↑に取り上げた【意味怖】、まず、いたたまれない思いに駆られる
今日読んだ最新の、意味がわかると怖い話
【意味怖】ある春先の出来事
ある春先の出来事。
仕事を終え、
帰宅すると妻が玄関先で出迎えてくれ一言こういった。
「お帰りなさい。私ね、子供ができたの!」
「本当か?!」
私は喜びのあまり思わず妻の細い体を抱きしめた。
私たち夫婦は長年子供を授かることが出来ずに悩んでいたのだ。
感激のあまり私は頬を涙で濡らした。
それを見た妻の目からも一筋の涙が流れた。
「さっそくお祝いをしなくちゃな」
「もう用意してあるわ」
上着を脱ぎながらリビングに向かうと
食卓には食べきれないほどのご馳走が並べられている。
私は最高の気分でご馳走に舌鼓を打つ。
普段は小食で、
あまりご飯を食べない妻も今日は忙しそうにご馳走を口に運んでいる。
「君がそんなに食べるなんて珍しいね」
「だって今日からは二人分のご飯を食べなくっちゃいけないもの」
そう言って笑う妻の顔がどこか寂しげに見えたのは私の思い過ごしだろうか?
【解説】ある春先の出来事この日はエイプリールフール。そのため、妻が言ったことは嘘である。少食の妻はこれから信じてしまった夫を失望させないために毎日2人分を食べ、妊娠したかのような体になっていくだろう…きっと、その間に本当に妊娠して欲しいと願いながら…
( https://imikowa.com/entry/2018/12/09/%E3%80%90%E6%84%8F%E5%91%B3%E6%80%96%E3%80%91%E3%81%82%E3%82%8B%E6%98%A5%E5%85%88%E3%81%AE%E5%87%BA%E6%9D%A5%E4%BA%8B )
これは、まず、切なくなる
「感激のあまり私は頬を涙で濡らした。
それを見た妻の目からも一筋の涙が流れた。」
妻の涙ってさ、罪悪感と後悔と恐怖が入り混じったものと感じ取れる
何年も子宝授からない事を夫婦共に何年も悩んでいた
やっぱ授からないを知らされる者の落胆たるや、下手すりゃ夫婦の信頼関係に亀裂生じるよ
嘘吐いてイイ日とはいえ、「実は、ウソだよ~ん♪」に済む性質の嘘じゃないのよ
ただ妻の立場を察すると、複雑な心情が透けて見える
授からない理由がわからないものの、俗世間から見ればを考えてみよ
男性不妊、単になかなか授からない、とにかく妻に問題無いケースでも
以前書いたように
「娘がすぐ孫産まない事を、実母が姑に謝罪した結果
姑が実は息子授かるまで苦労したので、実母は両家親族の前で赤っ恥かく羽目に」
なんてのが聞かれるくらい
婚家と実家の両方から、孫梅!まだ出来ないの!!石女!!!
旦那は無理してまで子供要らないと言ってくれてるのに
不妊決定じゃないが難しい長男嫁が精神的に追い込まれる話もある
旦那親族一同低能揃いのため、親族の集まりなどで「石女」視線が刺さるというが
ホント、持てる者はアフォだね
嫁いびりに耐えかね、別居した途端、アッサリ御懐妊てなのがある
身体に悪影響及ぼす重圧から解放され、飛来したコウノトリさん受け入れやすくなるという事よ
意味怖の妻だって不妊決定じゃなければ、精神的な重圧かも
しかし一つの嘘が、自分をより追い込む形となる
夫はすぐ夫婦両方の実家に知らせ、皆、お祝いムードに盛り上がるだろう
妻は嘘だと言い出せぬまま、妊婦の芝居を続けねばならないが
産まれない以上、必ず訪れる破綻をどう切り抜ける?
…不妊治療って、高額で、身体に負担掛けるなどから、個人的には懐疑的である
必要とする者いるから治療の存在に反対はしないけど
家族の在り方の基幹が、夫婦から始まると考えれば、子無し夫婦も立派な家族の一つと言えよう
後継者要る家庭とて、絶対に血縁とか直系とか必須なんてのは極めて少数派と思う
子供は作るものじゃなく授かるもの、人為的な事じゃない言った者いる
親になってはいけない者がボコボコ産んでKATAWA続出するっぽい俗世間を眺めてると
子供は是が非でもの存在じゃなく、子無しでも立派な人間と認められる社会に成熟を望むわ