mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

家族の歴史を刻む時計の針が狂ってなければ~東京物語~

ジジババが複数人の子供持つ家庭は、一家に最少1人は宇宙人みたいなものとなるのでしょう
介護のゴング鳴るや、地球人が一転、宇宙人として大暴れが大いにあり得るので
仲良しファミリーだからと油断してれば地獄と思いますわ

「本当に優しかったのは若後家さん次男嫁、それと、実家住まいで若過ぎる末っ子娘」
小津安二郎監督の映画、東京物語ですが
せめて嫁(婿)まで宇宙人に変身しないのが、ジジババ明暗分ける?
嫁や婿は舅姑に対し、義理はあっても義務は無いですからね




上は、某所へのコメント一部より






森田芳光監督の家族ゲーム、横一列での食事場面
家族崩壊が言われるようになった1980年代前半に
家族で外食に行ってすら各自黙々とスマホ眺めながらの21世紀現在が予見されていた
地球人親から宇宙人子供が生まれるは多々見られるも
家族関係の希薄な家庭ほど、子供は良い意味での人間関係が学べず、宇宙人へと成長するのかも





あらすじ

尾道に暮らす周吉とその妻のとみが東京に出掛ける。東京に暮らす子供たちの家を久方振りに訪ねるのだ。しかし、長男の幸一も長女の志げも毎日仕事が忙しくて両親をかまってやれない。寂しい思いをする2人を慰めたのが、戦死した次男の妻の紀子だった。紀子はわざわざ仕事を休んで、2人を東京名所の観光に連れて行く。周吉ととみは、子供たちからはあまり温かく接してもらえなかったがそれでも満足した表情を見せて尾道へ帰った。ところが、両親が帰郷して数日もしないうちに、とみが危篤状態であるとの電報が子供たちの元に届いた。子供たちが尾道の実家に到着した翌日の未明に、とみは死去した。とみの葬儀が終わった後、志げは次女の京子に形見の品をよこすよう催促する。紀子以外の子供たちは、葬儀が終わるとそそくさと帰って行った。京子は憤慨するが、紀子は義兄姉をかばい若い京子を静かに諭す。紀子が東京に帰る前に、周吉は上京した際の紀子の優しさに感謝を表す。妻の形見だといって時計を渡すと紀子は号泣する。がらんとした部屋で一人、周吉は静かな尾道の海を眺めるのだった。

Wikipedia東京物語より引用 )

戦後10年足らずの東京物語もよくよく考えたら、現代日本を予見してるよね
面倒嫌よカネはくれ宇宙人は登場しないけど
ジジババに介護のゴング鳴る状況迎えれば、紀子以外の東京暮らしにあんまし期待出来んわな
「こんな所ではぐれたら一生会えませんね」
「そうだな」
尾道のジジババにとって、東京が宇宙空間と映った気がする





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ババは小遣い貰ったりと、後家さんだからもう義務は無い紀子の心遣いがよほど嬉しかったに違いない
形見の懐中時計、あれが微妙だけどね
ジジババが、まだ若い紀子の行く末を案じながらも
少なくともババには、自分(亡くなった次男もか)を忘れて欲しくない側面があって
心情的に簡単には処分出来ない形見を渡す形で、紀子を元婚家に繋いでおきたい
時計によって、紀子の未来、孤独で生き続けなければならない長い年月を表しているらしい




ババの本音ともかく




『姻族関係終了届のデメリットとメリットはなに?具体的に解説』
肝心の亭主がまだ生きてるのに、逝ったら提出するわ~とアハハハ♪な嫁がどんだけ?


義理はあっても義務は無い超優良姑の故郷まで移住する若後家さん嫁
日本にゃ、絶滅したに等しいしな




嫁が一番優しかった東京物語のジジババ、果報者だよね
老いては子に従えの子には、嫁も含まれよう
嫁が舅姑に対して優しくするには、舅姑がまず、善行の心掛けってか




嫁vs姑バトルに於いて、嫁が常にワルと決まってないため
嫁イビラー舅姑、子供から搾取するような毒親にゃ、介護という親孝行は不可能な話を示唆する
特大ブーメラン当たって、誰も寄り付かない家の中で野垂れ死にの末路で諦め論