ブルース・リーシャロンの招待を受けていたが、行かず、惨劇を免れた)
事件は、米軍を退官してヒッピーの扮装してまで草の根捜査したシャロン実父の執念が実り、解決を見る
が、妊娠中の嫁を殺された亭主の心情は?
ただでさえ陰気なマクベス物語が、映画では、血で描かれる印象受けるよね
 
 
 
 
それから数年後、1977年にLoli事件が明るみに出た
ジャック・ニコルソン邸で、当時13歳の子役モデルに…の嫌疑を掛けられ逮捕
裁判では司法取引により有罪の判決(実刑懲役50年以上という換算)を受けるも
ポランスキー当人は法定外で無罪を主張し、相手の娘と母親が悪いと述べた
 
 
 
 
私見を述べると
 
 
 
 
モデル母娘に、リタ・グレイ母娘ほど酷くないものの近い印象を受けるわ
チャップリンの二番目の嫁、最初のオメデタ当時、15歳
その頃のカリフォルニア州法では、出来婚でも結婚しないと、男がお縄を食らう一種の女尊男卑
とにもかくにもチャップリンに不利な状況を、リタの母親が計算済みで、娘を指南した模様
狙いは説明までもあるまいが、カネよ
要するに、Loliが罪でも、ステージママが後ろに立つ小娘なんて?と、男女どっちもどっちという話
ポランスキーの言い分にもそれらしい節が聞かれた
 
 
 
 
更に
ポランスキーチャップリンの共通点を挙げると、ユダヤ系の他に、「外国人」が挙げられる
アメリカの保守性を考えてみ
英国人チャップリンは渡米後に、名声を築き財を成し、しかしながらアメリカ市民として帰化をしなかった
ポランスキーシャロン事件後、アメリカに絶望しながらも立ち直り、作品を撮り続けた
アメリカさんの目には、「俺らの国で美味しい所取りしたものを還元しないで歓迎されると思うなよ」
実際、ポランスキーの場合、アメリカ映画業界の罠にハメられた説があった
真偽の審議は置いといて
Loli事件に関するポランスキーが真っ黒とは思えない感触が拭えない
 
 
 
 
そもそもポランスキーに、そーいう趣味を見てないからね
ポランスキー女方面の拘りを見るなら、顔立ちだ
男って、女を何人変えても女の顔は皆同じの傾向がある
自分では「前と違う!」と考えてるけど、外野が見ると「ようまァ、似た顔ばっかり」が並ぶ
 
 
 
右端が、最初の嫁バルバラ・ラッス
真ん中が、現在の嫁エマニュエル・セニエ
左端が、10代で28歳上のおっさんの愛人してた?ナスターシャ・キンスキー
 
皆、同じ顔みたいなもんでしょが
 
 
 
 
何となく思うにね
ポランスキーの母親の顔知らないから断言しないけど
まだ少年期に母親を奪われた男が、終生、母親を追い求めてるんじゃないのかね?
母親は死ぬ前のそれなり若い年齢で止まっているが、息子は毎年必ず爺さんへと進む
母親が30そこらのままでも、息子は生きてる限り、50歳とか80歳とか母親より年上となる一方だ
その矛盾を満たす女を選ぶ条件って?
1966年生まれセニエを顔だけ見ればBBA臭くなってるが、彼女でさえ33歳年下嫁だ
とにかく、Loliじゃなくたって、否応無く思いっ切り年下に走るんじゃないの
17歳を相手にとしたって、性癖じゃなく、悪くない意味でのマザコンに基づくものという気がしてならん
2010年に女優シャーロット・ルイスが「私もロマン・ポランスキーの」とMe tooしたので、絶対とは言わんけどな
 
 
 
 
2009年9月、ポランスキーチューリッヒ映画祭の「生涯功労賞」授与式に出席するためスイス滞在中
Loli事件に関連してスイス司法当局に身柄を拘束された
アメリカは身柄引き渡しを要求したが、最終的にスイスはこれを拒否、2010年7月12日に釈放を決定した
2018年5月にも、Loli事件を理由に、ビル・コズビーと共に映画芸術科学アカデミーから除名された
あ~あ…と溜め息出る理由↓
 
 
戦場のピアニスト’(2002年)で監督賞受賞した場面ね
ハリソン君の苦笑い、当然よね
ポランスキーに授与したって、逮捕・収監の可能性があるため、アメリカ入国出来ないがわかってるでしょ
だったら、マーティン・スコセッシにでもやれと思うのに
作品が「ハリウッドの公式から外れる」、戦勝国が常に正義じゃないを示してるのに
ユダヤ勢力のお膝元が認めてあげるとか、誰かて笑うがな
良く言えば、ハリウッド及びアメリカに寛容性があったと褒められるのが面白いってか
 
 
 
 
続く