mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

結局、「オトコの甲斐性が、オンナの平和、そしてオトコ自身の安泰に繋がる」

昨夜は、スーパー値引きのクリスマス飯を頂いた
正式、大阪弁訳の新約聖書のどちら読む元気は持たないため
何を思ったか、アタシ訳の旧約を読んでみた





土師の時代が終わりに近づいた、紀元前1030~1010年の、古代パレスチナ周辺
カナン一帯を襲った飢饉のため、ユダヤベツレヘムに住んでいたエリメレク一家は、モアブに移住した
エリメレクの家族構成は、夫エリメレク、妻ナオミ、長男マフロン、次男キルヨンの4人
大黒柱エリメレクが亡くなった後も、モアブでの生活は続き、息子たちは現地の娘を娶った
兄嫁はルツ、弟嫁はオルパ
息子たちが結婚して10年間、モアブの地で皆仲良く暮らしていたが、息子たちも亡くなってしまう
母ナオミにすれば、異郷でとうとう一人ぼっちの寄る辺無い身
故郷ベツレヘムに戻る決心を固め、嫁たちには現地にある実家に帰るよう強く説得した
ナオミが超優良姑だった証拠に、嫁たちは「トメさん、我々も一緒に行く」と主張した
「嫁子ちゃんたちが亭主とBBAに良くしてくれた事で十分よ。娘同然のアナタ方の再婚と幸福を願ってるわ」
ナオミは改めて説得し、オルパは、渋々同意して実家に帰って行った
ルツはというと、説得に応じず、キッパリ言い放った
「貴女の行かれる所へワタクシも行き、貴女の住まわれる所にワタクシも住みます
貴女の民はワタクシの民、貴女の神はワタクシの民です」
この時すでにルツは、ナオミの神を真の信仰として受け入れていたわけね

嫁に押し切られた格好のナオミが已む無くルツを連れてベツレヘム帰還した頃
ベツレヘムでは、4月上旬を迎え、大麦の刈り入れ時が始まった
「貧しい人や在留異国人のために、畑に落ちた麦の穂を畑の持ち主は集めてはならない」
このモーゼ律法が、貧しい在留異国人であるルツに使える
ただし特権行使には、謙虚さが必要であるばかりか、自尊心を捨てる勇気が求められる
ナオミはルツに特権行使を求めなかったが、自分の意志で移住した嫁だ、ルツ自ら進んで畑へ向かった
ルツは他の貧しい人々を見習い、麦を刈る人たちの後たちについて落ち穂を拾っていた
そこへ、ルツが落ち穂を拾わせて貰う畑の持ち主ボアズがやって来て、ルツを目にする
ボアズは裕福でありながら、貧しい人や弱者を労わる心優しい人であった
姑の故郷までやって来た心清い異邦人嫁の噂を聞いており、すっかり感心していた
ボアズはルツに水や食物を与えた
さらに、雇い人たちには、ルツのため束からわざと穂を抜き落とし、拾い集めやすくしておけと指示を出した

ボアズの寛大な計らいにより、ルツは大収穫を家に持ち帰る事が出来た
ルツがナオミの縁続きであるボアズの畑に行っていたを知り、ナオミは驚く
ボアズがナオミにとって、請戻しの権利を有する人物である
「これは、神のお恵みだ」と深く感謝し、数日後、ルツならボアズの良い嫁になると確信
ルツを自分自身の代わりに請戻させるため、ある作戦をルツに授け、ルツはその指示に従った
小綺麗に身繕いしたルツが、ボアズの就寝時間に、彼の裾をまくり上げ、そこに寝る
早い話、夜這いですがね、これは当時、結婚の申し込みであったから、不純な想像した奴全員罰当たり!
逆プロポーズにボアズは驚いたものの、正直、とても嬉しかった
まだ年若いルツがその気になれば、同世代イケメン獲得楽勝にも拘らず、中年のおっさんを選んだ事
ルツが信仰深く、律法に従い、彼女自身と彼女の愛するエリメレク一族への保護を願う、思慮深さを持つ事
町の人々がルツに好意を抱いている事
据え膳食わぬは男の恥、是非とも嫁に貰いたいとボアズは願う
ナオミが考えるような最も近い親戚に当たらないため、請戻しの権利を持つ者に交渉する
町の長老10人を証人に立て、ナオミの土地を購入する意思を確かめた
権利者は土地購入には興味あるが、同時に嫁娶らなければならないのであれば無理と答えた
権利者は、ボアズがナオミの土地を購入し、ルツを娶りなさいと勧め、ボアズに異存無しで取引成立
町の長老たちが取引の証人となり、ボアズはめでたくルツを嫁に迎え入れた

