mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

Winner is … その行方は、オスカーの呪いと、敗北の勝利(後篇)

前篇から続いた




ここ何年かのアカデミー賞授賞式を見て、ハリウッドの水準が落ちてるとも感じる




昨年、アタシゃ
「今年は人種差別どーのアピールしまくりと、ウザイ授賞式であった
意図はわかるものの、司会のクリス・ロック騒ぎ過ぎだし、逆に白人層から反感買うかもね
レディー・ガガの歌唱前、バイデン合衆国副大統領登場にはワロタ
今年大統領選挙イヤーだけど
ハリウッドが民主党支持だらけ、それだけじゃ足りんでしょ、頑張り切れるのやら」
…預言もどきが当たった???
ハリウッドが頑張り切れず、トランプ当選させた元凶に思えて来たわ!!!
なお、バイデン前副大統領、その辺の俳優より立派な役者だった
投石されない保証あると仮定し、トランプが登場するとしよう
用意された台本も満足に演じられないと断言する
トランプの英語を聞くたび、ブッシュJr. 思い出すんだもん
日本の中学生に負けるという英語力をね




政治的利用は批判される
が、政治的な信条や経歴の露出はまま起きる
物言えば唇寒し秋の風、出る杭は打ちまくる、何が民主主義じゃ!全体主義国家の日本よりゃ上等だけど
中途半端なやり方だと、小賢しく映りイライラさせられるのよ





危ない空気を読み、いっそ黙っとくのが、エンターテインメントの場に相応しい
純粋に映画での功績を称えるか、人道的な倫理基準をもって裁くか
賛否両論を全世界生中継するだけの余裕を持つ土壌に限るけどね




ウォーレン・ビーティーが拍手、カザンに起用されて映画デビューの恩義だろ
今年傘寿80歳を迎えるが、今日、元気そうで安心した(83歳を迎えるシャーリー・マクレーン姉さんもね)
‘ブルワース’(1998年)=ビーティーさんが自分の暗殺を自作自演した映画と推察すれば

「何考えてるんだ?」

死ぬ気か?少なくともスター生命が実質的に断たれるぞ??どおよ???

ユダヤ勢力に喧嘩売ってるんだからな…アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ

「自分自身を葬るためだったんだ!」




これはあくまでアタシの妄想全開ですがね…
「ビーティーさん自身、己の限界を見極めたのか?」
1937年生まれ、1998年には61歳
女優であっても老け込む年齢じゃないものの、それは、演技派の特権だ
ビーティーさんは、脇役をショボショボ引き受ける柄じゃなく、ギャラ高過ぎる
俳優、監督いずれにせよ、寡作タイプであり、次回作の時にはどんだけ老化してるやら知れない
いくら植毛してシワ除去繰り返そうと、美男美女には老醜の恐怖が付き纏い、晩節を汚す事が考えられる
…てな具合にツラツラ思うとだね
‘ブルワース’の後、‘フォルテ’出演のみ、年齢的に遺作となる見込み
‘フォルテ’の公開年が2001年だから、面白過ぎるんだわ
「9・11以降の合衆国に於いて、思い切り偏った思想で政界とかブタギッテ、無事に済むわけねーよな」
‘フォルテ’が2002年公開予定であれば、お蔵入りしたかもね
YouTube見つからんかったが、チャールトン・ヘストンが自爆パロディやったもんでさ
(娘がキズモノにされたと思い込んだジジ親が、悪い虫と見た男にライフルぶっ放す場面ある
ヘストンいうたら、猿の惑星以上に、何かと批判される全米ライフル協会会長なのによ)
合衆国全体、上から下まで何か偏ってますねの流れへ向かう中
政治的映画が作られる土壌は残る、しかし太古の反体制っぽい斬新なスタイルが通用するのか?
主義主張が正しくとも、不寛容な空気漂う時代に発表出来ると感じられないのよ
それをビーティーさんが、自分がもはや時代に合わなくなりつつを意識する形でも、先取りしてたのであれば?




