mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

光と影の弧を描き分ける一球(後篇)

まず、昭和町へ向かって言いたい事をば

イメージ 1イメージ 2

















堺東勤務時代だから、もお3年以上前に貸したね

早く返せ~
本返したら、シンちゃんがBVBから長居に返して貰えるよう、祈っとく




残暑厳しい折、涼みたければ、上の二冊をお勧めします




‘キリング・フィールドからの生還 わがカンボジア〈殺戮の地〉’
恐怖から逃れられない環境で、額にポツリポツリ、水滴が絶え間なく落ちて来る
水滴と侮るなかれ、落ちて来た部分、最後にゃ穴凹なっちゃうんだよ
これ究極の拷問であり、ほとんどの者が頭逝っってしまう
ハイン・S・ニョールは、無事生き延び、米国亡命した
祖国での医師免許が認められないため、難民として相当苦労した模様
1984年に‘キリング・フィールド’に出演、カンボジア人の通訳兼ガイドのディス・プランを演じ
演技未経験にもかかわらず、アカデミー賞及びゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞する
1996年にロサンゼルスの自宅近くで強盗により射殺されたが、一説によれば、暗殺らしい
知名度上がったのが裏目に出て、赤い残党みたいなのから消されちゃったのかな…




クメール・ルージュは3年ばかりのうちに、カンボジアを中世以前の世界に戻したよね
短期間での残虐性で言えば、鉤十字ドイツが尻尾巻いて逃げる規模と思うわよ
ナチスについて、ポル・ポトのおっさんに感想聞いてみたかったわ
北朝鮮同様、ナチスは悪じゃなかったりして
北朝鮮ではナチス悪じゃない理由よく知らない
何となく想像つくけどね




強制収容所の点に於いて、カンボジア北朝鮮のどちらが地獄の中の地獄か?
アタシの印象では、北朝鮮
眼鏡=知識層、即行で処刑してくれるカンボジアと異なり、生きてる限り酷使する感じ受ける
実際はどうなんだろ




前篇に、「姜哲煥(カン・チョルファン)と‘北朝鮮脱出’を共同で著した脱北者安赫(アン・ヒョク)

イメージ 3

↑ね
北朝鮮絶望収容所―完全統制区域の阿鼻地獄’と一緒に、20年ほど前、知り合い母子に貸した
子供が先に両方読み、その後、母ちゃんが脱出だけ読んだという
「脱出でビビッてるんじゃ、絶望なんか読ませられるかいな」
…このアタシが、絶望読んだ夜に悪い夢見たくらいとあって、年老いた母ちゃんには無理って当然の話ね




北朝鮮強制収容所は以下の通り
未決犯を収容する集結所
比較的罪の軽い刑事犯を収容する労働教養所で、6ヶ月以内に釈放される
しかし、日常品が一般庶民ですら満足に手に入らない状況なので
ここでの生活も決して甘いものではない

罪の比較的重い刑事犯(殺人、婦女暴行など)を収容する教化所
ここでは原則として6ヶ月以上収容される
通常の裁判に於いて「労働教化刑○○年」と判決されたものが収容されるもので
日本でいう刑務所に相当する
所内の生活レベルは労働教養所以上に酷く、病死、餓死、斃死が非常に多い

北朝鮮で最も重い罪だとされる「政治的犯罪」
国家反逆罪、すなわち国家最高指導者三代(金日成金正日金正恩)への不忠誠な行為など)
を犯した者を収容する管理所

最も厳しく、「この世の地獄」と呼ばれ、一般的にメディアで話題にされる強制収容所である
これについては日本にも多くの情報が入って来ているため、たくさんの事についてわかっている
一般には「政治犯収容所」と呼ばれるが、実際には経済犯でも収容される場合がある

この他にも

脱北を試みて失敗し、捕えられた者を収容する秘密監獄
脱北者、その他軽い罪を犯した者を集結し、強制労働に就かせる労働鍛錬隊
精神病院である予防院の中にも特に政治犯を専門に収容する77号予防院(平安南道耀徳郡)が存在する
招待所と呼ばれる施設の中にも
拉致した人物を監禁するためのものや政治犯を収容し予審を行うためのものが存在する

様々な強制収容所ないしそれに準ずる施設が存在すると見られる
大きく分けると
数年の刑期で出所可能な革命化区域と、永久に出所出来ない完全統制区域に分けられる




北朝鮮脱出’、これは、革命化区域である教化所が舞台となる
生きて出られる可能性持つも、出たって制限多く、いろいろな場面で苦難は続く
姜哲煥と安赫も、ジワジワ迫害を受け、家族も離散してしまった
教化所には、クリスチャン母娘たちがいたが
出られる可能性持つ変節を迫られても、信仰捨てなかったので、完全統制区域へ送られて行った
娘たちが泣き叫んだって、収容者の誰しも黙って見送るしか…




完全統制区域は生きて出られない性質上、目撃者少ない
安明哲(アン・ミョンチョル)は、エリート側、警備兵で外へ出られる身分だった
そのおかげで、現在、‘北朝鮮絶望収容所―完全統制区域の阿鼻地獄’が読める
収容所内の描写は、思い出しただけで今夜また悪い夢見るので控えるものの
安が脱出する際、一緒に連れて行こうとして拒否された女の子が現在どうなってるか気になると書いておく
千載一遇の出られる機会なのに、何故、逃げなかったって?
女の子にとって収容所が、恐怖に満ち溢れていようと、全世界だからと考える
収容された年齢が低ければ低いほど、そういうものでしょ




脱北者が出ると、国に残した親族たちが危険に晒されるとあって、脱北者は葛藤を抱える
脱北者自身、全く未知の環境での生活に追いつかず、望郷の念に駆られる者いて
韓国での生活ならば、国境地帯へ赴き、河の向こう側に見える北朝鮮を眺めたりするという
祖国で生きられない故に、一か八か、一球に賭け、凍結した河を渡ったりして逃げた
しかし、逃げなくて済むなら、いつまでも留まりたいと願うもの
誰が故郷を想わざる…






世界屈指の芸術と言えるほどの完成度誇るマスゲーム
これだけのものを生み出す環境に身を置いたら、そう容易く影響力拭えないわよ