mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

天は見通し。それを見通して、最後に笑う者が、真の勝ち組

今日で、卯月も終わりね。来月、気分も皐月晴れ哉?




5月11日が来ると、ジジィのお泊りデビュー1周年を迎える
7月7日七夕には、現在の住宅型有料老人ホームに勘当して貰えるなんて、どんだけ幸運よ
エエ意味での世話焼きオバちゃんタイプおっさんマネージャーの報告によると
「日によって好不調の波ありますがね、飯は量増やして完食するほど、よう食いまっせ~」
施設では衛生管理上、外出時の買い食いや身内からの差し入れは避ける
食事制限無いタイプはそれこそ、磯野カツオみたいに、隙あらば月見団子コッソリ釣り上げたい
上げ膳据え膳で、大盛り可能となれば、少々の不満は腹に溜めて腹の虫を満腹にしとけ
1食500円の材料費で栄養管理するのは、物価上昇中の昨今、頭イタタタ
ジジィの大好きな嫁さんなんか、「肉嫌い~」「ダイエットのため、おやつも(´・ω・)イラネ」
外野から「また痩せた。美味い物食えよ」と心配されるアタシゃ、殺意倍増だしな




特養の女王様、肉食わんかてやたら元気にして、上から目線絶賛活動中
上から目線になるのはババァの経歴上、ごく自然な流れではある理由として
「ジジババ転がしの天才にして、お坊っちゃまを40年自宅で世話した」




ウチの超おバカ夫婦は、見合い結婚であった
ジジィ側の求める嫁の条件:「同い年、もしくは、姉さん」
年下だと、極楽トン坊を管理出来ないとの判断
で、半世紀前としては立派な行き遅れである26歳が、三顧の礼を尽くして迎えられた
「巨人ファンでなけりゃ、誰でもイイ」と決めた阪神命嫁って、昔っから上から目線だねと呆れといて




ジジィは、本家の一人息子
舅姑、大姑と完全同居に加え、大勢のジジババが棲息する家系
現代なら確実に、ジジィは婚活失敗し続けて何十年か、ワケあり物件で手を打つかの悪条件
運良く出来た嫁さん来てくれたって、重箱の隅つつくように難癖つけられ、イビリ出されない保証無いしね
それら思うと、ジジババ全員から気に入られ、貢ぎ物まで獲得したババァの手腕凄くねか?
何十年ぶりかに生まれる本家の長子が、60年に一度の丙午生まれ娘
翌年、男子が生まれたと喜んだのも数ヶ月、「アラララ、この子…」
こういう場合、普通、時代背景関係なく、嫁は実家に返品される陰謀企てられるわ
それが、ジジババどもから「お坊っちゃまを家の護符代わりに大事にせえよ」とは、ババァさすが悪運強い
よほど自信持ったらしく、いつの間にやら実権握り、ジジババと障害児の介護スペシャリスト気取りとなった




アタシに言わせりゃ、「ババァ、勘違い多過ぎるに加え、時代に対応しとらんわ」
障害児方面は本当、詳細は省くが、後始末したアタシの方が実態に通じてるくらいよ
ジジババ方面だってね、本家姑の妹婆さん含む6人世話したとババァは威張るけど
大姑:「亡くなる直前まで元気で、ババァの里帰り出産中、ポックリ片付いた」
姑姉妹:「最後の数年を老人病棟永住に費やしても、7桁以上の遺産がウチに転がり込んだ」
実家のママ:「通院他に御料車を運転した以外、日常は、家、老人病棟ともに、パパが世話してたよね」
…この時点で、アタシも脳出血起こしそうだが、セスクが介護来てくれないから何とか踏ん張ると










実家のパパ:「100歳手前に認知症なったの、不可抗力とはいえ、娘にも原因見られるぞ」




軍艦の底に埋もれる下働きながら、ヘタレ陸軍を嘲笑するのが趣味の一つだった海軍上がり
鬼嫁に蹴られようが世話してやる我慢強さが評価され、最期に泣いて感謝して貰えた
ヘビースモーカーでも、90歳頃まで、自転車の暴走族
90歳過ぎてようやっと、施設入所する気になり、全額自腹でのケアハウス移住を決めた




後年、長男の嫁がアタシに、「毎月赤字にならないけど、黒字というほどじゃないから、やりくり大変よ~」
年々弱り、要介護5に至った。尚且つ、扶養家族いない。この二つ合わせると、なるほど自己負担厳しくなる
けどね、義伯母さんよ、世の高齢嫁族から見ればゼータクな話だ
祖父さんは国民年金夫婦何組養える?級の、高額の厚生年金、そして軍人恩給まで受給してたんですけどぉ
アタシが最後に祖父さんを見た2006年頃には、チャリ暴走族の名残り見られたのに
2008年頃、従姉が面会に行った所、ヘルパーと間違えられた…どーいうコト?
思うに、「娘が来なくなった」せいであった
ウチのババァ、何かとガミガミ口煩いが、ツボ押さえ、祖父さんに良い刺激与えてたのよ
無口な長男夫婦じゃ、そりゃ勘もオカシクなるっちゅうねん




