mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

嗚呼…恐れ戦かなくても良いのです、愛する我が子よ!

もおいくつ寝ると、50歳♪
半年ちょい経つとだよ、てか、その前にいま寝つけんの困るわと自分に言い聞かせていた
人生半世紀となると以前にも増して、若年性認知症を真剣に心配する
49歳にしてはサイコー級記憶力に陰りを自覚した時、ガックリ寝込んだが最期の悪寒働く
んで、いつ汚宅内徘徊し始めても困らないように、昨日記事の番外編をば




昨日記事の主人公であるアンナ・モッフォ
活動最末期の1970年代前半にはドイツでのレコーディングや撮影が多かった
ドイツ物が主要レパートリーではなかったものの、モーツァルトは早くから手がけていた
『Anna Moffo - "Ach, ich fühl's"』
「ああ、アタシにはわかる、消え失せてしまった事が…」
魔笛の第二幕、口聞いてくれない彼氏のタミーノを見て、パミーナが嘆くアリア
女嫌いらしい神官どものフリーメーソンごっこやってるだけだ、時間来たら、メデタシメデタシだよと説教して




パミーナは、夜の女王の娘である
『Birgit Nordin performs "Der Hölle Rache"』
『Wolfgang Amadeus Mozart: The Magic Flute - Sarastro's second aria』
スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマンの監督した映画版では、神官ザラストロが父親の設定であった
何つーか、別れた夫婦が娘の親権巡って、それぞれが娘を洗脳する泥沼の感を受けたもんだ





(18世紀ドイツの新古典主義建築を代表する建築家カルル・フリードリッヒ・シンケル作)




夜の女王といえば、昨日記事にもう一輪花を添えたインゲボルク・ハルシュタイン
残念至極、YouTube見つかんない(泣)
代わりに面白いの無いか探すと


エディタ・グルベロヴァー。1946年生まれ。当時25歳にしちゃ老け顔、姓の最後が老婆っぽいのが悪いのやら~




魔笛初演で歌った夜の女王は、モーツァルトの妻コンスタンツェの姉ヨゼーファ・ホーファー
ホーファーは非常な高域の音を出せ、モーツァルトも彼女の音域を知っていた
夜の女王が第二幕で歌う、♪復讐の炎は地獄のように我が心に燃え
このアリアはホーファーの声の魅力を最大限に引き出すために作られた事が知られている




初演はホーファーが33歳の時だったというから、18世紀の平均寿命考えると立派なBBAだよながらも
・オペラでも稀な高音を使用するため、超難役で知られる
・1点ヘ(F4)から高音の3点ヘ(F6)まで、2オクターヴに及ぶ声域を歌いこなす必要がある
・テッシトゥーラ(特定の前後関係に於ける音高の纏り)は1点ロ(B4)から2点ロ(B5)の高音で構成される
ついでに書くと
『Ingeborg Hallstein - Popoli di Tessaglia (Mozart, K. 316) 』
レチタティーヴォテッサリアの民よ(Popoli di Tessaglia)
&アリア:不滅の神々よ、私は求めず(Io mon chiedi, eterni Dei)
このコンサート・アリアには、夜の女王の最高音3点ヘ音を超える3点ト音(G6)が書かれており
モーツァルトのあらゆる声楽作品の中で最も高い音を要求される曲である
ここまで来ると、もお人間離れしており、歌えるだけでブサBBAでも別嬪さんピチピチ女神様と断言してやる




とにもかくにも、昨日記事で説明したE6以上に恐ろしか超高音が含まれるため
一人の歌手の実力に合わせて書かれた音楽のため
18世紀に於いては、普通の歌手には極めて難しい役だったと思われ、ホーファーの実力が窺い知れる
現代に於いては、高い音を技巧的に駆使するため、母親役にもかかわらず、若手の登竜門となる事が多い
特にドイツ圏ではこの役をきっかけにスターに飛躍したソプラノが少なくなく、全部調べる気力すら湧かん
超若手を一人だけ挙げると、1959年にエクス・アン・プロヴァンス音楽祭で歌ったアニヤ・シリヤ
バイロイト音楽祭への鮮烈なるデビュー前年に当たるが、1940年生まれとあって、19歳の小娘だった
既にドラマティックな役柄を多く手がけていた頃で、夜の女王までとは、若いって怖いもの知らずだわ
いまは消えてるYouTube観たら、ド迫力満点だった。誰がパミーナ歌おうと、皆BBAに見える自信ってか?




