mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

三つ子の魂百まで、雀百まで踊り忘れず(前篇)

エカテリンブルクと聞くと

【『歴史』と『物語』は表裏一体】
https://blogs.yahoo.co.jp/borussiamagdala/33636426.html

処刑地としか浮かんで来ない
『ニコライ2世』大津事件の影響の最後部分読んでちょんまげ
…皇帝陛下の呪いが日本に掛けられてると期待したんだけどぉ
無念…





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ヤケ酒ね




セネガルと真っ向勝負で渡り合った日本
大きな収穫はリバウンドメンタリティー

宇都宮徹壱 2018/6/25 11:50

フィジカルやスピードだけではないセネガル

 会見の空気を微妙に変える質問というものがある。6月23日(現地時間、以下同)に行われた、セネガル対日本の前日会見。セネガル代表のアリュー・シセ監督に対する、日本のメディアからの質問がまさにそんな感じだった。質問の内容は「日本はセネガルディシプリン(規律)を警戒していた。それが自分のチームの特徴だと思うか?」。シセ監督は「変わった質問だね」と前置きしながら、少し声のトーンを変えてこう続けた。

 「アフリカのチームにもディシプリンはある。ヨーロッパや日本の方に、それがあるとは言えない。そもそもサッカーには、チームも個人も含めて規律は必要だ。今大会でも、さまざまことを改善してきたし、選手も私の指示に従ってトレーニングを続けてくれた。セネガルは国外でプレーする選手が多く、チームをひとつにまとめるのは難しいかもしれない。それでも選手は(チームのために)正しくプレーしている」

 セネガルがワールドカップ(W杯)本大会に出場するのは、2002年の日韓大会以来、4大会ぶり2回目である。この時は、開幕戦で前回王者のフランスを1-0で破るセンセーションを起こすと、デンマークウルグアイにも引き分けてグループを2位通過。さらにスウェーデンにも2-1で勝利して、初出場ながらベスト8の快挙を成し遂げた。この時、チームを率いていたのはフランス人のブルーノ・メツ(故人)で、シセはキャプテンだった。現在42歳。セネガルの五輪代表監督を経て、3年前から現職である。

 われわれがイメージするアフリカのサッカーというと、やはり「フィジカル」「スピード」「自由奔放」といったものが一般的であろう。逆に、厳格な規律や高度な戦術理解といったものから縁遠い、という偏見めいた思い込みがあるのも事実。それは、カメルーンがアフリカ勢として初めてベスト8に到達した90年大会から、ほとんど変わっていないように感じられる。しかし、あれから30年近くが経過した。アフリカのタレントたちの多くは、欧州でのプレーを通じて規律や戦術をたたき込まれている。そこで得た経験や知識が、祖国の代表にフィードバックされ、自国から優秀な監督が出てきても何ら不思議はない。

 今大会のセネガルは、これまでのフィジカルやスピードに加えて、欧州仕込みの規律や戦術を併せ持った「新しいアフリカのナショナルチーム」を見る思いがする。初戦でポーランドに2-1で競り勝ったセネガルの指揮官は、「少なくとも02年と同じくらいの成績を収めたい」と、意気軒昂(いきけんこう)だ。日本にとってはコロンビアとは違った意味で、実にやっかいな相手と言って間違いないだろう。

ゴール前でミスが重なり先制を許す

 日本との時差は4時間、モスクワとは2時間。この日、2試合目となる日本対セネガルのキックオフは、エカテリンブルクの現地時間20時に設定された。ちなみにカザンで行われる、コロンビア対ポーランドのキックオフは3時間後。よって日本もセネガルも、裏のゲームを意識することなく、目前の相手に集中することができる。天候は晴れ。気温は24度。こうした理想的な環境に加えて日本にとっては、サランスクでのコロンビア戦に比べてサポーターの数が増えたのも好材料だ。

 この日の日本のスターティングイレブンは、以下のとおり。GK川島永嗣。DFは右から酒井宏樹吉田麻也昌子源長友佑都。中盤はボランチ柴崎岳長谷部誠、右に原口元気、左に乾貴士、トップ下に香川真司。そしてワントップには大迫勇也西野朗監督は早い段階から「コロンビア戦をベースに」と明言していたが、結果としてまったく同じラインナップとなった。勝っているチームをいじらないのは、ある意味で鉄則ではある。とはいえ、コロンビア戦に続いて原口と乾にハードワークを求めるのは、この先がいささか心配だ。勝ち点3は手にしているものの、依然として日本にはあまり余裕が感じられない。

