mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

新・物事には順序、しかし一度逆転してみるの重要度(後篇)

前篇から続いた




「えっと、こー言っちゃ失礼ながら
<そうだっ!そうだよっ!できないって拒否じゃなかった!!>
アタシの頭に自然と浮かんで来るコトで、世間の常識くらいに考えるんですけど???」




これさ、本人は食アレルギー無し健常体だが、きょうだい児だからかい
ジジィを施設入所させた折、施設No.2から
「おねーさんには我々の持つ専門知識は無いですけど
ジジババと障害者の両方に関わってるため、我々には見えないものを持つ強味ありまっせ」
自分では認識してなかったけど
・人間誰しも障害者となる可能性を考えない者
・ダウンちゃん誕生で、高学歴の自分からガイジ産まれるわけ無いと発狂する者
・いつまでも親とカネなのに、親を不死身と信じ込んだ結果、ボケの現実に慄いて雲隠れする者
・ボケなら認知症の専門知識だけで、唯一無二の悲劇の主人公ぶったり介護全体の通ぶったりする者
てな輩を見てると、No.2の見立て通りかもね




・当たり前の事が、当たり前じゃない
無病息災が人間の常識組に、介護のゴング鳴ったりの時に初めて知る事と思う
・当り前じゃない事が、当たり前
当人は健常児である、兄弟姉妹のきょうだい児の置かれる環境だ




親がだね、三連続障害児誕生家庭あるのも知らず、親の死後を踏まえ介護要員児こさえようものなら
弟妹は何のため誕生したのかわからない
きょうだい児はね、兄姉と弟妹のどっちの立場かによって変わる面あるけど
親は自分はフツーに青春してたくせして、きょうだい児には許さず結婚もするな家出るなとかだしな
きょうだい児って、世間の当り前も知るのでメンドクサイ立場よ
ま、アタシゃ、アフォな無病息災組を見て頭悪いねアハハハ♪で留飲下げるけどね




ところで




2000年だっけ、‘探偵!ナイトスクープ’への依頼に
どうしても一人旅したい車椅子娘の同伴お願いしますがあり
担当した北野誠が、自分も車椅子乗る形で同伴した
ロケ直後に例の打ち切りラジオで
「依頼者(車椅子娘の母親)に道中の報告した際
『JRって、何かと不便ですね』とアレコレ話したら
『そうでしょ。だから我々は普段、極力JRでなく私鉄を利用するんです』」
JRのシステムもどうよですが、放送観た感想として
切符買いに窓口に現れた女の子が、一目で障害者とわかるのに
誠探偵が女の子に「手帳持ってるやろ」と障害者割引を思い出させるまで
気づかなかった駅員って、給料ドロボーですわな

2001年4月6日放送の探偵!ナイトスクープ、その回3本目の依頼だった
何度か再放送されたはず、ご覧になられた方多いと思う
レッカード済みYouTubeへのコメントより↓

北野も仕事とはいえ疲れたろうに、でもツッコミや指摘、優しさが伺える良い回でした!!
24時間とかの企画よりずっと心に響くから凄い!!
ただ単に、彼女ががんばっている姿だけではなく未熟な部分も見せ、この当時のバリアフリーの不備(北野誠自身が乗ってみることも含めて)、北野誠が通常より過剰なサービスをしてくれる駅員に『この子もこれからのことがあるから』と止めてたり、自信持っている彼女に『できてないで』と釘をさす点や、色々な形で助けてくれる人々の姿(自転車をよける若者も含めて)、ちょっと世間の冷たさ、ちょっとした笑いも含めて約12分にふんだんに盛り込んでくる。
いいところも悪いところも表現する、流石ナイトスクープですね。
東京の番組だったら、彼女が未熟な部分を消して、頑張るところを過剰に演出した事でしょう。
これが、ナイトスクープが関東ではあまり受けない理由でもあるかも。(テレビ朝日が消極的だったのもあるが)
この映像にはないけど、VTR後にキダ先生が
『誠、最後にエエ事言うたな【何でも一人でできるって思たらアカンで】って』と絶賛してた。
キダ先生が誠さんを褒めるなんて、これまで無かったから驚いたのを覚えてる。





「切符買いに窓口に現れた女の子が、一目で障害者とわかるのに
誠探偵が女の子に「手帳持ってるやろ」と障害者割引を思い出させるまで
気づかなかった駅員って、給料ドロボーですわな」
JR天王寺駅員やと追記しといて




「何でも一人で出来ると思たらアカンで」
これって、誠探偵自身が車椅子に乗って行動したから出る言葉ね




依頼者のミサちゃんは達成感でコーフンしてるに加え
車椅子生活が当たり前過ぎて、また、10代で未熟なため

1979年11月24日放送の、山田太一シリーズ第4部第3話
斎藤とも子が可愛かったね~と述懐しといて
「母に逆らいたくないわ」「君はそれでいいの?」、この場面だったと思うけど、鶴田浩二が諭すのよ
「迷惑かけても、いいんだよ」(人手借りる必要あるなら、借りなさい)
迷惑と感じるのは、助けてもらって(助けるのが)当然の意識であって
駅の場面、最初は小声で怖々、徐々に声を大きくして、「誰か私を(階段の上まで)上げてください」
周囲の配慮を待っているのでなく、自発的に丁重にお願いするなら
助けを請うのは彼らの権利であり、迷惑じゃない

人の手を借りる事も、障害者自立の一つが見えてないんだよ
見えないままだと、また、勘違いしてしまうと
【超キチ】両腕が使えない障.害者が1人で新幹線に乗っていた。
『1人で出来ることを証明したい!』と言っていたが、周りには迷惑でしかなく…
http://nihonjinnanmin.com/archives/59383088.html
障害者への偏見を増長し、自滅を招く
障害者自立と健常者自立は同じじゃないを学ぶ必要がある
重度障害児を強引に普通学校に入れる親を持ってる子だと難儀でしょがね
障害枠受けられない、自立訓練も出来てない、親も弱る時点で、親子共倒れに気づくのやら




誠探偵は自分が不自由してみて
ミサちゃんの何がアカンかを理解し、コレコレ落ち着けと窘めたと見るわ




何が言いたいかっちゅうと
「車椅子だが、大学院まで進み、サイコー学歴と高スキル要る職に就き、高い地位を誇るような者がいる」
「ちょいとそこのバリキャリ、今晩帰ったら脳出血で倒れる自分の姿を想像してみな
リハビリ成功しようと、元の職業に復帰は不能となったケースをね
一般の学校と会社で勉強と仕事出来ても、障害者生活は学んでないよね
少しずつ覚えるにせよ、ミサちゃんのような車椅子で何十年人生から見りゃ、低学歴のド底辺ねw」