mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

天地を創造する夜会~Tribute to Danny Kaye~

昨日が、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの129歳誕生日
今日が、ジャクリーヌ・デュ・プレの70歳誕生日
明日が、モーツァルトの259歳誕生日
存命中の者だったら、2月1日までもおいくつ寝ると♪(誰か数えて)、誰かの49歳誕生日
さよう、水瓶座生まれの有能な者って、天才が支配する星の下に生まれる宿命背負う




星座が交替する境界生まれの人は、水瓶座の場合、前後の星座、山羊座魚座の影響を受ける
山羊座水瓶座の影響を、魚座水瓶座の影響を、それも然り
水瓶座は、1月21日~2月19日生まれだから
1913年1月18日生まれ(1987年3月3日没)のダニー・ケイもまた、天才の宿命を背負っていた





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生い立ち

ニューヨーク州のブルックリンにて、ウクライナからのユダヤ系移民の親の元に生まれる。幼い頃から歌とおしゃべりが好きで、高校中退後劇団に入り下積みを経験し、1939年の『The Straw Hat Revue』でブロードウェイデビューを果たす。

1934年には、ショーの一員として中国と日本へツアーを行なっており、大阪公演の際に台風に見舞われ、停電となったが、観客を落ち着かせるためにライトを手に舞台に上がり、知っているかぎりの歌を歌った。言葉の通じない客を楽しませるためにパントマイムや顔芸を駆使し、このときの経験がのちの芸風を形作ったと述べている。

ユニセフ親善大使

1954年には国連のユニセフに参加、以後亡くなるまで親善大使として尽力する。その活動と芸達者ぶりが評価され、同年のアカデミー賞では特別賞を受賞した。

その後、活躍の舞台を映画からテレビやブロードウェイ・ミュージカルに移行。1963年から1967年までCBSで放送されたテレビのバラエティーダニー・ケイ・ショー』では、1963年度のエミー賞を受賞。またユニセフ親善大使としては世界各国のチャリティ・ショーのステージに立ち続けた。

また、度々お忍びで来日しては日本の福祉施設を回っていたが、それを表には出さず、マスコミに見つかっても「日本のお寺をじっくり見たかったんです」とごまかしていたという。この姿勢に感銘を受けたのが坂本九で、彼も地方公演の合間を縫って色々な福祉施設を訪れることを心がけていた。

指揮者

ダニーは楽譜が読めなかったが、オーケストラの指揮者としても活動し、ヨーロッパで1973年にストックホルムフィルハーモニー管弦楽団に客演した際のライヴ録音(チャイコフスキーくるみ割り人形組曲-現在BISレーベルのストックホルム・フィル75周年記念ボックスに収録。)が残されている。

本国アメリカでは、1981年9月に行なったニューヨーク・フィルハーモニックとの演奏会が語り継がれている。同楽団の常任指揮者であったズービン・メータの物真似をしたり、ハエ叩きを持ってリムスキー=コルサコフの『熊蜂の飛行』を指揮したりと、得意のコミカルな演技で聴衆を楽しませた(尚、この演奏会の模様は『ダニー・ケイニューヨーク・フィルの夕べ』というタイトルでビデオやレーザーディスクが発売されていたが、現在は廃盤になっている)。

Wikipediaダニー・ケイより引用 )





ダニー・ケイニューヨーク・フィルの夕べ』、レーザーディスク持ってますよ
3%時代の税込価格5840円をオークションに出せ、言い値でイイね、高値付けたる?
カネに換えられん至宝である。モッタイナイ。例え17桁の数字を提示されたって売りま宣言!





An Evening with Danny Kaye - 1981

1. 歌劇「こうもり」序曲(J.シュトラウス2世)
2. 同「どろぼうかささぎ」序曲(ロッシーニ)
3. トリッチ・トラッチ・ポルカ(J.シュトラウス2世)
4. 組曲くるみ割り人形」序曲(チャイコフスキー)
5. 同~中国の踊り
6. 同~アラビアの踊り
7. 同~トレパック
8. 歌劇「こうもり」~親しい仲(J.シュトラウス2世)
9. 同「アイーダ」~凱旋行進曲(ヴェルデイ)
10. ルック・シャープ・マーチ(メリック)
11. 交響曲大5番第4楽章(ベートーヴェン)
12. 熊蜂は飛ぶ(リムスキー=コルサコフ)
13. 交響曲「ホワット」第11楽章
14. 「時の踊り」(ポンキエッリ)
15. 交響曲第9番より(シューベルト)
16. 交響曲第8番第1楽章(ベートーヴェン)
17. フィドル・ファドル(ローリー・アンダーソン)
18. 組曲くるみ割り人形」~行進曲(チャイコフスキー)
19. ヴェニスの謝肉祭(ベラック)
20. 星条旗よ永遠なれ(スーザ)