 対するセネガルは、10番を付けた左ウィングのサディオ・マネをはじめ、不動のセンターバックのカリドゥ・クリバリ、そしてポーランド戦で抜てきされた20歳のイスマイラ・サールがスタメンで名を連ねる。初戦からのメンバー変更は1人のみ。2トップの一角を担ったFWのマメ・ビラム・ディウフに代わり、旺盛な運動量と視野の広いパスが持ち味のパパ・アリウヌ・エンディアイエが入った。この結果、システムはポーランド戦での4-4-2の布陣から4-3-3に変更。日本戦を意識した布陣であることは間違いない。戦術の引き出しと戦力の幅に関しては、どうやら相手のほうに分がありそうだ。

 序盤からペースをつかんだのがセネガル。スタンドでサポーターたちが奏でる、激しいパーカッションのリズムに合わせるかのように、日本陣内で長短のパスをテンポよく織り交ぜながらチャンスを探っていく。そして前半11分、右サイドでのパス交換からムサ・ワゲがクロスを供給すると、原口の中途半端なクリアボールをユスフ・サバリが拾ってシュート。ここで川島はパンチングを選択するも、ボールがマネに当たってゴールネットに吸い込まれる。ゴール前でミスが2つも重なれば、失点するのは必定。日本にとっては、実に悔やまれる試合の入り方であった。

「あくまで勝ち点3を」というメッセージ

 しかし、ここで折れる日本ではなかった。前半34分、反撃の糸口となったのは、自陣深くからのロングフィード。放ったのは柴崎の右足だった。これをペナルティーエリア左で長友が受け、トラップで1人かわすと、ボールホルダーは乾にスイッチする。乾は迷うことなく右足を振り抜き、カディム・エンディアイエが守るゴールの右隅を突き刺した。当人は「シュートも少ない時間帯だったので、思い切って打った結果」と語っていたが、これがうれしいW杯での初ゴール。その直後、セネガルはエムバイエ・ニアンがドリブルで持ち込んでGKと1対1になるが、ここは川島が冷静にクリアした。前半は1-1で終了。

 ハーフタイム。西野監督によれば「選手たちは非常に自信に満ちていた」とのこと。その上で、コロンビア戦と同様「勝ち切らないといけない」ことを再確認し、選手をピッチに送り出す。指揮官の言葉を受けて、日本は立て続けに決定的なチャンス演出した。後半15分、原口からボールを受けた柴崎が右サイドの深い位置からグラウンダーのクロスを入れ、これに大迫が反応するもわずかに足が届かず。さらにその4分後には、クサビに入った原口のラストパスを乾が狙うも、弾道はクロスバーをたたいてゴールならず。

 そうこうするうちに後半26分、再びセネガルの攻撃が猛威を振るった。マネからのパスをペナルティーエリア内の左で受けたサバリが、反転しながら柴崎の股間を抜いて低いクロスを供給。中央のニアンが昌子を引きつけ、フリーで走り込んできたワゲが右足ダイレクトでたたき込む。再び、日本を突き放しにかかったセネガル。すかさず日本のベンチも動く。香川を下げて本田圭佑、さらに30分には原口に代わって岡崎慎司を投入。本田がトップ下かと思ったら、2トップに大迫と岡崎、本田は右に張り出す形になった。そしてこの交代が、見事に実を結ぶ。

 後半33分、大迫の右からのクロスが、競り合った岡崎の頭上をかすめて逆サイドへ流れる。これを乾が折り返すと、ゴール前の本田が左足ワンタッチでネットを揺らした。同点ゴールを決めた本田、アシストした乾、いずれも素晴らしかった。しかしこの時、つぶれ役となって相手GKの動きを封じた、岡崎の献身を忘れるべきではないだろう。そして後半42分には乾を下げて、代わりに入ったのが宇佐美貴史。守備固めではなく、オフェンシブな選手を投入するところに、「あくまで勝ち点3を取りにいく」という指揮官のメッセージが込められている。試合はそのまま2-2のドローで終了。日本とセネガルは、激闘の末に勝ち点1を分け合うこととなった。

セネガル戦での収穫は何か?

