mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

虚空に描いた模倣の人生図~アメリカの影は、海の彼方にまで~

17分間で、卒寿気分から51歳に立ち直った




本日記事を思い立った理由

2009/10/18(日) 午前 4:17 【チョコレートでも、プレーンヨーグルトでも、愛情手作り一番】

映画‘フラッシュダンス’に主演したジェニファー・ビールスは、父親が黒人
「私の育ったシカゴではそう人種差別は見られないのですよ」
26年前に来日した際の映画雑誌インタヴューで答えていましたが、
ひどくはないにしても経験はあるという意味を含んでいます
同じく母親が白人である、‘チョコレート’で黒人女優初のアカデミー主演女優賞受賞のハリー・ベリー
彼女は子供時代、外側と内側の色の違うクッキーに例えられたといいます

聞く所によれば、アメリカでは、一滴でも黒人の血が混じっていれば見た目は白人でも黒人と見なされるとか
題名は失念しましたが、'50年代後半から'60年代前半にかけて、『白い黒人』の悲劇を扱った映画が数本




8年前、必死で思い出した1本は、‘アメリカの影’
Shadows (1959) trailer
https://movie.walkerplus.com/mv462/
これは後述するので、先を急ぐ




これまた1959年作品、‘悲しみは空の彼方に
https://movie.walkerplus.com/mv1870/
1934年のクローデット・コルベール主演の‘模倣の人生’と同原作が再映画化された
https://movie.walkerplus.com/mv9042/




1947年、女優の卵であるローラが一人娘のスージーを連れ、コニー・アイランドの謝肉祭にやって来た
途中ではぐれてしまったスージーの居場所を探していた所
黒人女性アニーの側でサラ・ジェーンと遊んでいたスージーを見つける
「お間違えになるのも無理ございませんわ」
ローラがアニーをサラ・ジェーンの乳母と思って声を掛けたら、アニーがサラ・ジェーンの実母だった
アニーは白人の夫に捨てられ、8歳になる娘を連れて職を探していた
アニー親子から貧困生活の惨状を聞いたローラ自身、ブロードウェイの舞台女優の口を探しており
ローラ自身もそれほど余裕は無かったが、同じ身の上に同情し
アニーをスージーの養育係として雇い、ローラの家で一緒に暮らす事に
アニーの献身的な働きぶりで、ローラの家庭は明るくなり
10年後には、ローラの貧しい暮らしも、いまでは豪壮な邸宅に住むようにまで良くなり
スージーは学校の寄宿舎に入り、サラ・ジェーンは夜間図書館に勤めていた
ただ、父親の血を引いて白人と変わりない美少女のサラ・ジェーンは
母が黒人である事を苦にして暗い気持ちになりがちだった
サラ・ジェーンの白人の恋人が、母が黒人を理由に、サラ・ジェーンを捨てるに及んで
サラ・ジェーンはヤケを起こし、ナイト・クラブ勤務へ身を投じる
娘を案じ、病身を押して迎えに来たアニーの説得にも応じず、結局、母娘は永の別れを迎えた
アニーが息を引き取る前に、最後の望みとして頼んだ、盛大な葬儀の日
葬列の行進中、群衆を分けて、サラ・ジェーンが走り寄って来て
母の柩にすがり、いつまでも泣き伏しても、遅過ぎる…




メロドラマながら、Pinky、白い黒人の苦悩を扱ってるんだよね
もう少し時代を遡ると
Pinky (Pinki) 1949 Jeanne Crain
http://www.blackmovie-jp.com/movie/pinky.php
という作品も見られる




Pinkyについて、アタシが認識したのは、40年余り前
題名と詳しい内容はどうしても思い出せないけど、王家の紋章で有名な細川知栄子の漫画で覚えた
日本人も登場する?合衆国芸能界を舞台に描く作品で
如何にも陽気なアメリカ娘みたいな少女がミャハ♪と自己紹介するのを、日本人男性?が見て
「手を見れば、わかるよ。何故、隠すんだ。民族の誇りを持ちたまえ」
そんな言葉だっけ、とにかく少女が白い黒人である事を見抜いた
少し脱線すると

肌を特殊な染料で染めて黒人に変装した伊達邦彦は、銀行強盗の容疑により逮捕された。しかし、それは英国秘密諜報部の指令による行動だった。彼の任務は刑務所内に収監されている“ミッキー”という男に接近し、彼が所属しているアメリカ合衆国、マンハッタン島の黒人居住区の黒人ギャングの結社「ブラック・モスク党」に潜入、党が郵便列車から奪った金塊を取り戻し、また党を壊滅させることであった。難なく脱獄し、党の仲間入りを果たした邦彦。組織の中に深く食い込んでゆくうち、彼は党の恐るべき破壊計画“マンハッタン作戦”を知るのだった。

Wikipediaマンハッタン核作戦より引用 )

大藪晴彦のハードボイルドね
敵陣営の白人美女が、足の裏を見せ、「アタシ、白い黒人なんよん」という場面がある
肌の色合いか、純粋白人には見られないものを示す(ただし、伊達邦彦同様、特殊な染料使用だった)
Pinkyを見分ける点は、爪の色もで
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11103033311
伊達邦彦の変装も、本来の桜色を見せるにより、黒人じゃないの証明された
やはり黄色い爪を持つ、細川漫画に登場する少女は確か、交通事故死を迎えるが
腕に抱えていた産後まだ日の浅い赤子が黒人のため、秘密が白日の下に晒されたと記憶する




