mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

希望の心が皆の手を取り合う歌

台風がどーの以前に、体力温存中のためお暇だ更新




体力といえば、身体デカイが神経は細いBistro桜、新装開店3週間経ったが無事なのやら
1週間目くらいの夜、上本町チラ寄りの後に覗くと、お客1組だけとお暇過ぎて、ワイン飲ませるハメに陥った
閑古鳥鳴くのは堺東定番。堺東定番といえば、桜と狸がYouTube散策もその一つ
イスラエル国歌♪希望、ソ連国歌♪祖国は我らのために、この2曲一体全体何回かけたでしょね




「もしもアナタが、生まれた時に、他所の子供と取り替えられたら…」
いきなりの問いかけに、「おねーさん、何じゃコレ、笑える~」が




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「それは何時生まれたのか、誰も知らない…」に次ぐ傑作オープニングナレーションてか~




原作漫画は1970年8月~1971年8月まで雑誌連載、アニメ版は1971年4月8日~1971年9月30日まで放送された
1970年代後半、小説版も出版され、アニメ版に近い(持ってるけど、汚納戸探索が面倒なんじゃ)
原作漫画は当時の人気歌手、藤圭子をモデルとしている。また、初めて芸能界を描いたアイドルアニメでもある




赤ん坊取り替え物語は、古今東西見られる
1988年のフランス映画‘人生は長く静かな河’では、院長の愛人看護婦がオトコへの嫌がらせで取り替えた
男の子と女の子なのに、両方の親気づかんかったのか!?
モモエちゃんの‘赤い運命’では、孤児院火事が原因で身元証明品が入れ替わり、誰も知らないうちに始まるが
同じ大映ドラマの‘乳姉妹’では、乳母を努めた漁師の妻で片方の実母の出来心から始まる
「この物語は、吉屋信子の傑作小説‘あの道この道’をベースに
運命に翻弄される二人の少女が時には敵となりながら
自分の人生を自らの手で拓く姿を通じ、人生とは何かを問うものである」




‘さすらいの太陽’は、看護婦が故意に取り替えたケース。ただし、原作とアニメでは様相が異なる
基本ストーリーはほぼ同じだが、アニメ版は、原作の残酷な場面が取り除かれ、キャラ設定も大幅に変わった
原作は時期的に、懐古趣味mathichenさんもさすがに幼稚園行く前後とあっては未読
アニメ版は再放送で何度か観た。あらすじは以下の通り

アニメ版ストーリー

昭和29年4月12日(原作では昭和28年8月2日)。同じ病院で二人の赤ちゃんが生まれる。一人は大財閥の令嬢、もう一人は下町の貧しい屋台のおでん屋(原作ではラーメン屋)の家の娘だった。だが、ひねくれた看護婦の野原道子は、金持ちの恋人が出世のために道子を捨てて別の女性と結婚した怨み(原作では家への仕送りのため貧しい生活を強いられ、同僚から馬鹿にされていた怨み)から二人をすり替えてしまう。

成長した令嬢、香田美紀は貧しい峰のぞみをいじめるが、二人は歌手になりたいという同じ夢を抱いていた。実は美紀は、のぞみの歌手としての才能に嫉妬していたのである(原作では、美紀が友人たちと一緒にいた喫茶店に偶然入店した歌手を見て、「私はあの人よりうまく歌える」と豪語し、歌手を志願する)。

美紀が親の財力によって難なく芸能界デビューを果たしたのに対して、のぞみは「流し」(当時、カラオケは発明されておらず、酒場でギター伴奏をしたり、お客のリクエストで歌う商売があった)の歌手として下積み生活を続けることになる。

やがて道子の弟・純の紹介でDMプロに入社し、ドサ回りを経た後、美紀の付人としての苦しい下積みの中で、レッスンを休んでまでへとへとになるまで仕事をし続ける美紀を見たのぞみは「これで本物の歌が歌えるのか?」と疑問を抱き、デビュー寸前で江川いさお(原作では江川いさを)のもとを離れ、「本物の歌とは何か」を求め、日本中を放浪する旅に出た。

