mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

天使も踏むを恐れる、眺めのいい部屋

祭り騒ぎ好き島国のこっちゃ、世俗の皆様、クリスマスに切り替えるべく忘年会の季節もお幕切れ?
忘年会もクリスマスも関係なく、中には無休と無給で、世の中回す人たちいるから遊べる身分を思い知れよ
年末はトシヨリ昇天しやすい季節だ、年賀状が三箇日に届かんで済むのであれば、大晦日に投函するを勧める
以上、何の意味かわからん方々は妄念界に飛ぶ思いのはず、意味知りたきゃ当所を家探しどーぞ




世界一に輝くに相応しい、それはやっぱ、クラブ以上のクラブ
FCバルセロナが、横浜の地に於いて、世界一のフットボールクラブに輝いたのは嬉しい
どちら様も、北半球では暖房、南半球では冷房と、心地良く眺めのいい部屋内観戦で喜んだと思われる
スアレスが、準決勝ではハットトリック、決勝でも2得点…かつて30点も決めた、前所属クラブへの嫌がらせかね
リヴァプールFCは敵地とはいえ、昇格チームに3-0黒星を喫した…アタシが噛み付きたい気分だわッ
レッズ監督の前所属チームが、土曜日に、近所のケルンの地に於いて、2-1逆転負けしたのが元凶であった
早い話、球蹴りに関してはメッチャ機嫌いくな~い!
TVのチャンネルをNHK-BSに切り替え、クラシック番組を眺める事にした




13日の日曜日には、野田秀樹演出の『フィガロの結婚~庭師は見た!』が放送された
庭師でなく家政婦の方がスケベ心そそるけどは置いといて
BVBの試合からレッズの試合までの短い時間に少し眺めただけだが、それで十分よゲップ( ´З`)=3
イタリア語と日本語が入り混じっての上演はいいとして、日本人歌手の日本語歌唱能力低いと思ったのね
母国語が一番難しく、また、オペラ言語が何語に於いても「御座る調」の古めかしさを差し引いてもだ
伯爵役のナターレ・デ・カロリス(確か、ソプラノのバルバラ・フリットリの旦那)がイタリア人で
モーツァルトの時代のイタリア語を、自由闊達に、外国人にも聴き取りやすかったとなれば、日本勢問答無用!
演出家には、下手に日本を舞台に置き換えるくらいなら、素直に18世紀スペインを舞台にしてみろと言いたい
正攻法もしくは突飛過ぎない舞台での説得力持たない力量だから?
「日本人らしさ」みたいなアイデアを打ち出すのに限って、基本路線でやると無教養バレバレだからね
と考えれば…




神経質なニューヨーク命のウディ・アレンに、カリフォルニアの抜けるような青い空は似合わない
1977年監督作‘アニ・ホール’終わり近く、逃げたアニーを西海岸まで追いかける場面を思い出してみよ
シラジラ~とした虚無感みたいな空気漂うに、「ノー天気な世界がよほど嫌いなんだね~」
そんなオッサン、今年80歳だから爺さんが、ロサンザルス・オペラの依頼を受け、オペラ演出デビューした
http://www.afpbb.com/articles/-/2243031
https://www.youtube.com/results?search_query=woody+allen+puccini
「映画監督のジョン・シュレシンジャーに、コベントガーデンで、オペラ『ホフマン物語』を指揮してもらうなど
これまで多くの映画監督をオペラに誘ってきました」
「アレン監督にオペラを手掛けてもらうのは、長年の夢でした
ロサンゼルス・オペラのマーク・スターン会長とともに、約4年かけてラブコールを贈ってきたのですから」
アレンが演出したのは、プッチーニの三部作より♪ジャンニ・スキッキ
残りの二幕は、‘エクソシスト’‘フレンチ・コネクション’などで知られるウィリアム・フリードキンが手掛けるという
…劇場総監督務めるプラシド・ドミンゴ、どんだけ映画好きなんよ???と呆れといて
ドミンゴ自身が主演した♪ジャンニ・スキッキの演出、意外とまともな舞台だった
ドミンゴ以外の歌手が地味な顔ぶれながら、演劇的要素強いアンサンブルオペラとして高水準を見せた
アレンが元カノの養女を嫁にしたLoliに留まらない証明と言えよう




♪ジャンニ・スキッキといえば
ソプラノの歌うアリアがTV-CMによく使用されるため、作品知らない方々にも馴染み深い曲である
アタシが最初に覚えたのは


フォースターの作品の中心には世俗的なヒューマニストとしての視点があり、かれの作品はしばしば、フォースターの有名な題辞である「社会の壁を越えて」、 お互いに理解し合おうとする人物たちが特徴となっている。フォースターのヒューマニストとしての視点は、かれのノンフィクションエッセイであるWhat I Believeで明示されている。

