mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

冬枯れの後には新たなる春の声が鳴り響く

17分前の記事から続いた
オペラ歌手の男声編ね





評価

ミルンズは幅広い声域とゆとりのある声量に加え、演技者としてのプレゼンスも高く評価されている。しかし、アリアの中で口笛を吹いたり、派手に椅子ごと倒れこんだりといった、ややオーバーアクションとも受け取れるようなパフォーマンスを行う、過剰とも思われる舞台上でのパフォーマンスに関しては批判的な意見もある。

ミルンズは、ある意味で時代の寵児とも言える。ゴッピやプロッティ、タッディといった当時のベテランクラスのバリトン歌手が下り坂にある中、バスティアニーニ、レナード・ウォーレン等が早逝し、スターバリトン歌手が不足していたこと、そしてデビュー前後の時期に各レコード会社の専属歌手契約制度が崩壊し始めていたために、様々なレーベルにおける同時展開が可能になっていたことが挙げられる。

Wikipediaシェリル・ミルンズより引用 )





シェリル・ミルンズって、レコ芸の爺さん評論家から褒められた試しあったっけ?
真面目な話
共演したルチアーノ・パヴァロッティモンセラート・カバリエ褒め倒して、天敵を貶めるてな陰険なイジメ方とか
爺さんの天敵扱い歌手の専属レーベルでは、うっかり天敵の新録音出せなかったってよ
40何年か前の、ミルンズと父娘演じた天敵の録音評、それも爺さんの悪態ダブル効果に決まってる
(上の行で、爺さんから見て悪魔め鬼めが誰か、トシヨリにはすぐわかるに決まってる)




かくいうmathichenさんも、かつては、ミルンズの脂っぽい声と大仰な歌い方が苦手だった
METガラ登場時、全く期待していなかった
アリア歌い終わった時には、感涙にむせいでいた
コペルニクス転向を迎え、やはりミルンズ苦手だったワーグナー師匠格も同意した




ジョルダーノのヴェリズモ作品♪アンドレア・シェニエ
ミルンズの歌ったNemico della patriaとは、「国の敵」「国を裏切るもの」というような意味である
コワニー伯爵家に仕える召使から、フランス革命後は革命政府の高官(ジャコバン派)となったジェラール
伯爵令嬢マッダレーナが恋い慕う詩人アンドレア・シェニエを逮捕したのも
「幼い頃は貴女と一緒に遊んだのに、成人すると俺は召使、貴女はご主人様になった
俺はどんな策を用いてでも貴女を我が物にしようと決意したのだ」
マッダレーナに吐露した邪心からであった
その一方では、虚偽に満ちたシェニエ告発状を書き殴りながら
「自分はかつて従僕だったが、今でも残忍な暴力に仕える僕に過ぎない」と自嘲する
根っからの悪漢じゃないのよね
マッダレーナが、革命により家は没落、母は亡くなり、侍女が身を売って得たカネでようやく暮らせる状況を嘆き
我が身をジェラールに捧げる事でシェニエを救えるのなら本望と言い切るので
献身ぶりに感動して改心し、シェニエを救命するために全力を尽くすと誓うを見てもね
ジェラールは事実、シェニエ裁判の聴人席から立ち上がり、告発自体が虚偽であった事を暴露した




夢、希望、挫折、失意、煩悶、転落、再生、これらを余す所無く表現出来る歌手って、滅多にいない
ジェラールが何歳くらいの設定か知らないが、仮に未だ青年であれば尚更、年齢に見合う歌手だと未熟
かといって、老成に見合う歌手だと感性が枯渇気味




‘This was a tribute to James Levine on the occasion of his 25th anniversary at the Met. As others have pointed out, Milnes was over 60 at the time, but Levine asked him to sing - and he did so beautifully.  Certainly not at his peak, but a lovely job, regardless, his lovely voice largely untouched by time.’

‘It's just one man's opinion, but I believe Milnes' 1980s trouble with vocal cord bleeding did not directly cause the vocal decline, which is obvious here. I believe Milnes became overcautious with his attacks/vocal onsets, so much so that he began lurching into them.  That in turn weakened his voice.’




動画へのコメントは各自で訳しとくれ
METガラ当時のミルンズ、61歳
さすがに脂っ気も抜け、万全には程遠く厳しい声である
でも何と言うんだろね
決して自己満足じゃなく、主賓であるレヴァインは無論、聴衆も存分に楽しんで貰えるよう
マイナス点含めた自分の長い経験値を冷静に分析し
何とか途絶えず続いてるキャリアを、神さんに感謝、肩の力抜いて楽しんでる感じが好きなのよ
レヴァインの拍手にも、「素敵なプレゼント有難う」が見て取れる








1978年録音の♪リゴレット
これCD持ってるから、今晩元気あったら、久々に聴くわ
んで、レコ芸の爺さん評論家と、ついでにヘッポコ歌手上がり評論家にも、悪態ついてやる
聴きそびれた時の保険として、以下の内容の悪態を並べると予告をば




爺さんの方はさ、娘役のビヴァリー・シルズも天敵視してたのよね
見た目はブッサイクな有閑BBAながら、旦那との約束守って50歳で引退、旦那の介護全うした賢夫人よ
METのお隣さん、庶民的なニューヨーク・シティ・オペラに於いてサーヴィス満点の、皆に愛された女王様よ
ジルダ録音当時、親父より6歳年長の49歳娘だったけど、カワイイ声じゃねーかよ
日本盤未発売だから、聴いてないか?
評論家なんて、日本のレコード会社から送られて来る無料盤ばっかりで、自腹切らん輩が大半だしな
(自腹切る評論家何人か知ってるけど、皆、地味で、多少のヨイショはしながらも太鼓持ちは恥とする)
某部門の評論家ともども、老害甚だしい、トットと引退しやがれ、マトモな耳持つ者なら誰も困らんわ
爺さんが音楽に於けるNemico della patriaじゃ
てか、オペラ部門、新作少ないから開店休業、実質的な引退ザマミロ




…爺さんのみならず、音楽、映画、スポーツetc.の評論家諸氏へ




ある人物が嫌いなら嫌いで、そりゃ好きにしたらいい
全く箸にも棒にもかからないヘッポコが、何十年も第一線で活躍出来るか?
(ニッポンの評論家各位には、何かズルして怪しいのおるけど)
祭囃子マスメディアがどんなに笛太鼓鳴らしたとて、効果は精々、モデルばり美貌が経年劣化迎えるまでよ
欠点の中に一つでも取り柄見られるならば、そこは褒めておやりなさい
私情炸裂させて許されるのは、居酒屋やブログの素人評論家とか、悪態で収入得るわけじゃない連中ですよ
評論により身過ぎ世過ぎの収入、そして社会的地位を得るプロなら、哀愁ならぬ老醜の自覚をお願い致します




(オマケ)








レヴァイン指揮の♪ワルキューレ全曲CDと映像、ベルナルト・ハイティンク指揮の全曲CDより
1996年METガラでの肩の力抜いて歌ったものが、ジェームズ・モリスのヴォータンとして最高と思う