 その後、カザンで行われたポーランドとコロンビアのゲームは、日本戦での失意を払拭したコロンビアが3-0で完勝した。これでグループHは、日本とセネガルが勝ち点4(得失点差+1)、コロンビアが勝ち点3(同+2)、ポーランドが勝ち点0(同-4)となった。FIFA(国際サッカー連盟)ランキング6位(17年10月16日付)でポット1だったポーランドは、グループリーグ敗退が決定。そのポーランドとの第3戦に、日本が引き分け以上なら無条件でラウンド16に進出できる。また敗れたとしても、セネガルがコロンビアに勝利すればグループ2位通過が決定。コロンビアが勝ったとしても、可能性は残る。そうして考えると、このセネガル戦で積み重ねた勝ち点1の重みが、あらためて理解できよう。

 「タフなゲームを想定していたし、事実そういう内容、結果になってしまった」──。セネガル戦を終えた会見で、そう実感をこめて語る西野監督。その上で「勝ちにいきたいという選択をした上での勝ち点1なので、それは高く評価したいと思います」と、素直に心境を吐露している。相手はフィジカルやスピードに加えて、規律や戦術にも長けた「新しいアフリカのナショナルチーム」。しかも前半11分に先制され、後半26分に勝ち越されながらも手にした勝ち点1なのだ。「高く評価したい」という発言は、口下手な指揮官の最高の賛辞だったのかもしれない。

 さて、この試合での日本のリバウンドメンタリティー(逆境に打ち勝つ精神力)は、確かに1つの大きな収穫である。だがそれ以外にも、いくつかの収穫(あるいは確認できたこと)があった。選手でいえば、まず柴崎。この日はゴールもアシストもなかったものの、彼が日本の攻撃のタクトを振っていたことは、誰もが認めるところであろう。とりわけ1点目のロングフィードについては、「佑都さんがいい飛び出しをしてくれたし、あっちのサイドバックがあんまりいい対応をしていなかったので」とサラリとコメント。気がつけば今の日本代表は、確実に「柴崎のチーム」となりつつある。

 もう1つの収穫については、シセ監督の会見から見いだすことができる。守備の要であるクリバリのプレーが今ひとつだったことについて、敵将は「15番(大迫)が、われわれのディフェンスに大きなプレッシャーをかけていたから」と語っていた。アフリカのナショナルチームの監督から、日本の選手がこのような評価が得られたのは、ちょっと記憶にない。とはいえ試合を通してみれば、セネガルに対して堂々とフィジカルで真っ向勝負していたのは、決して大迫だけではなかった。相手のプレッシャーをテクニックでいなすのではなく、戦うべきところではきっちり戦っていた日本代表。28日のポーランド戦では、さらに自信とたくましさを増した戦いぶりを期待したい。

https://russia2018.yahoo.co.jp/column/detail/201806250005-spnavi/ )




ふぅ~ん
だから、何よ




踏みとどまったドイツ、その強さの秘密
一か八かに頼らない「メンタルモンスター」

中野吉之伴 2018/6/25 13:30

ドイツの強みを1つ1つ消していったメキシコ

 3月のテストマッチでブラジルに負けても(0-1)、6月にオーストリアに負けても(1-2)、勝ったとはいえサウジアラビアに苦戦しても(2-1)、「ワールドカップ(W杯)本大会が始まれば大丈夫」という雰囲気があった。監督のヨアヒム・レーブも「大丈夫。心配はいらない」と笑顔で答えていた。王者としての自信。それがプレーに好影響を与えるならいい。

 6月17日(現地時間、以下同)に行われた初戦のメキシコ戦で、レーブは2014年のW杯優勝メンバーから8人をスタメンに起用した。それは、本大会初戦という特別な試合では、大舞台の雰囲気に動じず、相手をうまくいなしながら勝負どころを逃さずに得点を狙うことが必要であり、そのためには経験豊富なメンバーが欠かせないと判断したからだ。

 戦術的に見ると、ドイツのサッカーはどんな試合でも自分たちが主導権を握ることを基本としている。決勝トーナメント進出を目的にしているのではない。世界の頂点を目指すためには、意図をもってボールをコントロールし、攻撃的にプレーを構築し、相手を押し込み続け、勝ち切り続けるという姿勢がなければならないとレーブは考えている。そうなると、守備陣からボールを前線へと運ぶビルドアップと呼ばれる段階で、不用意なミスでボールを失わずに狙い通りにボールを前に運ぶというのは必須条件。ドイツはそれができる選手を育成し、そろえてきた。

 そんなドイツの強みを各国は知っている。研究は進んでいるのだ。この日のメキシコは、徹底的にポイントを1つ1つ消していった。攻撃のリズムを作るMFトニー・クロースに対し、カルロス・ベラが常にマンマークで守り、縦パス能力の高いセンターバック(CB)のマッツ・フンメルスには素早く距離を詰めてパスを許さない。逆にあえてCBのジェローム・ボアテングにはボールを持たせ、じれて前に出てくるようにおびき寄せ、前線では常に2~3人のメキシコ選手がカウンターの機会を待ち続けた。