フォースターの最も有名な2つの作品、『インドへの道』と『ハワーズ・エンド』は、階級の違いによる相容れなさについて試した作品といえる。また、一部か らは文学的比重が少ないと見なされている『眺めのいい部屋』も、かれの作品の中で最も広く読まれ受け入れられている作品であり、初版から1世紀近く経って もなお知名度が高いという点で注目に値する作品である。生前に刊行されなかった『モーリス』は、同性愛の関係の一部としての階級差からの和解について考え られた作品である。

性別もまたフォースターの重要なテーマであり、かれの作品は異性愛から同性愛への進化と性格づけられるとして論議を呼んでいる。『モーリス』の序文には、 フォースター自身が同性愛を抱いてもがき苦しんでいる様子が示されており、また同性愛をテーマとしたいくつかの短編においても類似した内容が見受けられる のである。

WikipediaE・M・フォースターより引用 )





上記に書かれていない‘天使も踏むを恐れるところ’、20年少し前に、TVムービーで観た
イタリア男と結婚して移住、その後産褥熱で死んだ従姉か誰かの子供を、英国勢が奪いに赴いたんだっけ
英国人は何処に行っても英国の常識が世界の真理である見事な島国根性丸出しの女性陣が登場した
そのうちの一人を演じたジュディ・デーヴィスが、‘インドへの道’(1984年)に主演したけど
最後の場面が、主人公の「眺めのいい部屋人生」を示唆していたように記憶する
インド人医師が窮地に立たされる裁判の不当性を証言し、彼とのしこりは消えるものの
英国に戻った主人公の余生が、Old Miss、巨大掲示板で言う高齢毒女を見て取れたからよ
眺めのいい部屋’に登城するシャーロット、主人公ルーシーの従姉もやはりOld Miss
The Accompanist [L'Accompagnatrice] Trailer
フランス映画‘伴奏者’(1992年)に登場するソフィーに言わせれば、「世界は私の横を通り過ぎて行く」
例え華やかな世界が目の前に繰り広げられようと、そこに生きるは許されない人種って存在するのよね
ただ彼らの中にも例外、勇気振り絞って飛び込める者もいて、‘眺めのいい部屋’のルーシーがそうと言える
ジョージがルーシーより身分低い変わり者、それがどうした
上流階級の人は悪くないが気障なシシルと齟齬を感じるならば、自分に正直に生きるべし
退屈過ぎる、もお嫌 毎日絹の靴下は♪
夏木マリも歌ってるでしょ
https://www.youtube.com/watch?v=TRd_meKLSjk




上段のように考察すれば、♪ジャンニ・スキッキが笑えるの、アタシだけ?
「リヌッチォとラウレッタは恋人同士
だがリヌッチョ側親族が、持参金の無い娘と結婚させるわけにはいかないと嫌味を並び立てると
ラウレッタの父スキッキも負けずに言い返し、こんなわからずやたちの利益なんか考えるのは御免だと断る
その時ラウレッタが父の前にひざまずき、哀願する」
O mio babbino caro, ねえ、優しい優しいお父様、
mi piace,è bello. 私が好きなあの人は美男子なの。
Vo'andare in Porta Rossa 私はポルタ・ロッサへ
a comperar l'anello! 指輪を買いに行きたいの!
                  
Sì, sì, ci voglio andare! そう、どうしても行きたいの!
E se l'amassi indarno. もしこの愛が無駄だったら、
andrei sul Ponte Vecchio, 私はヴェッキオ橋に行って
ma per buttarmi in Arno! アルノ川に身を投げるわ!
Mi struggo e mi tormento! 私は焦がれ、苦しんでいるの!
O Dio, vorrei morir! ああ、神様、死んでしまいたいくらいに!
Babbo, pietà, pietà! ああ、お父さん、お願い、お願いです!

http://www3.cty-net.ne.jp/~kato543/Aria/OMioBabbinoCaro.htm
アルノ川って、かつての道頓堀川に負けず劣らずの汚なさを呈した
そこへ飛び込んじゃうなんて、これ要するに…

娘が親父を脅迫する歌なんだよね
「ちょいとパパ、娘を行かず後家にしたいんかい?」





ついでに書いとくと
眺めのいい部屋’に主演したヘレナ・ボナム=カーターは、英国首相を曾祖父に持つ上流令嬢
それが現在じゃ、映画監督ティム・バートン事実婚嫁と、猿の惑星夫婦と化してる
昔々、ウディ・アレンともよろしくてやってたし、男の趣味に難ありの一言に尽きる