mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

生きるべきか死ぬべきか…遺された者の残照~クラーク・ゲーブルに捧ぐ~

「見た目、年齢より遥かに若い
中身、年齢より遥かにBBA
ナニモノじゃ!?」
昔々、ワーグナー師匠格から言われた
「100までは生きたくないわ。お品が無いもの」
(Je n'ai pas du tout envie de vivre centenaire. Ce ne serait pas poli. )
「毎朝5時に起きて7時までに撮影所に行くなんて生活をしたいと思わなかっただけ」
(I didn't care to get up every morning at five o'clock to be at the studio by seven. )
前者は、伯爵令嬢であったフランス女優フランソワーズ・ロゼーの言葉
後者は、主にサイレント映画で活躍したアメリカ女優メエ・マーシュの言葉
他に、まだ53歳なのに、あの世の淀川長治爺さんしか知らないような事まで知ってたりするアタシである
いつボケたり逝ったりしても思い残す事無いようにと、生き急いでる気がしなくもない今日この頃だす




アタシゃ、まだ逝きたくなく、しかし定時に起きて寝るのは性に合わない
用が無く腹イタタタのため横になりながらタブレット眺めてたら
8日の【理由なき反抗も空しく、運命と死の戯れを司る見えない手の下へ】、「35歳以下での墜落死と言えば」
1人忘れてるに気づいた




そこで、2012/11/19(月) 午後 6:34 独話別館記事を加筆修正してお送りする
文字が所々ビミョーな感じなのは、元記事からコピペのせいと説明して




個人的に、枕部分が、不条理な記事だけどね



不条理な理由?当所にもいつぞや書いたけど
小悪魔スカーレットの誕生日:1913年11月5日生まれ
小悪魔に振り回されるレット・バトラー船長:1901年2月1日生まれ
換言すると、「スポナビ様おうじに振り回されるアタシ」




記事の主人公は、クラーク・ゲーブル





ゲーブルさんはドイツ系アメリカ人である
一説によれば
ゲーブル家は第一次世界大戦中、敵性国家のとばっちりを恐れ、ドイツ姓を英語風に改名したという
別の説によれば
俳優業始めた頃に、会社から勧められての改名という
いずれにせよ、大正解
Gableは本来、Goebbelsだもん(ゲッベルス、説明するまでもあるまいて)







姓の問題は早々に解決した
ところが、性の問題は意外と長く残っていた




風と共に去りぬ’の監督を任されたジョージ・キューカー
製作者デーヴィッド・O・セルズニックの求める迫力が出せないため
アカデミー監督賞受賞するヴィクター・フレミングに交代したと言われる
(尚、映画制作終盤で一時サム・ウッドが監督に交代した理由として
過労のためピリピリしていたフレミングにセルズニックがあれこれ口を出したためと言われる)




が、これは表向きの理由
事実は、ゲーブルさんがキューカーを恐れたためとの由
恐れた理由には建前と本音があり
建前:「女性映画の名匠じゃ、俺よかヴィヴィアンばっかり目立つ」
本音:「俺が無名時代にやってたアルバイト、監督知ってるんだよな…」
アルバイトとは?売れない俳優がやるアルバイトいうたら…カラダ張ったお仕事に決まってるじゃん
女優が製作者や監督からカウチに押し倒されてなら、世の中の皆様も少しは同情出来るのに対し
男優が…だと、イメージ狂うわ教会やPTAが怒り狂うわと条件悪過ぎる女尊男卑ぶり
(男性原理社会のハリウッドが守ったれやと思うものの、ウッカリ守ると、藪蛇だから?)
とにかくゲーブルさんはキューカーの目を真っ直ぐ見られなかったんだって


















ゲーブルさんの名誉のため書くと、「そっちの趣味は、監督の方やろぉ」
ゲーブルさんがそっちの趣味でも構わんけど、銀幕の外でもやっぱ美女が並んでいて欲しいもんね
っちゅうわけで




劇場で見た演劇に感動し俳優になる決心をし、オレゴン州ポートランドで地元の劇団に加わり、店員として働く傍ら巡業公演を行った。1924年にゲーブルは劇場支配人のジョセフィーン・ディロンから金銭的支援を受けてカリフォルニア州ロサンゼルスのハリウッドへ行った。ジョセフィーンはゲーブルよりも14歳年上で、彼らはハリウッドで結婚した。

ゲーブルは5回結婚している。1人目は上記のジョセフィーン・ディロン。2番目の妻はテキサス社交界の花形であったレアー・ラングハム・デイヴィスで、彼女は17歳年上であった。3人目はキャロル・ロンバードで、その生活は彼の生涯で最も幸福なものであったという。しかしロンバードは1942年の航空機墜落事故で死亡した。

4人目の妻シルヴィア・アシュレーも2人目同様に社交界の花形で、サイレント期に「キング・オブ・ハリウッド」と呼ばれた国民的俳優ダグラス・フェアバンクスの未亡人でもあった。

5番目の妻ケイ・ウィリアムズとは13年間もくっついては別れるを繰り返した末に結婚、これが最後の婚姻となった。ケイは元ファッションモデルおよび女優でペンシルベニア州ノース・イーストの出身であった。ケイはゲーブルの死の4ヵ月後の1961年に、ゲーブルとの間の子ジョン・クラーク・ゲーブルを生んでいる。なおゲーブルには、女優ロレッタ・ヤングとの間に非嫡出子のジュディ・ルイスがいたことになっているが異論もある。

Wikipediaクラーク・ゲーブルより引用 )
キャロル・ロンバードCarole Lombard、1908年10月6日 – 1942年1月16日)

