mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

究極のファイナル・アンサーとして~アザー・ファイナル~

2009年のいま頃か、一度記事にしてるけど
改めてオススメする映画↓

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アザー・ファイナル』(The Other Final)は、2002年6月30日に行われたFIFA公認の国際Aマッチブータン代表とモントセラト代表のサッカーの試合をドキュメンタリーとして映像化したヨハン・クレイマー監督、ヨハン・クレイマー、ROBOT製作の蘭・日合作の映画である。

2002 FIFAワールドカップの決勝戦横浜市横浜国際総合競技場で行われた6月30日に、ブータンの首都ティンプーのチャンリミタン・スタジアムで、当時FIFAランキング最下位のモントセラトと、その一つ上のブータンの間で「もう一つの決勝戦」と題して最下位決定戦となるFIFA公認の国際Aマッチが行われた。試合は4-0でブータンが勝利したが、トロフィーは2つに分割され両チームに分け与えられた。

Wikipediaアザー・ファイナルより引用 )





オランイェが、日韓大会に予選落ちした
本大会でドイツと同居する事になるアイルランドとのプレーオフに負けた結果であった
「オラたち、余裕で本大会行けるも~ん」、そお甘く考えてたらしいは置いといて




オランダ国民は衝撃に( ゚ ρ ゚ )ボー状態となった
広告代理店Kesselskrameを経営するヨハン・クレイマーもだった




本大会に於いて、欧州と南米でさえ、健闘したって優勝に届かない国あるが
世界の国と地域がいくつかを考えれば
32ヶ国参加大会に於ける、その他大勢でさえ、予選落ちが当たり前みたいな国から見るとエリートである
本大会に進んで当たり前が崩れて見えたものは、「万年やられっぱなし国って?」
The Other Finalが浮かんだという




世界のビリ決定戦
参加国はヒマラヤ山脈の奥地にあるブータンカリブ海の小さな島国モントセラト
ブータンは国技がアーチェリーだっけ?
ブータンの外相はスポーツについて
「お互いの文化を理解するという社会的な側面と、勝ち負けという世界規模での競争という二つの面がある」
FIFAワールドカップは言うまでもなく、後者であり、それ自体は必ずしも悪じゃない
勝ち負けなんかよりも大切な事だってあるわい!を示すのが、世界のビリ決定戦である




・スポンサーが付かない、非商業的サッカーである事
・アンチ商業サッカーの意図でなく、サッカー(スポーツ)の原点に立ち返ろうとする自由精神と啓蒙
・小汚いグラウンドで、技術無いが純真な思いでボールを蹴って追う
ビリ決定戦で使用される真っ白なサッカーボールが、試合の基本理念をヴィジュアル的に象徴する




「もちろん無理だとわかっている」
と本人も自覚した上で、将来はアーセナルで活躍する事を夢見るブータン主将ドルジは
「僕らのような貧しい国にこそスポンサーが必要なのに」
ま、映画製作には先立つモノ要るからね
クレーマー氏は、スポーツメーカーの二大巨頭、ナイキとアディダスにスポンサーを依頼した所
「こんな小さな試合では商業利益が見込めない」、誰が興味持つねんとばかり見事に断られたけど
インターネットの時代に入ってりゃ、興味持つ者くらい容易く得られるのに、見る目持ってなかったに尽きる




事実、準備の段階になり、予想外にも世界から注目を浴びる事となった
非営利で進める他に無くなっていたものの
一度決めた非営利主義を覆す事をしないで、しかも入場観戦料を無料にすると決定なんて、素晴らし過ぎる




「大事なのは国民総生産(GNP)ではなくて、国民総幸福(GNH)なのだ」
ブータン総領の言葉の証明として
試合終了後には、皆TVの前に集まり、仲良く、ニッポンで行われるホンモノ決勝を観戦する
ブータンの人もモントセラトの人も、我欲に囚われないイイ顔してるのが一番よ





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真っ二つに割れちゃってる意味:「勝者と敗者が存在しない試合」