どの大藪小説だっけ、リッチな黒人親父が
「俺が白人の女に子供産ませれば、その子は白人になるんだろ?」と尋ねたら
「黒人が優性遺伝子ですから、必ずしも白い子が誕生すると決まっておりません」と、伊達邦彦が答えた
全く持って、その通りざます
J・ビールスとH・ベリーは、やや色の浅い程度黒人の容姿
(後者が20年ちょい前、WOWOW放映のミニ・シリーズ‘クイーン’で、白人の父親を持つ黒人奴隷娘役では
成長するにつれ、白さが薄れて行ったが、メイクの魔法?)
マライア・キャリーは、もっと色が浅く、白人の容姿に近い
日本を見渡しても
元広島カープ内野手衣笠祥雄、爺さんになった現在、合衆国によく見る気のイイ黒人爺さんの風貌じゃん
芸能界悪の女王・青山ミチだって、黒人の特徴が濃く受け継がれてる
一滴でも黒人の血が混じっていれば見た目は白人でも黒人と見做される是非は置いといて
滝川クリステルや宮澤りえも、ニッポン顔も、何代か後には影も形も無いに等しい白人遺伝子と対照的に
(カビラ兄弟は存命中に、声イイ兄さんとサッカー大応援団弟では明暗分かれてると思うの、アタシだけかいね)
黒人系は隔世遺伝も多いのかしらん、優秀な血を示す強靭さで遺伝子に組み込まれ続ける







白黒カップル誕生の結果、下のような子供たちが誕生なら、まだ対応しやすい気がする他方では
(画像は、↓記事より)
https://blogs.yahoo.co.jp/borussiamagdala/33840873.html




先述した‘アメリカの影’
アメリカン・ニューウェーブの旗手、ジョン・カサヴェテスが台本無しで演出したセミ・ドキュメンタリー・ドラマ
兄のヒューが完全な黒人であるのに反して、2人の弟妹は、強く白人の血を受けていた
一滴でも白人の血が混じっていれば見た目は黒人でも白人と見做されるかもが考えられると同時に
決して白人世界に組み込まれない白い方も、どっちつかずに置かれ、居場所に苦しみやすいも考えられる
兄弟姉妹の境遇明暗を分けるようなケースが悩ましいのね
『500分の1の確率!白人と黒人カップルから生まれた肌の色が違う双子の赤ちゃん(米)』
http://www.excite.co.jp/News/world_clm/20170127/Techinsight_20170127_343901.html
ウーピー・ゴールドバーグエド・ハリス姉弟みたいな組み合わせであれば
仲良く街歩いても、絶対姉弟と思って貰えず
弟が白人嫁貰って、黒い赤子がコンニチハすれば、もっと複雑怪奇な展開を迎えそうでしょ




…それで、思い出した
『父親違いの双子』
https://search.yahoo.co.jp/search?p=%E7%88%B6%E8%A6%AA%E9%81%95%E3%81%84%E3%81%AE%E5%8F%8C%E5%AD%90&aq=-1&oq=&ai=9tClwyG1SceYt1UA9SaQ2A&ts=11256&ei=UTF-8&x=wrt
これの最悪ケース、1970年頃の西ドイツに報告された
黒い男児と白い女児の双子だったんだよ
父親違いの双子は、ぶっちゃけ、母親が一晩で二股に加え排卵を繰り返し、といったのが原因である
西ドイツのケースも、白人ビジネスマンと結婚するドイツ女性が、黒人米兵とよろしくやった結果だった
離縁されたかは忘れたけど、双子が別々の家庭に養子に出されたのは間違いない
双子がそれぞれ幸福に暮らしていれば何よりと思う
が、出自を知らぬままだと、「嫁~、オマエ何処の馬の骨拾って来たッ」
白い女児が成長後、間違いなく白人旦那の子を産んだのに…のリスク怖くね?
(白い子が母胎に於いて、黒い子と影響し合ってないと言い切れるか?)




1982年頃の西ドイツに於ける托卵率は2017年現在のニッポンに負けず劣らずを嘆いて




日本とて異人種カップルが以前にも増して多い
https://blogs.yahoo.co.jp/borussiamagdala/33840883.html
具体的には伏せるけど
黒人お父さんの血が濃い男子、日本生まれの日本人なのに
陰湿な差別を受ける息子の将来を案じた日本人お母さんと、お父さん母国へ移住した
かと思えば
見た目は完全に、その辺の日本人と変わりない、残念ハーフと揶揄される子供たちがいる




アメリカの影的な世界は、他所事じゃないと杞憂するぞ
異国の血を引くが、○○国出身でそこに帰属先を認めるんだったら、○○国人なんだよ
例え国籍は御先祖様国であっても、何らかの事情により帰化しないでいるケースあるんだからさ
白でも黒でも黄色でも、俗世間が容姿に求めるもの持ってないのに、強要されるとか、模倣するとか
悲しみは空の彼方に」のフランス語圏での公開タイトルMirage de la Vie
そう、人生なんて蜃気楼の如く儚く、悲しいね
チョットマッテクダサイ、価値観の多様を主張しながら異質認めぬ矛盾の民よ
他国あげつらう前に我が身を振り直せの頭が残念ニッポン人が情けないの一言に尽きるわ