良質なケアハウスに入れたおかげで、最期の2ヶ月余り意識不明ながら、病院で手厚く看病された
次男が病を得て祖父さんより先立ち、三女が脳出血で倒れた事を、知らないままが良かったね
「意識不明でも、あと半月頑張り、100歳誕生日を迎えて欲しかった」とも思うし
「お祖父ちゃんには、ボケてもいいから、100歳誕生日を迎えて欲しかった」、従姉にも同意するものの
しかしながら、「娘が怒鳴り続けていれば、認知症にはならず、今年2015年、105歳をニコニコ祝えたかも」










本家の入り婿当主:「おいババァ、『最期の真実』、知っとるんか?」




海軍祖父さんとは真逆のナンパ、酒好き♪オンナ好き☆
大店を没落させてしもた以降、自省し、酒は晩酌+鬼の居ぬ間にババァがコッソリ程度に収まった
が、若い頃の酒食は徐々に身体蝕んでいたんだね、ババァに介護される身に没落した
祖父さん寝込んだおかげで、祖父さん自身は1回しか入ってない家風呂が作られたプラス面もあると喜んどいて




1972年、祖父さんは2年ほど寝込んだに済んだ、つまり、比較的アッサリお呼びかかった
影薄くたって一応、本家当主。カネ惜しまぬ葬儀が執り行われた
ジジババ連中、仕出し弁当なんてケチくさいもんでなく、高い寿司食いまくった
初七日頃かしらね、ようやくフツーの飯が普通になったが、ここで一大事発生!
麺類、玉子、そして白飯までハードボイルド好き小学生女子が、お粥さんみたいな軟らか飯に泣き出した
掃除以外全く家事不得手の祖母さんが炊いたんじゃ、水加減わからず当然の結果であった
祖母さんの末妹に当たる東京のオバさんが臨時料理番を引き受けたが
オバさんが目撃した、祖母さんの調理場面もエグイよ
「ちょい待ち。何作る気?」「野菜炒め」
フライパンにスープ作るんかいうほど大量の油を入れ、冷たいままの油へ野菜をブチ込んでかい!?




肝心要の料理番ババァ、何しとった?
それが、この話の肝心要:「婦人病手術のため、留守にしていた」
退院した日、仏壇に手を合わせ、祖父さんに「ちゃんと帰って来られたのに…」を、アタシゃ鮮明に記憶してる
それだけに、2009年、たまたま話し相手してやったジジィから聞いた内容に腰抜かした
「祖父さんはババァの入院が原因で、お呼びかかった」
祖母さんと上の妹が、早目にお呼びかかるよう操作したというの
ババァが帰って来ても、体調が万全に戻るまで長期間要し、無理は禁物
一番負担大きい祖父さん介護を、それまで助手程度の祖母さん一人には出来ない
で、祖父さんには早目に旅立って貰った次第との事
祖父さん自身はどう思ったか?
いつもの通り、「アンタ方がいいと思うなら、ワシはそれでいい」かと…




上段、連日のように報道される、介護疲れによる虐待や殺人、心中を聞くたび、ついつい思い出す
家庭環境によって異なるけど、在宅介護は誰かに負担かかり、一つ間違えば悲劇を招くのよ




「長男だから、長男の嫁だから、介護しろ。でも、相続は皆で分けっこ。ただし、嫁は他人、ビタ一文やらね」
「おい妹、母ちゃんの唸り声うるせえんだよ、ションベンくせえんだよ」
ジジババお泊り行かせてる間も、介護者は完全に疲労回復しないを尻目に、夫婦デートにカネ費やす
外での仕事を盾に、面倒から逃げまくり、権利だけは主張する、さすが貧乏共働きは因業で品性卑しい
介護引き受けたら負け組、自分は勝ち組だと思ってんだろうが
例え、時々、介護者のお手伝いしてたって、日常的には逃げ場持つ対岸の火事であり、無知に等しいから
もしも介護者が倒れたり死んだりすれば、呑気に遊び暮らしてたツケは何倍もに膨らんで跳ね返るのが
人間にもピンキリ、糞はどうやったってクソを教えぬ、戦後似非民主主義に毒された頭には理解不能らしく
ったく、介護と相続に関する限り、跡取りの責任に報いる、昔の家制度が平等だったと実感するわ
「血縁有無問わず、正当な介護者証明出来る者以外、ビタ一文要求する権利無い」
それっくらいが、超高齢化社会、そして在宅介護主体の進む今後、切に求められるんちゃうかい
カネで何でも推し量れるわけじゃないが、介護者の奪われた時間を埋め合わせ余生守る手立てにはなるよ
大兄弟姉妹全員の権利を平等にと願うなら、義務も平等にを義務付けるべきである




以上、「施設入所可能なら、躊躇せず、専門家に任せろ」主義の主張でした
本当、同じカネ使うんだったら、心身の負担減らす方が懸命でやんすよ