mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

神の寵愛を受ける者すら、人の世では流離う旅人(映画篇)

枕部分から続いた




本日12月5日、モーツァルト没後225年を迎える




父・レオポルトは息子が天才であることを見出し、幼少時から音楽教育を与えた。3歳のときから チェンバロを弾き始め、5歳のときには 最初の作曲を行う(アンダンテ ハ長調 K.1a)。11歳ごろの作曲譜も発見された。父とともに音楽家としてザルツブルク大司教ヒエロニュムス・コロレド伯の宮廷に仕える一方でモーツァルト親子は何度もウィーン、パリ、ロンドン、およびイタリア各地に大旅行を行った。これは神童の演奏を披露したり、よりよい就職先を求めたりするためであったが、どこの宮廷でも就職活動に失敗する。1762年1月にミュンヘンへ、9月にウィーンへ旅行したのち、10月13日、シェーンブルン宮殿マリア・テレジアの御前で演奏した際、宮殿の床で滑って転んでしまい、6歳のモーツァルトはその時手を取った7歳の皇女マリア・アントーニア(後のマリー・アントワネット)に「大きくなったら僕のお嫁さんにしてあげる。」と言ったという逸話がある。

巡業と音楽教育


1769年から1771年にかけて、第1回目のイタリア旅行を行い、父と共にミラノ、ボローニャ、ローマを巡回する。システィーナ礼拝堂では、門外不出の秘曲とされていたグレゴリオ・アレグリ(Gregorio Allegri)の9声部の『ミゼレーレ』を聴き、暗譜で書き記したといわれる。ナポリでは数十日に及ぶ滞在を楽しみ、当時大変な話題の発掘されてから間もない古代ローマ遺跡ポンペイを訪れている。イタリア旅行は三度におよぶが、なかでも、ボローニャでは作曲者であり教師でもあったジョバンニ・バッティスタ・マルティーニ神父に、対位法やポリフォニーの技法を学んだ。教育の成果はすぐに現れなかったが、15年後の円熟期にモーツァルトは対位法を中心的な技法としていた。モーツァルトはほとんどの音楽教育を外国または旅行中に受けた。

1770年にはローマ教皇より黄金拍車勲章を授与される。また同年、ボローニャのアカデミア・フィラルモニカの会員に選出される。しかしこうした賞賛は象徴的なものにすぎず、たとえば同年作曲された初のオペラ『ポントの王ミトリダーテ』K.87は大絶賛されたが、その報酬はわずかなものであった。

Wikipediaヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトより引用 )





皇女マリア・アントーニアに「大きくなったら僕のお嫁さんにしてあげる」
何故なのと女帝に尋ねられ、「優しいから」と答えた
周囲の大人から笑われた理由として、皇女には7歳にして、婚約者いた事が挙げられる
漫画のベルばらでは10歳過ぎに嫁入りの段取りと描かれるが
「長年敵対して来たブルボン家ハプスブルク家の間の和議を結ぶため
マリア・テレジアが、娘マリア・アントーニアとブルゴーニュ公ルイ・ジョゼフとの政略結婚を画策する
1761年のルイ・ジョゼフの死去により、花婿変更となり
1763年5月、ルイ・オーギュストとの結婚の使節としてメルシー伯爵が大使としてフランスに派遣された
結婚の反対者であったルイの父が1765年に死亡した後の1769年6月
ようやくルイ15世からマリア・テレジアへ婚約文書が送られた」
皇女は1755年11月2日生まれだから、7歳の頃には実質的に、ルイ・オーギュスト君の嫁に決まってたわけ




マリア・テレジアは後年、息子のヨーゼフを説教したという
モーツァルトを宮廷に雇おうとしたのを反対したらしい
楽家なんて浮き草、浮浪者に等しく見做したせいであった
王国貴族のお抱えが普通であり、門前払いされたら、他に当たる旅路を歩むしかない厳しさよ




イタリア旅行は三度に及ぶと簡単に言ってくれるけど
陸続きの場所でさえ、馬車が移動手段の時代に、どれほどの日数と労力を要したやら
現代とは生活環境などがまるで異なるため、35歳での死は早いどころか、普通に見られた時代でもあった
・1777年には故郷ザルツブルクでの職を辞し、ミュンヘン、次いでマンハイムへ移る
マンハイムの音楽家フリドリン・ウェーバーの娘アロイジア・ヴェーバーに恋し、結婚を計画する
・父レオポルトは猛然と反対し、1778年2月にはパリ行きを命じる
・1781年3月、ザルツブルク大司教ヒエロニュムス・コロレドの命令でミュンヘンからウィーンへ移る
・5月9日、コロレドと衝突し、解雇され、ザルツブルクを出てそのままウィーンに定住を決意する
・以降、フリーの音楽家として演奏会、オペラの作曲、レッスン、楽譜の出版などで生計を立てた
仕事と居場所を求め、人生の大半を異郷で過ごしたようなものと言えるかも




話ガラリ変わるけど、欧米人って便利な人種ね
洋画の世界を見なさいよ
如何にもイタリア下町親父の風貌で帝政ロシア貴族演じるのは無理として
英国人がフランス国王を演じたり、アメリカ人であるエド・ハリスに鉤十字の制服が似合ったりする
そうじゃないのにユダヤ人を演じたり、ユダヤ人がごく一般的な白人を演じたりもする
晩年には母国語のドイツ語すら怪しくなったマリー・アントワネットが、英語を話したって自然に映るのが面白い