若後家さんが、姑への愛と忠誠により、新しい旦那そして子供を手に入れる幸福が叶った
ルツから生まれたオベデは、エッサイをもうけ、このエッサイから後にユダヤ全土を治めるダビデ王が誕生
ダビデ王いうたらその末裔が、イエスである
ルツは異邦人ながらも、イスラエル人の神に付き従い、メシヤ(救世主)の先祖となった
神は、不遇な老女ナオミを、真の神を信じたルツが慰め、寛大なボアズを用いてルツを祝福した
信仰誓う者ならば、神が、人種、国籍、性差を超越する存在の証明と言える
ルツの生まれ育ったモアブの地のルーツを辿れば、神の寛大さが知れよう
背徳の限りを尽くしたソドムとゴモラ滅亡の際、神のお導きにより山の洞窟へ逃げ込んだロトと娘二人
「こんな山中じゃ、行かず後家だわ。でも子供欲しいね。そーだ、お父ちゃんを酔わせて…」
娘たちは男の子を一人ずつもうけ、長女の息子が、モアブ人の祖となった
と、由緒正しいといえば正しい、正しくないといえば正しくない、世俗の評判芳しくなかったモアブ人
そんな彼らも心清ければ祝福受ける権利保証するとは、やっぱ神さんアンタが一番偉いわ~




【巡り合うためには、藍より青く澄んだ信心】
【辛抱という深謀遠慮がもたらす美味い話】
に書いた、旧約聖書のルツ記再々登場ね




ナオミが超優良姑だったと思うが、モアブでの同居中、嫁たちと全く波風立たなかったの?




長く接してると、元は赤の他人だ、モメゴト起きたって不思議じゃないよね
同胞相手ですら折り合い付けるは難しい、異邦人相手なら無問題なんて神業に近い
「郷に入っては郷に従え」「異郷では、息子たちが同郷出身嫁見つけるのが困難」、現実的な問題あるとはいえ
由緒正しいといえば正しい、正しくないといえば正しくない、世俗の評判芳しくなかったモアブ人の地で
ルツがナオミの神を真の信仰と受け入れたのが何時か不明だが、嫁入り時に改宗と仮定しても
信仰深いナオミがよくま~モアブ人嫁を認めて受け入れたもんだと感心する
オルパはルツほど信仰に筋金入らなかったから、姑の説得に負け、実家に帰っちゃったんだろうけど
亭主死んでしまえば何の義理も無い姑に、「トメさん、我々も一緒に行く」と主張したのは
嫁たちいずれとも、姑を自分たちの母親と受け入れ、誠心誠意尽くしたからでしょね
それには、まず、姑側の懐深さが重要ポイントとなる
イビリ倒した嫁に介護して貰おうという姑が、姻族関係終了届をウマ~と見る嫁と同じくらいアホの証明よ




姑を説得する格好でベツレヘム移住したルツとて、全く不安持ってなかったと言えるか?




「実家に帰って、必ず再婚出来る保証無い。ただし、自分の地元という安心感は確保される」
モアブの女にも三界は無いかどうか知らんが、ひょっとすると、家に帰れない事情も考えられる
ナオミ自身、金満未亡人じゃあるまい、故郷での生活に不安感じる
ルツがいくら信仰深く、ナオミを母親として受け入れようと
若い娘が、自分のためのみならず、しがない老女のために、自尊心を捨て畑仕事など酷な話だ
故郷には二度と帰れないであろう未知の遠隔地行くよりゃ、地元に残るのが安心よ
それでもルツが不退転の決意を持って旅立ったのは
「血縁とか同国人とかを頼りに出来ない相手と築く信頼関係ほど、強固な関係は無い
亡き旦那が良い旦那であったら、出来る男を産み育ててくれた姑に感謝せよ」
信仰抜きに、我欲にガツガツしない歩み寄りの精神を持ち、若くして人間出来ていたからよ




ルツなら、「お義母さん、娘同然のワタクシから生まれた子供だったら、お義母さんの孫ちゃんですよ♪」
ナオミの権利請戻した上に、実孫いないナオミにオベデ抱かせてお祖母ちゃんの権利もあげたんじゃないかい
「旦那さん死んじゃったけど、その後もトメさんに尽くした
トメさんが困っていれば、何か希望持っていれば、助けたり叶えたりしてあげたい
大地主さんを新しい旦那さんにしなさい?トメさんの推薦に絶対間違いないもん、喜んで嫁に行く!
再婚したら幸福になれた、御礼しなけりゃならない
今度はトメさんが幸福になる番でしょ」
…泣けて来るわ…




ちょいと文部科学省、ルツ記を学校教科書に取り入れ、オナゴ締め上げるのが、厚生労働省に役立つかもよ
介護担い手不足は施設だけでなく在宅でも深刻だ
姻族関係終了の制度利用者減らすのが、在宅介護絶賛推奨に適ってると思うぞぉ