素直な性格で誰にも優しいのぞみの行動は、旅先で出会った人々に強烈な印象を与えることになる。時々披露される自作の「心のうた」とともに……。

その後、のぞみが芸能界から去り、一安心していた美紀は、奇妙な噂を聞くことになる。ラジオの深夜番組に「心のうた」のリクエストが殺到しているというのである。この噂は芸能関係者の間で「名前も知らない謎の歌手」「幻の心の歌」として、あっという間にひろがった。

相変わらず地方を旅していたのぞみは、音楽祭に参加するというあるバンドグループと知り合った。このバンドと一緒に参加することになったのぞみは音楽祭という思いがけない大舞台で「心の歌」を熱唱することになる。会場は大感動の渦に包まれた。

大財閥令嬢としての幸せを奪い、さまざまな試練を見ることを生きがいにしていた道子にとって、のぞみが芸能界に衝撃的デビューを飾ったことは最悪の展開であった。

追い詰められた道子は最後の行動に出るのであった。
香田 美紀

生まれてすぐに道子によって峰のぞみと取り違えられて香田財閥の令嬢になったのはアニメ版・原作版と共通だが、アニメ版はのぞみとライバルなだけの関係なのに対し、原作版ではファニーと異母兄妹で、道子から出生の秘密や弱みを握られて精神的に追い詰められたり大金を脅し取られたりと、のぞみに負けないくらい過酷な生活を送っている。また、後に野原純と恋仲になり、結婚することになる。

Wikipediaさすらいの太陽より引用 )





「追い詰められた道子は最後の行動に出るのであった」
声の担当が来宮良子、‘演歌の花道’だもんで迫力満点であった




原作の美紀が、出生の秘密や弱みを握られて精神的に追い詰められたり大金を脅し取られたりにも言えるけど
アニメの細かい部分忘れたが、道子が憎悪向ける矛先はやはり、実の所、のぞみ以上に美紀でしょ
野原姉弟は、早くに親と死別、姉は口紅1本買うのもためらう窮乏に耐えながら弟を育て上げた設定と思う
弟の純は作詞家として功なり名を上げ、道子の苦労が報われた
しかし美紀のワガママ放題により、美紀の歌手生命が危うくなり、純の名声も地に堕ちた
さて、道子はどう出る?
「誰のおかげで、おでん屋の娘風情が、財閥令嬢になれたと思ってるのさ」
上流階級は性善説、下層階級は性悪論みたいな持論に基づく道子にすれば
ヒネた見方すると、のぞみが性格良く、美紀が性格悪いのは、「血は血を争えない故に」となるが
のぞみが打たれても転んでも苦境から這い上がってくるのが、意外で、面白くないのは当然ながら
( * “のぞみ”は、漢字の候補いくつかあるが、『希望』を当てれば、そりゃ苦労するわと思う理由
「希望=2000年も救世主を待ち、多分永遠に待てる執念深さのイスラエルの、短調国歌が物哀しい」)
美紀が道子の苦労を水の泡にする、お嬢様らしからぬ傲慢ダメダメ娘など、到底信じられない
要するに、人間性が帰属成分にそぐわないのって、氏より素性、各家庭環境の良し悪しを指し示すわけね
道子が美紀に出生の秘密バラすのは、「道子が、のぞみに敗北した」を意味する
小説版では、昔の罪を自首するはずよ




最終回幕切れ、美紀のピアノ演奏も参加した、のぞみの歌唱場面だったっけか
小説版の美紀は、出生の秘密を知り衝撃受けるも、それを機に改心する
運命に翻弄された二人の少女が、今後は終生の友となるを暗示していた
ピアノ弾く美紀が達観したような優しい表情していたので、アニメ版も運命共同体を示していたと思われる




さすらいの太陽 「心のうた」 堀江美都子
さすらいの太陽ED「心のうた」藤山ジュンコ版
「名前も知らない謎の歌手」「幻の心の歌」として、あっという間に広がる、のぞみのテーマソング
堀江美都子版が有名だけど、放送初期の何話か、のぞみの声を担当した藤山ジュンコ自身が歌った
どちらを好むかは皆様ご随意に
当時14歳のミッチ、とても中学生と思えん大人の歌唱力で、アニソンの女王の片鱗見える
ただですな、ミッチの声で♪心の歌を聴くと、アタシゃ混乱するのよ…
…どちらかを歌い出すと、途中でもう片方を歌う展開になっちゃう、1976年の小学5年生だもんでね