 ヨシュア・キミッヒもケアされた。精度の高いクロスや状況に応じたポジショニング、プレー選択ができる右サイドバック(SB)はドイツの攻撃に欠かせない存在だが、この日はボールを持つとすぐに詰められる。ぎりぎりのところまで体を投げ出して守ってくるメキシコの前に、パスを出したくても、出しどころがない。

 何とかしようとボランチサミ・ケディラが何度も攻めあがっていく。コースが開く。だがそれも罠だ。ケディラがボールを持って上がりだしたところで囲い込み、奪い取ろうとする。うまくいかないときもあるが、はまった時はそこから一気にカウンターを仕掛けられる。ゾーンとマンマークをうまく使い分けながら守備組織を構築し、相手をうまく誘い出してスペースを作り、カウンターを仕掛けていった。

心のどこかに潜んでいたかもしれない慢心

 一方、ドイツも対策を講じようとする。後半15分、相手選手を動かしてスペースを作り、そのスペースを生かせる選手が必要とケディラに代えてマルコ・ロイスを投入。流れる動きが得意なユリアン・ドラクスラーとポジションチェンジしながらメキシコ守備を揺さぶろうとした。そしてずれたスペースに入り込むのが抜群にうまいメスト・エジルがパスを引き出し、攻撃の起点を作っていく。

 後半は多少なりとも動きはよくなった。だが、メキシコも終盤にはベテランDFラファエル・マルケスをピッチに送り、ゆがみが生じていた守備ラインと中盤のスペースを安定させる。このあたりの駆け引きのやり取りはハイレベル。ドイツにもチャンスがないわけではなかった。だが、それでも全体的に振り返ると、この日のドイツはあまりにもゲームメークが正直だった。

 相手をいなすためのメンバー構成だったはずなのに、試合を落ち着かせることができないまま敗れた。自信はひとつ間違うと慢心となる。「そんなことはない。僕らは過小評価はしないで真剣に試合に向かう」といった発言を聞くが、そもそもそのような発言をする段階で、慢心は心のどこかに潜んでいたのかもしれない。

スウェーデン戦の立ち上がりは良かったが……

 続くスウェーデン戦を落とすと、グループリーグ敗退がほぼ決まる。過去のW杯でそんなことは一度もない。その最初が、このロシアで起こってしまうのか――。23日に行われた注目のスウェーデン戦で、レーブは4つのポジションを変更。特に驚きとなったのがエジルのスタメン落ちだ。W杯、欧州選手権で26試合連続スタメン起用されていたエジルがベンチスタート。『ビルト』紙が「レーブ時代の革命」と書いたほどのインパクトだった。

 立ち上がりは良かった。開始からボールを支配し、シュートチャンスも多い。だが、また不用意なミスでピンチを招いてしまう。前半32分、主軸であるクロースのミスパスからまさかの失点。オラ・トイボネンのシュートが素晴らしかったのは言うまでもないが、パス成功率で世界一、二を争う名手のクロースが、なぜ自陣で無理をしなくていい局面でリスクのあるパスを選択してしまったのか。初戦ではマンマークでほとんどゲームに絡めず、この試合でも縦にパスを送りたいのにスペースに顔を出さない味方にイライラして、大きなジェスチャーをすることもあったが、そうしたことも影響したのだろうか。

 さらに試合にリズムをもたらしていたセバスティアン・ルディが相手選手との交錯により、鼻骨骨折で途中交代を余儀なくされるという不運もあった。今大会、初スタメンを飾ったロイスの見事なゴールで一度は同点に追いつき、その後は一方的に攻め続けたが、2点目が遠い。さらに後半37分、ボアテングが不用意な2枚目のイエローカードで退場処分となってしまう。テレビ解説では「経験豊富でチームのリーダー格である選手がこのようなミスをするのはいただけない」と指摘されていた。残り時間は10分余り、1人少ないという窮地にドイツは陥った。

監督、選手たちはあきらめていなかった

 万事休すか――。誰もが思ったことだろう。だが選手たちは「もうだめかもしれない」と考えることはなかった。レーブはさらに動いた。後半42分、左SBヨナス・ヘクターを下げてユリアン・ブラントを投入。初戦のメキシコ戦でも終盤に投入されると、相手守備の隙間にうまく顔を出してボールを引き出し、際どいシュートを放っていた。この試合でも後半47分に強烈な左足シュート。だがこれはポストをたたいた。焦りはもちろんある。それでもドイツは足を止めないでさらに前を目指した。