夜の女王自身の年齢は何歳くらいなんでしょね
BBA設定ならば


オランダの歌手クリスティーナ・ドイテコム
1931年生まれで、1970年か翌年頃の映画版いう事は、ずんぐり体型のオバちゃんらしく40歳
経年劣化が目立ちやすいコロラトゥーラ歌手も技術力向上のおかげ様か、現代では息長くなった
半世紀近く前には、夜の女王を延々と持ち役に出来るオバちゃん歌手は珍しかったんじゃないかしらん
時計じかけのオレンジと言いたくなる歌い方ですな
キューブリック映画でなく、オバちゃんの同国人である空飛ぶサッカー御大クライフのせい)
ゲオルク・ショルティ指揮ウィーン・フィルによるDecca盤が有名だが
ワーグナー師匠格によると、小さいながらミスというかアラが見られ、完全無欠じゃないという
ま~風貌が口やかましいお母ちゃんピッタリだし


この子らのお母ちゃん、「宿題はッ」と怒っとけ~

お父ちゃん、毎日定時に帰宅し、息子に男子の心得を伝授しとけ~
若年歌手の登竜門とはいえ、男女共同参画社会かもしれんが、物事には限度あるっちゅうねん
女どもはすぐ機会均等法をギャ~ギャ~大騒ぎするくせに、男が女の仕事奪ってるのを黙ってるのが不思議だ
とにかく保護者と指導者、「男女の領分を守り、物は相談はそれから」を鉄は熱いうちに打ちまくっといてくれ
…てな具合に、ザラストロが男性原理を主張に対抗し、こちとらはドイテコムを持って女性原理を主張しとく




気を取り直し




夜の女王が若手歌手多いのに対し、パミーナは女学生からオバちゃんまで幅広い年齢層が歌う
1997年ベルリン国立歌劇場日本公演でも、25歳に満たない母親と39歳の娘の組み合わせであった
年齢が逆転した母娘の組み合わせで個人的に観たいのは






アンドレア・ロスト。姓が先に来るハンガリー人だから、ロスト・アンドレアが正しい




娘とお買い物♪動画は、2006/05/24 にアップロードとある
その頃の映像とすると、1962年生まれの母親は44歳にしちゃケバイわね
DQNママを反面教師にした地味な娘がお守りしてるように見えちまう




まだ研鑽中に結婚、20代のうちに娘を二人もうけたのは、歌手活動円熟期に自由利かせるためであろう
世界中飛び回る仕事の傍ら、マメに連絡を入れ、休暇は息抜きに200%母親生活満喫するとニコニコしていた
素顔のロストは、キャリアウーマン目指す言うんなら全員、土下座して教えを乞え級の賢明な女性である
(数時間程度のパート先店長とお楽しみ的主婦、オマエら全員、慰謝料むしられて実家に返品されやがれカス)
娘は年格好から見て、動画に登場するEszterちゃんでなく、お姉ちゃんの方だと思うが、ママと同業になった
その事について、ロストは、ここ10年以内の‘音楽の友’、音友別冊本どちらかのインタヴューで
「ワタクシ、もうしばらくパミーナを頑張ってみましょうか
娘はコロラトゥーラで、夜の女王を歌えるんですよ
娘が夜の女王を歌う舞台に、ワタクシがパミーナで登場したら、母娘逆転して
娘は何を憚る事無く堂々と、母親を怒鳴りつけて説教出来ますからね~」
…この段が、記事題名の理由でやんす
ネタ元は、♪魔笛第一幕のアリア、O zitt're nicht, mein lieber Sohn !
美少女な娘を餌にムチュコタン獲得狙い?だとすれば、結局は腹黒い夜の女王自身より








韓国出身のスミ・ヨー、彼女がロストと共演の映像無いのかね~
同じ1962年生まれだが、ヨーは11月22日生まれで、ロストは6月15日生まれと、母親が遅く生まれてるのに
余裕持ってロストの母親らしく見える貫禄持ってると思う…