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アマデウス’も、そうだよね




レオポルト・モーツァルト役のロイ・ドートリス
エマヌエル・シカネーダー役のサイモン・カロウ(キャロウはNHK表記で、アメリカ的な発音)
この両者には、英国人らしい風情漂うも
主役のトム・ハルスと嫁役のエリザベス・ベリッジが揃って、能天気なアメリカン風貌に笑える
モーツァルトが、‘National Lampoon's Animal House’(1978年)
コンスタンツェが、‘The Funhouse’(1981年)
忘れるほどボケちゃいないmathichenさんが記録しとく




なお、皇帝ヨーゼフ2世役のジェフリー・ジョーンズについて、昔々、ワーグナー師匠格と話したのは、「瓜二つ」
「ご先祖様を辿る旅路の果てに、ハプスブルク家かもな」
ハプスブルク家落胤の末裔?の根拠:「オーストリアの指揮者クレメンス・クラウス
http://image.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=Clemens%20Krauss#mode%3Dsearch
顎の辺り、似てると思わない?
母親はウィーン宮廷歌劇場のソロ・バレリーナで、当時まだ17歳にもならないクレメンティーネ・クラウス
私生児だったクレメンスは外交官だった祖父の下で育った
クラウスの持つそのエレガントな美貌から、父親はハプスブルク家の人間ではないかという噂が絶えず
バルタッツィ侯爵(ルドルフ皇太子と心中したマリー・ヴェッツェラの叔父で当時稀代の遊び人)
ヨハン・サルヴァトール大公
あるいは、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世などの名が挙げられる
ま、上記3名の誰かでしょ
http://image.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=%E3%83%8F%E3%83%97%E3%82%B9%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF%E5%AE%B6+%E9%A1%8E
ハプスブルク家特有のシャクレ顎とまでは行かないが、ちょびっとクラウスに受け継がれているように見て取れる
クラウスがそうならば、ジョ-ンズだってねぇ~




アマデウスに戻ると




Don Giovanni - Amadeus (1984)
Queen of the Night Aria Scene from Amadeus (English Subtitles)
フィガロの結婚と♪ドン・ジョヴァンニが、原語と同じイタリア語
後宮からの逃走と♪魔笛が、原語のドイツ語でなく英語
映画では、英語が母国語ないし日常言語の設定であり、ドイツ語が英語に置き換えられるのは当然である




しっかしマァ、だからといって、大口開けてベラベラのアメリカ英語が似合うモーツァルトに違和感受ける者も?
実際、撮影時に、劇中で演奏する楽団員がトム・ハルスを見て最初、「コイツ何者やねん」
アカデミー室内管弦楽団、本物の音楽家18世紀の扮装しての演奏だからね
態度改めたのは
「ピアノを猛特訓し、劇中の多くの場面で代役や吹替え無しでピアノを弾いている
指揮法についても、楽団率いるネヴィル・マリナーのトレーニングを受けた
マリナー曰く、『たぶん彼が、音楽映画の中で最もちゃんとした指揮をしていると思う』」
ハルスが団員のミスを的確に指摘した時よ
楽家を演じるに必須である役作りとして当然の旅路を歩んだ結果なんだけどね


逆さま状態でのピアノ演奏、やろうと必死こいてもなかなか出来るものじゃないよ
ココまでやっても一発屋に終わるというのが、役者稼業の厳しさだ
オーディション受ける旅路の長さが実感出来る




日本人が中国人を、中国人が日本人を、カンボジア人がベトナム人を、中国人がベトナム人
昔のハリウッドによく見られたね
アジア系には制限があり、仕事選り好み出来る立場じゃない
それらと比べたら
誰とは言わないが、ハリウッド大作なのにチベット人は無理と断った某女優の他に
所属先の一流エージェントから「アメリカ進出に支障きたさないため、日本での仕事を厳選するように」の割に
アメリカでの仕事は所詮B級止まりでしょの帰国子女上がり
いくら日本人の誇りがどうのとブチ上げたって、雇う側にすれば、中国人やベトナム人と一緒くたなのに
日本人役が来ても、日本人しか演じられない芸域の狭さとも勘ぐれるし
ここ四半世紀ばかりの、海外に於ける日本人はゼータクなんだよ
海外の何とか映画祭で何とか賞を受賞したって、その後の海外経歴に繋がらなければ意味無~し




従って
出演陣に有名どころ集めりゃ客入るように考える映画会社及びスポンサー
役作りが評価対象になるとか信じられん
実在の主人公に顔が似ていようと、それらしい扮装しようと、ワザとらしい
日本人が日本人しか演じない日本映画が全く面白くなく感じる事が多い理由である
日本人は元来多国籍軍であり、現代には昔より遥かに海外の血が幅広く流入してるのに
ごく限られた地域を舞台に、○○系日本人が登場しないで、共通語だけ話してるよう作品であれば
もおダメ、一般日本人の傲慢を示す『在日』という単語と同じくらい気持ち悪くて、観たくないわ