mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

赦されざる者への人間愛

先週の月曜日、上本町《瓶備》へ桜のバルセロナ土産を貰いに行ったら
「おねーさん、昨日、東京に泊まったんじゃないっすか~」
味スタの緑vs桜が、16時キックオフ
18時台に京王線特急乗って、新宿駅で狸蕎麦を共食いして、ゆっくり品川へ向かっても、まだ20時頃
ギリギリ日帰り出来るがな
ホテルの空調のせいでお肌ガサガサなるの嫌だし




J-COMのHDDR録画機能不調のため、まだ使えるVHSも当てにならんため
9日0時15分までに、TVの前にいる必要もあった





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Beethoven - Fidelio
Date: 07/12/2014
Director : Deborah Warner
Conductor : Daniel Barenboim
Artists :
Don Fernando - Peter Mattei
Don Pizarro - Falk Struckmann
Florestan - klaus Florian Vogt
Leonore - Anja Kampe
Rocco - Kwangchul Youn
Marzelline - Mojca Erdmann
Jaquino - Florian Hoffmann
Erster Gefangener - Oreste Cosimo
Zweiter Gefangener - Devis Longo




ミラノ・スカラ座2014-2015シーズン開幕、ベートーヴェンの♪フィデリオ
東京トンボ帰りが応え、ほとんどタヌキ寝入り状態で観たんで感想は書けね~
んで、♪フィデリオ観聴きするたび思う事備忘録をば




この作品は、ベートーヴェンの作品群の中でも特に難産に見舞われた作品のひとつであり、成功を収める版が完成するまでに何度も書き直しがなされている。
このオペラはベートーヴェン中期の代表作に挙げられる。ブイイの原作の英雄主義的な性格や、当時のヨーロッパの知識人層に浸透し始めていた自由主義思想へのベートーヴェン自身の強い共感を背景として、英雄的な中期の作風が存分に反映されている。
ベートーヴェンの声楽曲に よくあることだが、このオペラも歌手にとっては必ずしも歌いやすい音楽ではない。特に、レオノーレとフロレスタンのパートを歌うには高度な技術を要し、そ うでなければ要求された緊張感を表現することは到底不可能である。このため、これらの配役を見事に演じた歌手は賛美の的となる。
囚人達の合唱、政治犯達の自由を謳う合唱、フロレスタンがレオノーレを助けにきた場面、そして救出が成功した場面などは、特筆に価する。最後は、ソ リストや合唱が代わる代わるレオノーレの勝利を讃えて、フィナーレを迎える。ベートーヴェンとしては完全な成功作とは言えないとの批判もあるが、いちおう 代表作のひとつとして今なお上演回数も多い。これによって作曲者はモーツァルトとともに、主要音楽分野のほとんどに代表作を残した稀有の存在となった。ド イツ圏ではバッハ以来、オペラをまったく残していない(または成功作がない)作曲家が多いだけに、貴重な作である。

Wikipediaフィデリオより引用 )





モーツァルトの♪魔笛フンパーディンクの♪ヘンゼルとグレーテルと並び
ドイツの歌劇場では、お子様デーみたいな日に上演される事あると、昔聞いた
この3作品に、『勧善懲悪』が共通するのが理由とか




勧善懲悪、ね
世の中、水戸黄門様や遠山の金さんみたいに、白と黒がハッキリ分かれるほど単純かえ?




フィデリオの場合、「フロレスタンがよほど、胡散臭いわ~」
フロレスタンは、ドン・フェルナンドと友人である
大臣なんかと仲良しさんで政治活動する奴なんて、アタシゃ絶対、「何か悪い事しとるんちゃうかい」と疑いまくる
つうか、ドン・ピツァロが一体、どんな黒歴史を抱えてるの?
彼が善人とまで思わないものの、フロレスタンに「殺したるッ」と怒りまくりを見るとね~
フロレスタンの仕掛けた罠に嵌められた気がしてならん




ピツァロが暴君であるという告発の調査のために、大臣が抜き打ちで明日来所すると警告されていた
警告の手紙が実は罠であった可能性、無かったっけ?
ピツァロに支持者がいる可能性は、有る
10数年前、北欧の小劇場演出では、追放されるピツァロに追従する者がぞろぞろ現れたという
Opera’評、つまり英語評のため、演出の意図など細かい内容は頭に入っていないが、興味深くね?




フロレスタン、ピツァロの扱いといえば、♪レオノーレの結末が納得行く
「ピツァロが刑務所内で民衆からフルボッコにされる勢いなのを、フロレスタン夫妻が命乞いしてやり
民衆とフロレスタン夫妻の両者譲らず、お手上げになった大臣が、国王の裁量に任せる」
ピツァロが罪科免れないとしても、裁判を受ける権利は持つ
ピツァロをその場で蹴り飛ばしてギッタギタに料理したって許されるであろう者が、ピツァロの権利守るを見ると
「人間には赦せる事と赦せない事が多いけど、赦せない相手にも何か許してやる事は出来る」




ちなみに、ピツァロが悪人と言い切れるか?と考えるきっかけ作ったのは








ドイツのバス=バリトン歌手、グスタフ・ナイトリンガー(1910年3月21日 - 1991年12月26日)
from Beethoven Fidelio (Karl Boehm, Deutschen Oper Berlin)
1963年のベルリン・ドイツ・オペラ日本公演で、ピツァロ歌った
同じカール・べーム指揮による、1970年製作の映画版♪フィデリオでも歌ったが
Gwyneth Jones "Abscheulicher! Wo eilst du hin? " Fidelio
James King as Florestan in Fidelio
肝心のナイトリンガー映像が見つからないけど、ピツァロ登場する場面で、何度、笑うたやら
美空ひばり女王様に見えるギネス・ジョーンズ、長嶋のチョーさんに見えるジェームズ・キングも、ご同様)
歌はもちろん、演技も上手いのよ
ただですな、映画だと、顔のアップ多いじゃん
普段は冗談ばっか言うてる人の好いオッサンが、目に現れてしまい…
色彩撮影でなく、白黒撮影だったら、少しはヒールの凄み感じさせたかもね~




ピツァロで笑うといえば








2000年当時、まだ42歳。若いわね
2014年12月7日現在、56歳。白くなりながらも何とか頭部健在
でも爺さんになってきたよなと、タヌキ寝入りしながらも記憶に残った
NHKホール楽屋口で自分の名前入り鼻歌のノー天気ぶり、それも、13年経った現在も鮮やかに)
DVD出たら買おうっと