1981年9月23日、ニューヨーク、エイヴァリー・フィッシャー・ホールでの収録

* 曲名リストは、amazonより拝借致しました




薄給稼ぎまた始まる週明け疲れの世俗に今宵くつろぎを
108分完全版見つけた。星条旗とともにYouTubeよ永遠なれをお星様に必勝祈願しときなはれ




ダニー・ケイを尊敬し、日本語風の芸名を名乗った俳優・コメディアン、谷啓
いつ頃だっけ、似たコンサートやった事があった
その時の映像を一部見て、「ダメだ、こりゃ」
コンサートの趣旨を真似るのはいい。独自のアイデアで勝負するならば
ケイと同じ芸をやっちゃったのがいけなかった
ケイの芸は唯一無二のものであり、ケイ自身が演じて活きる
所詮サル真似にしかならない以上、尊敬するケイへの不敬と言えよう
谷啓といえば、音楽面では優れたトロンボーン奏者なのに、悪いわね、アタシの中では男下げたわ




「度々お忍びで来日しては日本の福祉施設を回っていたが、それを表には出さず、
マスコミに見つかっても『日本のお寺をじっくり見たかったんです』とごまかしていたという」
これだけ見ても、ケイが本物の人格者であるが知れますな
慈善活動行っているを隠したり否定したりしないが宣伝もしない、それでも活動が世間によく知られている者
自分から積極的に「ボランティアやってますねん」と言って歩く者
両者には、天国と地獄の差がある
エス様が「表立って行う善行は偽善者」と言わはった通りよ
洋の東西問わず慈善活動がやたら強調される著名人まるで信用出来ない理由の一つだ




まァ露出控え目ばかりじゃ、募金集まらん。自分の知名度活かす、方法良ければ無論OK
An Evening with Danny Kaye - 1981、これもまた、社会福祉の一環であった
他の都市で行った同様のコンサート同様、出演料全額、寄付に投じた
ケイの信条は、会場に集まった有産階級にも伝わったと思う
いや信条に賛意すればこそ、足を運んだと思う
ニューヨーク社交界の有閑マダムいうよりゃ乳母桜コンビが、ギャグに大口開けてガハハ笑う場面あるけど
婆さんたちもきっと、死んだ爺さんの遺産から気前良くポ~ン弾んでくれたと信じる




4人のトランペッッターにジャズ風な変奏をさせ、ケイがスキャットで参加するヴェニスの謝肉祭
多彩な才能を披露し、圧巻だが、こんなん大人しい部類に入る
トランペット親父が酔っ払い風の吹き方をする凱旋行進曲では
背中で聴くケイの、目玉ひんむき、口あんぐり、「奴、夕べさ、飲み過ぎおって~」てな仕草が絶妙
かと思えば、美人の韓国人ヴァイオリニストを呼び出し、♪アリラン歌う姿は二人とも可愛いが
次に呼ばれた妙齢の日本人ヴァイオリニストに、「ショ、ショ、ショージョージ♪」
♪証城寺の狸囃子を歌うのって、相手が狸顔のオバちゃんだったから!?
( * 普段からよく歌っていたとか。日本が芸風に一役買った=大阪の台風に感謝感激雨アラレ?)




さんざんお客笑わせた後、椅子を持って来させ、音楽談義を一席
楽譜が読めない
それが何だというの。美空ひばりだって読めなかった
ひばり女王様は、背後のバンドミスを指摘出来るほどの優れた耳を持っていた
歌の情緒を主眼に置き、敢えて音程ズラした事もあった
心に響く。超難解な楽譜を読み込み、完璧な音程で歌おうが、優等生的な無味乾燥歌唱なんかクソ食らえ
基礎の完全習得が大事とはいえ、絶対条件じゃない




漫画‘ガラスの仮面’に於いて、姫川亜弓が、一度も北島マヤに勝ったと思えないという
舞台離れると何やらせても不器用で地味なマヤに、敗北感さえ覚えた事まであったとまで
名監督と名女優の両親持つサラブレッドが、「自分は、作られた天才である」
才能に恵まれると同時に、環境にも恵まれたが大きかったを自覚していた
努力型天才が悪いわけじゃないものの、自覚しないで神業やってのける型天才の前には無力らしい




…ちゃいますかね?




昔々、貧しいユダヤ人夫が、2枚しか無いシャツの1枚を友人に与え、妻が「これからどうするの?」
すると夫は、「彼はね、1枚のシャツも持ってなかったんだよ。これで、我々どちらも1枚ずつ持てたんだ」
1980年代前半の話には、「おカネは自由を買えるが、名声は自由を失う」
二人のハリウッド女優が口を揃え、一理認められる
しかしながら、おカネが自制心を奪う、名声を社会活動に活かす、それも真理である





5つの銅貨が大金であり、だが自分には不要を知る、天賦の才覚者
それが、ダニー・ケイ