 アディショナルタイム5分、ペナルティーエリア左外でFKのチャンスを得た。ロイスとクロースがボールをセットする。試合後にクロースがこの時の様子を明かしていた。

 おそらく最後のチャンスだろう。クロスは相手の方が分がある。これまで何度も跳ね返された。それならばシュートか。ロイスは直接狙うことを提案した。クロースは同意しなかった。角度が悪すぎる。可能性を上げないと。そこでボールの位置をずらしてからのシュートを決断した。ゴールに向けてボールが行けば、何か起こる可能性は高くなるはずだ、と。

 クロースはロイスにボールをチョンと預けて一歩踏み出し、右足を振りぬいた。見事な弧を描いたシュートがゴール右上隅へと吸い込まれた。普段はゴールを決めても、勝利をしても冷静なクロースが、グラウンドにひざまずき、両こぶしをたたきつけて喜んだ。どれほど追い込まれていたか。その心理的なプレッシャーは想像を絶せるものがあったはずだ。その中でみせた極上の業。

 試合後にミュラーがテレビのインタビューに答えていた。息がまだきれている。試合後すぐのインタビューとはいえ、普段ならここまで呼吸が乱れていることは少ない。どれほどの試合だったのか。試合終了間際のゴールを語るミュラーに「しかも数的不利でのゴールでしたしね」とインタビュアーが相づちを打つ。するとミュラーは一瞬考えこんで、ふと思い出したように言葉を放った。「そう、そうか、1人少なかったんだよね」と。思い出す時間が必要なくらいプレーに没頭していたのだろう。

まずは目の前の戦いに勝たなければならない

 「ゲルマン魂」という言葉が日本のメディアではよく使われる。だが、それに該当するドイツ語はない。言葉として存在する必要がないからかもしれない。つまり、彼らの「こうあるべき」という生き方、あり方そのものだからだと思うのだ。そうしようとする精神ではなく、そうである精神の表れ。一か八かに頼るのではなく、頑張っているふうのアリバイに逃げるのではなく、可能性を最大限に高めるためにすべての経験と知識を動員し、それを実現するために体を動かし、研ぎ澄ました集中力で一切の周囲の雑音を消していく。それが「メンタルモンスター」と他国に畏怖の念を与えるドイツの強さの秘密ではないだろうか。

 だから、残り1分を切ってもゴール前への放り込みはしなかった。多くの長身選手を並べるスウェーデン相手に、それではゴールの可能性が高まらないからだ。クロースの決勝ゴールを生んだのも、左サイドでボールを持ったティモ・ベルナーが仕掛けたことで得たFKだった。

 「この試合で僕らは本当の意味で大会に来たといえると思う」とミュラーは力強く語った。とはいえ、もちろんまだ何も決まっていない。最下位の韓国まで4カ国がグループリーグ突破の可能性を残している。27日の韓国戦も簡単な試合にはならないだろう。うまく突破できたとしても、決勝トーナメント1回戦でいきなりブラジルと対戦する可能性もある。だが、そのことを考えるのはまだ先だ。まずは目の前の戦いに勝たなければならない。そして、どの道を通ろうとも厳しい戦いは続く。それを乗り越えられる者しかタイトルを手にすることはできない。まだ、ここはグループリーグなのだ。

https://russia2018.yahoo.co.jp/column/detail/201806250004-spnavi/




「どの道を通ろうとも厳しい戦いは続く
それを乗り越えられる者しかタイトルを手にすることはできない
まだ、ここはグループリーグなのだ」




そおなんだよねぇ
西ドイツ含めて4度の優勝誇る、ブラジル王国をロマノフ家ばりの虐殺出来る大国とて、一寸先は闇夜
第三戦でドイツに勝利してみ、韓国ちゃん、当分の間辛らーめん 買ってあげないからねーだ




しかしながら
女子のスカートめくりがお似合いの小悪魔どもでも、一応は化けもんに属するドイツ
守護神ノイアーなんて、彼の目の前に立った誰でもおっかなく感じるってよ
強豪国に生まれ育つと生まれながらに「強者のメンタリティ」備わってるのが伝わって来るというか




だもんで
アタシゃ、ポーランドちゃん惨連敗免れるよう応援すっけど
純朴なるニッポン国民の皆様、デカイ態度は、青いフナ侍未踏の地である準々決勝進出してからお願いね




青いフナ侍未踏の地である準々決勝進出、か
実現したら、こりゃ久々に…




後篇へと続く