mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

青春を殺しても殺さなくても、行き着く先は、墓場の島

暑いι(´Д`υ)アツィーと言いながら、昨日記事よ~く考えてみたら

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‘青春の殺人者’(1976年)

「殺害シーンが生々しくて怖い。
特に、殺される母親役の市原悦子が、殺される側なのに怖い。
主人公の気持ちがわかってしまうのも怖い。
人殺し、親殺しなんてしても、何の得にもならないことがよく分かる映画。」
https://filmarks.com/movies/9121/spoiler

画像に登場した二人、母親と息子を演じてたww




https://blogs.yahoo.co.jp/borussiamagdala/34698920.html
監督の長谷川和彦72歳にして、髪結いの亭主的な生活は、現在進行形?
ま、ボケ老人と化け、そのまま墓場の島へ流される予想中




墓場の島?


男たちの旅路 第3部 「第二話 墓場の島」

「墓場の島」というデビュー曲が大ヒットし、一躍大スターとなった戸部竜作は、彼を見出したマネージャー・和泉敬吾の厳しい管理の下に、分刻みのスケジュールをこなしていた。戸部のガードを担当することになった杉本は、悪戦苦闘の中で仕事をこなすうち、いつしか戸部と心を通わせていく。ある時テレビ局での本番収録中に戸部が暴漢に襲われ怪我をしてしまう。杉本は和泉に殴られたうえに解雇を言い渡される。抗議に行った上司の吉岡は、和泉が32年ぶりに会う戦友であることを知る。その頃、作られたイメージと、変えられた自作の歌を歌うことに嫌気がさしていた戸部は…。

キー局
NHK
放送曜日

放送期間
1977/11/26~1977/11/26
番組名
土曜ドラマ
主な出演
鶴田浩二、水谷豊、桃井かおり柴俊夫高松英郎根津甚八、金井大、菅沼赫、
多田幸雄、井原幹雄、神保なおみ、キャンディーズ田中好子伊藤蘭藤村美樹
主な脚本
山田太一
主な演出
重光亨彦、(擬闘・林邦史朗)(記録・大橋冨美子(大橋富美子))
局系列
NHK
制作会社
NHK
制作
沼野芳脩
音楽
ミッキー・吉野(ミッキー吉野)、(効果・柏原宣一)
影技
広門隆二
ビデオ
NHKビデオ
美術
青柳敏郎

http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-16181
アラ嫌だ、ランちゃん、水谷豊の未来の再婚嫁まで出演してたわ




ウチの鬼婆が小学校以来、鶴田浩二Love
(次に先日亡くなった加藤剛が続き、その次が滝田栄トニー・カーティス
1976年から1982年まで、男たちの旅路シリーズ全作観せられてしまった
だいぶ忘れたけどね
だから、誰かDVD頂戴よ
特に、第3部第3話【別離】(1977年12月3日放送)、それと、第4部第1話【流氷】(1979年11月10日)
欲しい理由は↓参照
http://mathichen.at.webry.info/201204/article_7.html




ド貧乏生活送る身をマネージャーに拾い上げられての成功を収めた戸部竜作
他人の言いなりになって、変えられた自作の歌を歌う事、作られた偶像が嫌で嫌で仕方ない
進退を賭けるコンサートも大歓声の中、いつものように静かに歌い出す
そして、「もう、嫌だ」の意志表示、引退宣言出来ないまま、いつもと同じ幕切れを迎える
小汚い四畳半生活に舞い戻る勇気が持てなかったのか?





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傷だらけのアイドル Privilege (1967年)

イギリスの若い流行歌手スティーブン・ショーター(P・ジョーンズ)は、アメリカ巡業から帰ると、全国民の熱狂的な大歓迎をうけた。彼はいまや、世界中の若人のアイドルである。この爆発的な人気はすべて彼をとりまく連中によって計画された組織的宣伝の成果だった。宣伝担当のアルビン、マネジャーのクロスリー、楽譜出版者のジュリー、音楽監督のフレディ・K、さらに銀行重役のバトラーなどが加わって、スティーブン・ショーター企業会社がスティーブンを教育し、宣伝し、人気を盛り上げて莫大な利益をあげていた。スティーブンの出演する舞台は、若いエネルギーの、はけ口を求める青少年たちの狂態の場となる。そして彼の人気は事業団体をはじめ政府にまで利用される。ともすれば自己を見失いがちなスティーブンの心を理解できるのは、文部省から派遺されて彼の肖像画をかいている女流画家バネッサ(J・シュリンプトン)だけだ。やがて、イギリス国教会までがキリスト教改革運動週間の一環として、スティーブンを舞台に立たせた。信仰を失った英国民に、彼をとおして、信仰心を取り戻させようとしたのだ。スティーブンは大観衆を前に、キリストにすがって罪の許しを乞う歌をうたい、大成功に終った。しかしその後、バネッサと二人きりになったスティーブンは神のようにおだてられ、自己の人格を失ってしまった口惜しさをぶちまけるのだった。二人は急速に親しくなっていった。大会の二週間後。レコード会社のパーティーでの席上、スティーブンは“自分は神ではない。ただの人間だ”と怒りをこめて訴えた。しかし、彼ほどの立場にある者の発言としては許されないことだった。ファンの愛情は一瞬にして憎しみへと変っていった。翌日のテレビは彼を、人気におぼれ、特権ある地位に甘えた、わがままな行動として非難した。そして今後、舞台・テレビへの出演は禁止されたと伝えた。こうして、マスコミの力で人気の絶頂に立ったスティーブンは、同じマスコミの力によって栄光の座から叩き落されたのである。

https://movie.walkerplus.com/mv13779/
過去記事で何度か触れてるね
Privilege:「特権」が、興味深いと思わね?
自ら偶像破壊して、ただの人間に戻ろうと思えば、特権を捨てる勇気の有無が問われる
ただの人間に戻っても、神さんに裏切られた思いを抱く俗世間が許すかしらん




落ちた偶像は恐らく、1950年ブラジル代表守護神バルボーザと同じような運命を辿るはずだ
ほれ、セレソンが自国開催W杯決勝でウルグアイに敗北を喫し、戦犯扱いされたGKよ
黒人差別が絡むにせよ
バルボーザが居酒屋に入ると、店内は静まり返り、客の皆、席を立って退店する
30年後にさえ、スーパーで姿を認められると、買い物中の母親が子供に「あいつが、我々の国を不幸にした!」
疫病神認定のまま、死亡記事に「バルボーザは二度死んだ」、憎悪のトドメを刺された
と、没落したなりの平々凡々な人生を許されなかった
一度世間に広く名が知れ渡った者がフツーに生きるのは困難で、逃げ場が無い
世間を敵に回した形での退場処分だったら、その後は惨劇過ぎるんだよ




どうせ没落する運命なら、移ろいやすい女心と秋の空であり、黄色い声が静まり返ってからで遅くない
NHKドラマに登場する戸部竜作も、引退リスクがわかってたのかね
演じた根津甚八は故人となった
戸部竜作の41年後は、どうなってるのやら