mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

人はそれをスキャンダルという。が…(後篇)

前篇冒頭に、ウォーレン・ビーティーが登場したね





イメージ 1


そうね、リヴァプールFC、愛称REDSも、国際的である…じゃなくて
1982年4月18日の日曜日、大阪・道頓堀にあった浪花座1で鑑賞した
今思えば、16歳のJKが観る映画ちゃうわなw
今では黒歴史であるフェミニズム好きと嫌な性格のせいかね~




『Warren Beatty Wins Best Directing: 1982 Oscars』
第54回アカデミー賞監督賞受賞したウォーレン・ビーティー
(発音に近い『ベイティ』、いまだに慣れんため、本人からの要望は無視)
前年度のロバート・レッドフォードに続く俳優の監督賞受賞となった
受賞スピーチを記録しておくと
「このような内容(つまり、共産主義者の伝記)でも何の制約無しに発表出来る
アメリカには、自由の素晴らしさがある」

ペプシコだっけ、資本主義の見本みたいな大企業から支援受けたらしいしね
『自由』に慣れてしまい、多様な物事にむしろ鈍感になった現代ニッポン人に真似出来るか?
自分には関係ねえやいと傍観するのが、ニッポン人の言う民主主義とやらの実状でしょ
雑食文化を謳いながら、異端の存在を平気で差別するニッポン人が、民主主義である道理無い
「私はあなたが何を言っても賛成しないが、私はあなたがそれを言う権利を死んでも護るだろう」
ヴォルテールの言葉だっけか、これが、民主主義の基本を思い起こせ
ま、集団ヒステリー起こした9・11以降の世相を思うと、米国にもいまや無理な相談ね
(この段、ちょいと頭に置いといて。後で活きて来る)




赤文字にして下線引いた部分、これ今見ると面白いよね




『2000年代前半の日本の雰囲気が好き』

日本のお先真っ暗やなってまだ笑いながら言えてた時代やね
自虐する余裕があったわ

少なくとも5chは自虐する場やったな
今みたいにマウントとる世界ではなかった

そっから9.11で弾けていく感じめっちゃ好き

嘘を嘘と見抜ける人でないと難しい




アメリカさんに通じるでしょ






いつか必ず終わり迎えるってんなら、自分で自分に鈴付けて幕引きするわ!
思い切り偏った思想で政界とかブタギッテやるぜ!!
湯蛸カッカッ煮えたぎろうが知るか、オレの信条を大盤振る舞いじゃ!!!

ブルワース’=ビーティーさんが自分の暗殺を自作自演した映画
これはあくまでアタシの妄想全開ですがね…
この映画の後、‘フォルテ’出演のみ、年齢的に遺作となる見込み←外れた
‘フォルテ’の公開年が2001年だから、面白過ぎるんだわ
「9・11以降の合衆国に於いて、思い切り偏った思想で政界とかブタギッテ、無事に済むわけねーよな」
‘フォルテ’が2002年公開予定であれば、お蔵入りしたかもね
YouTube見つからんかったが、チャールトン・ヘストンが自爆パロディやったもんでさ
(娘がキズモノにされたと思い込んだジジ親が、悪い虫と見た男にライフルぶっ放す場面ある
ヘストンいうたら、猿の惑星以上に、何かと批判される全米ライフル協会会長なのによ)
合衆国全体、上から下まで何か偏ってますねの流れへ向かう中
政治的映画が作られる土壌は残る、しかし太古の反体制っぽい斬新なスタイルが通用するのか?
主義主張が正しくとも、不寛容な空気漂う時代に発表出来ると感じられないのよ
それをビーティーさんが、自分がもはや時代に合わなくなりつつを意識する形でも、先取りしてたのであれば?

妄想モード全開でもな、伊達や酔狂で人生の半分以上ファンやってないからね
今日日流行らない1960年代の反体制を条件付きで、ドアーズと同じくらい好きなアタシだからね
全力を挙げてビーティーさんの擁護したわけよ




‘レッズ’(1981年)
第54回アカデミー賞で監督賞、助演女優賞(モーリン・ステイプルトン)、撮影賞(ヴィットリオ・ストラーロ)を受賞
この年の作品賞候補作を挙げると
・アトランティック・シティ
レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫
・レッズ
・黄昏
誰が見たって、超大作レッズが大本命であった
ヘンリーとジェーンのフォンダ父娘が共演した黄昏、これが対抗馬か
いざフタを開けたら、炎のランナーと、誰も予想しなかった大穴が来た




傑作なのが
・Das Boot ist voll – (スイス)
・Tre fratelli – (イタリア)
・鉄の男 – (ポーランド)
・泥の河 – (日本)
外国語映画賞が、巨匠アンジェイ・ワイダでも日本映画でもなく
当時はまだ無名に近かったイシュトヴァン・サボーのメフイストと、これまた大穴が来た事だった
前年度も見よ↓
・モスクワは涙を信じない - (ソ連)
・コンフィデンス/信頼 -  (ハンガリー)
・影武者 - (日本)
終電車 - (フランス)
・エル・ニド - (スペイン)
長尺だが地味な女性映画であるソ連映画が、黒澤とトリュフォーを押しのけて受賞した
尚、作品賞は、ロバート・レッドフォードの監督賞受賞作‘普通の人々’と、極めてフツーの選出ね




んで、アタシ53歳現在が思った事
メフィストの受賞が何故かは見当つかん
モスクワは涙を信じない、これは

アメリカのロナルド・レーガン大統領はソ連ミハイル・ゴルバチョフ大統領と会見する前、この映画を少なくとも二回鑑賞して一般のロシア人の心をより深く理解しようと務めたと言われている。2000年にロシアで制作されたDVD版では、主題歌「アレクサンドラ」を歌ったセルゲイ・ニキーチンへのインタビューで彼はこの事に触れている。

Wikipediaモスクワは涙を信じないより引用 )

ロッキー4の頃の大統領ながら、現在の不動産屋ほど頭湧いてなくてが影響すると考えてイイ?
しかしながらレッズの作品賞落選は、題名がそのものズバリであるため
一般アメリカ人の反感を回避するべく、神さんへの信仰心が描かれる炎のランナーに票が集まったのやら」




ま、ぶっちゃけ、編集に問題が…のレッズが落選したって、今なら驚かない
安全パイに負けたかと思うと、癪に障るのも事実である
「ロシア語学習のため、一回り姐さん口説いた苦労どーしてくれよう」
ソ連バレエの名花マイヤ・プリセツカヤ口説いたビーティーさんカワイソ過ぎる




私憤はこの辺りに留めといて




何ちゅうんですかね
完全無欠な賞なんてこの世に存在しないけど
賞ビジネスとして今ほど巨大化してなかった時代のアカデミー賞
年々価値落ちてるのに、賞ビジネスとしては逆に進み、そのくせメッセージ性とか意識高い系でもある近年に
勝る事はあっても劣る事は無いと思わない?
アカデミー賞主演女優のスピーチが映し出す「現実」──抗議の黒いドレスを超え、変化するハリウッド』
趣旨は理解するが、場違いで鼻につく感じが否めないのよ
そして、今年もまた…来年以降も?




(3年前記事の追記を再追記)
‘ブルワース’でビーティーさんと共演したハリー・ベリー
数年後、最低映画の各賞に贈られるゴールデン・ラズベリー賞授賞式に出席したのは
「胸を張って負け犬になれない者は、勝者にもなれない」、母親に言われて糧にした言葉が理由だった