ルツ記は波瀾万丈記みたいな旧約のオアシスですよ
嫁と姑とも出来たオナゴなかなかいません(不出来コンビはいくらでもいる)
「姑がワルだから、嫁に嫌われるのか?嫁がワルだから、イビリたくなるのか?」のように
オンナの戦いは永遠に解決しない問題でしょう




一般的には「老いては子に従え」、姑側の譲歩が鍵だと思います
嫁ダメな部分は指摘すべきですが、嫁受け入れた以上は基本、相手を信頼しないとです
ルツは、姑と同じ神さん信仰の強味あるから上手く行くのであって
権利と義務の認識難しいらしい一般嫁じゃ、イビリたくもなりますけど~




ところで、嫁と姑といえば、コレも以前書いてるね
ルツとナオミが嫁と姑とも出来たオナゴなら、ルツの子孫は、一種の不出来コンビである事よ




【オンナの敵はオンナ。友情酌み交わすのは永遠に不可能】

キリスト教研究のモノの本をいくつか擦り合わせると
イスカリオテのユダ君は師匠から頼まれて裏切ったんでっせ
師匠を3度も知らんと逃げたペテロですが
師匠が磔刑に遭っている時、ヨハネ以外のオトコどもは何処に隠れていたんでしょうね
オンナどもが最期までと復活を見届けた、そのクヤシサから聖書改竄すんじゃねえよ
初期キリスト教マグダラのマリアが指導者的位置で、女性原理の教えという説もあり
( * 教えて!gooの中に
「女祭司との結婚を通して、王/配偶者は、王族の身分を授かり、
『聖油を注がれた者ーメシア』として知られるようになる。
王の頭に聖油を注ぎ、その前に豪華な食事を並べる役、つまり、その杯を祝福で満たし、
敵の前で王の擁護者となる役は、近東固有の古い秘儀の中では太女神が勤めた
王家の血を引く女祭司と選ばれた王/配偶者との神聖なる結合は、
共同体全体の再生、活力、調和の源となることを期待して行われていたのである。」
さよう。男は女の掌の上のパ-マン2号。女性上位が、世の中、少なくとも家庭内は、上手く行くのよ)
もしも‘ダ・ヴィンチコード’他通り、マグダラが本当にイエス様の嫁であれば
( * イエス様は元来、ユダヤ教徒。その観点に立てば、妻帯者が自然である
産めよ増やせよ、地に満ちよ」のユダヤ教的世界観
「神のために独身でいるものもいる」のキリスト教的世界観
独身者であれば、律法大好きファリサイ派辺りはツッコミ入れ倒さず、半人前以下の存在など無視するはず)
マグダラは相当な影響力を持ち、マリア違いのお義母様どーすりゃイイの
洋の東西を問わず繰り広げられる修羅場、嫁vs.姑の闘いが見られた模様
亭主兼息子は賢明にも、所帯構えて独立した身を優先、老後お世話になる嫁側に立ち
オンナに指導されるを良しとしない使徒どもが、姑の愚痴を聞いて慰め、聖母様を祀り上げたんだっけか





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封印されたマリアのキリスト教―イエスをめぐるふたりの聖女
(ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)


イエス・キリストは結婚していた!!その妻は、キリスト教の神学で娼婦とされたマグダラのマリアである。では、彼女はなぜ、娼婦として貶められなければならなかったのか。そこには、イエスの母マリアと妻であるマグダラのマリアの間に生じた、嫁と姑の大いなる確執と対立があった。現代聖書学で議論される聖書の記述と解釈の混乱は、彼女たちの相克が原因だったのである。いかにしてイエスは人の子から神の子となったのか。キリスト教成立の謎を解く鍵は彼女たち「マリア」が握っている。

amazonより拝借 )




詳細は忘れたので、正月にでも読み直しとく
マジ、師匠が磔刑に遭っている時、ヨハネ以外のオトコどもは何処に隠れていたのよo(`´*)o
可愛いムチュコタン盗られて悔しいお義母様を丸め込むとは、オトコらしくないわね!
…当所URL見ての通り、borussiamagdalaね、個人的には嫁のファンであるけど
(自前TB記事に登場する、MaryMagdaleneから連想する映画が好きな理由である)
使徒も束になれば悪知恵働くいうか、亭主を尻に敷く事で安心したマグダラが迂闊だったのか?
その辺も、正月酒飲みながらユックリ考えてみる




ま、とどのつまり、記事題名が答えでしょがね
世俗のオトコども、嫁と姑の戦いを避けたければ、オマエが一家の主人として君臨出来るか次第だよっての