プライベートでは1931年に年上の俳優のウィリアム・パウエルと結婚するが後に離婚。1939年にはクラーク・ゲイブルと再婚した。過去二回の結婚に失敗していたゲイブルは天真爛漫な性格のロンバードを愛し、その短い結婚生活は彼の生涯の中で最も幸せなひと時であったという。

第二次世界大戦中は戦争に関連した銃後の支援活動や慈善活動に力を注いだ。1942年1月16日、戦時国債キャンペーンのためインディアナにいた彼女は、ロサンゼルスに戻る途中で飛行機がラスベガス近郊で墜落、33歳にして母親と共に死去した。同機へ搭乗する直前にファンに向かって言った「みなさんにさようならを言う前に一言。私と一緒に支援活動に参加してください! V for Victory!」が最後の言葉だった。

彼女の死に落胆したゲイブルは映画界を一時引退し第二次世界大戦に従軍したほど。また戦後ゲイブルはもう二度結婚をしているが、1960年に死去した際には、その遺体は遺言により「キャロル・ロンバード・ゲイブル」と刻まれていたロンバードの墓の隣に埋葬された。

( Wikipediaキャロル・ロンバードより引用 )

ウィキは2012年当時のもので現在と微妙に異なるものの、ほとんど同じなのでそのままよ





イメージ 1

12歳の時、‘陰陽の人’に少しだけ出演したキャロル
近所の男子どもと野球するお転婆娘中にスカウトされたよう
変にベタベタしないで済む嫁が、ゲーブルさん落ち着けたのかね
恐らく、好いたハレタで結婚した最初の嫁?
14歳姐さんはどう考えたって、お互い納得ずくのカネ契約結婚でしょ
17歳姐さんは確か、生涯に7回くらい結婚していて
「ゲーブルだけが、私の財産アテにしないで結婚した男よ」
ゲーブルさんが甲斐性無しからは脱却してるけどね




それはさておき、キャロルの死をゲーブルさんは深く悲しみ、その悲しみを紛らわせるかのように
第二次世界大戦下で枢軸国と対峙していたアメリカ合衆国陸軍航空隊に入隊した
入隊時の映像を観たが、表情は極めて冷静、しかし目が虚ろだった
恋人マルセル・セルダンを飛行機事故で喪った時の歌手エディット・ピアフの目もそうだったが
人間って究極の悲しみに遭った時には、感情が凍りつき、涙流れないんだよ




米軍は当初、ゲーブルさんを実際の戦闘には参戦させず慰問部隊の一員として参戦を命じた
ゲーブルさんはこれを拒否し、ヨーロッパ戦線でボーイングB-17爆撃機で数度の出撃を行った
よくぞ御無事で帰還されました
何しろ、御先祖様の国周辺には、ゲーブルさんの乗ったボーイングB-17爆撃機を撃ち落とせ命令出てたもんで
 
 
 
 
ヒゲの総統閣下直々の命令だった
命令出した理由:「オトコの見苦しい嫉妬心」
愛人エヴァちゃんがさ、自分のためだけに映画上映させるほど、レット・バトラー船長に夢中になっちゃって
何所がアーリア人?どっかにユダヤ入ってるよな!は言わないお約束として
自分が貧相なのは自覚していた総統閣下、カッカとなり、「ゲーブルを殺れ」との撃墜命令に及んだ
 
 
 
 
…残念系オトコって本当、中身も残念なんだね~(世のオトコども、総統閣下みたいにゃなるなよぉ)
追撃を逃れたゲーブルさん、やっぱ男前だね
 
 
 

男前であるが故に

 
自分自身とマリリン・モンローを追い込む結果をもたらした事に泣けるのが…




ジョン・ヒューストン監督の‘荒馬と女’
監督は、実父ウォルターに電話でプロデューサーの声色使って演技指導した経歴の持ち主
ゲーブルさんの共演男優モンゴメリー・クリフトは、一糸纏わぬ自然な姿で走った経歴の持ち主
「アタシも暗いけど、モンティはもっと暗い」、それが共演女優のマリリン
唯一人ノーマルなゲーブルさんは言わば、檻付き病院のような現場に放り込まれた




ゲーブルさんは紳士らしく、野郎どもにはブチ切れ直前、マリリンには辛抱強かった
(マリリンの当時の御亭主、作家で辛気臭いアーサー・ミラーにはイラ~と感じていた?)
要するに、ストレス満載な撮影現場であり、ゲーブルさんの寿命縮めた模様
荒馬と女は、ゲーブルさん、マリリン、モンティの順で亡くなる事になる作品である
ゲーブルさんの遺作であるため、マリリンが打撃を受けた
里親家庭をたらい回しにされ虐待受ける少女時代の慰めになっていたのが、銀幕に登場するゲーブルさん
強い男の意味も含むファザコンで、憧れの存在と共演出来るに大喜びしていたマリリンだけに
自分のために辛抱してくれるゲーブルさんに何かと迷惑掛けているを自覚していた所へ、訃報なんて?
マリリンがますますもって暗くなって行く理由の一つね
ゲーブルさんは別として、ミスター・ヤンキースジョー・ディマジオ以外の男見る目無かったのもあるけどさ
JFKと弟の司法長官、兄弟で兄弟になりやがって、アイツら絶対赦さね)




当記事題名の前半は↓より


同じエルンスト・ルビッチ監督ならば、キャロルLoveのゲーブルさんにとって
翌年のHeaven Can Wait(天国は待ってくれる)、こっちが嬉しいかいね