今年が昨年以上に、合衆国のみならず世界的に、不寛容な空気が強く感じられる
そのため、アタシゃ昨年以上に
男前を語るのが、オンナの浪漫なので
本人嫌がろうとシラネ、Beautyと呼びたくなる男前讃歌を
疲れ気味でボケボケなのに、使い回しだけど、超長い記事に全力投球したくなる




いつか必ず終わり迎えるってんなら、自分で自分に鈴付けて幕引きするわ!
思い切り偏った思想で政界とかブタギッテやるぜ!!
湯蛸カッカッ煮えたぎろうが知るか、オレの信条を大盤振る舞いじゃ!!!

『男の浪漫』だよ
「周りの目に左右され、流されて、操り人形のように『~させられて、生きる』
何とも女々しい腰抜けに甘んじるよりは
自らの魂と意志によって、責任を持って『~して、生きる』方が、悔いは無い」
それが、男の美学である
勝負に出て、望む物全部手に入れる
そうであれば一番だけど
一部しか手に入らなくても、失敗しても、全力投球してなら悔い残らないもんだ
悔い残るのは、全力出し切らなかったという意味
夢を手に入れるには、代償払う覚悟決めるも忘れるな
‘ブルワース’=ビーティーさんが自分の暗殺を自作自演した映画だとすれば
場合によっては誹謗中傷招きかねない賭けに、スター生命を差し出したとなる
一国一城の主を夢見て脱サラ、結局家族泣かすラーメン屋に出来ない事をね

(追記)

‘ブルワース’の共演女優ハル・ベリー
数年後、最低映画の各賞に贈られるゴールデン・ラズベリー賞授賞式に出席したのは
「胸を張って負け犬になれない者は、勝者にもなれない」、母親に言われて糧にした言葉が理由だった
…皆様、当記事題名と一緒に考えてみましょ…何が見えて来る?




…近年のハリウッドを見て、全面否定しないものの小賢しく映りイライラさせられる理由、おわかり?




全面否定したいのはね…
「Oscar goes to …」と言い換えたって、やっぱ「Winner is …」の構図は変わらん事よ
いくら自由・平等・博愛や民主主義を謳っても無駄ムダ~
第55回(1982年度)、往年の名監督ビリー・ワイルダーが名誉賞(男優ミッキー・ルーニー)授与係で登場
「与えるは受けるより幸いなり?信じられん」、会場を爆笑させた
これが、映画人種の本音だってば




そりゃま…
1971年4月15日に発表・授賞式が行われた第43回アカデミー賞
主演男優賞を受賞したジョージ・C・スコットがノミネーション及び受賞を拒否するという異例の事態となった
「俳優たちを競争させるのは堕落である」
「授賞式は2時間のけばけばしいショーに過ぎない
経済的理由のために、サスペンスを盛り込んで作り上げた大衆向けの展示だ」
と毒舌を吐き、アカデミーに対しても正式に辞退の電報を打った
…変わり者もいる




昨年悲願叶ったレオナルド・ディカプリオが授賞式行かなかった1998年
‘恋愛小説家’で共演したジャック・ニコルソンと揃って主演賞受賞したヘレン・ハント
彼女が受賞した背景にはどう考えたって、「他の候補者全員、非アメリカ人」
アメリカ人の受賞は少なからず、外国語映画出演者にも見られるも
アメリカ人優勢の場合、問答無用の名演でなければ受賞は至難の業だ
(なお、ゴールデングローブ賞は、ハリウッド外国人映画記者協会の投票によって選ばれる性格の賞であるため
外国語映画賞でなく、外国映画賞であるが、外国映画の出演者が演技賞の候補や受賞は可能)
要するに、「公正に選ばれると決まってないワケ」
アカデミー賞でも運動会の一等賞でも欲しくなけりゃ、出席しなかったら済むとも決まってない
とはいうものの、封を切るまでわからんとはいえ、大番狂わせなどメッタに起きやしない
本命でも対抗馬でもない候補者が授賞式参加するの怖いよ
毎年、敗者になる姿を全世界配信される落選者の根性に尊敬するわよ




だからこそ、エエ格好すんなよっての
されど映画ながら、たかがエンターテインメントでもある
受賞したって、就活苦労する者わんさか生まれて来た
その一方には、賞と無縁でも高い評価を受け、後世に名を残す者もわんさか生まれて来た
「胸を張って負け犬になれない者は、勝者にもなれない」
名言だよね