mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

Leid und Mitleid(共に悩み悟りゆく)

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1985年8月12日に起きた、日本航空123便墜落事故
いまだに謎の多い事故とあっては、答の無い質問に感じられる時あります




2010年8月12日のアメブロ別荘記事を基に、2011年にYahoo!独話別館で作った原稿を
【運命と死の戯れ~深き淵より~】(2011年8月12日)
【非情の世界に抗して~絶望との闘い~】(2012年8月12日)
【死の蔭の谷にて~苦悩の冠~】(2013年8月12日)
記事題名変更と、少しだけ手を入れた内容で、3年続けて本館投稿しました




言いたい事は全て、最初の年2010年のアメブロ版、翌2011年のYahoo!本館版に書かれてあります
本館続ける限り転載し続けようかと考えましたが
2014年は結局、可能ならば本館内転載し続けられる新規投稿となりました






ワーグナー最後の作品、舞台神聖祝典劇♪パルジファル第一幕より




第1幕
前奏曲。グルネマンツと小姓たちが傷の治療のために湖へ向かう王を待っているところへ、クンドリが現れ、アンフォルタス王の薬を託す。かつてアンフォルタスはクンドリに誘惑され、聖槍を奪われて傷つけられていた。癒えない傷口からは、絶えず血が流れ出し、罪の意識を伴ってアンフォルタスを苦しめた。グルネマンツは魔法使いクリングゾルの邪悪と、王を救うための神託について語る。神託とは、「共苦して知に至る、汚れなき愚者を待て」というものであった。そこへ、湖の白鳥を射落とした若者が引っ立てられてくる。グルネマンツはこの若者こそ神託の顕現ではないかと期待し、若者を連れて城へ向かう。城内の礼拝堂で、聖杯の儀式が執り行われる。しかし、傷ついているアンフォルタスにとって、儀式は苦悩を増すものでしかない。官能への憧れと罪への苦痛、死への願望がアンフォルタスを襲う。先王ティトゥレルの促しによって、聖杯が開帳される。しかし、若者は茫然として立ちつくすばかり。グルネマンツは失望して若者を追い立てる。

Wikipedia:『パルジファル』より引用 )





この聖杯騎士団には、特権階級ならではの選民意識が働く上に
現在いる聖杯騎士団員の誰一人、癒えない傷の痛みを知らないとくる
聖杯のお恵みに与かるためなら、方法を選ばない
癒えない傷と罪の意識に苦しむアンフォルタス王にとって、儀式は苦悩を増す悪夢に等しいのです




パルジファルは儀式の意味を理解し得ず、失望した長老グルネマンツから追い払われました
Durch Mitleid wissend, der reine Tor.
「哀れみ深い聖なる愚か者を」、天の声がグルネマンツには聴こえたはずなのですけどね
無垢な主人公が、身体の傷こそ負わないものの、同様の体験により、王の苦悩を理解するには
苦難の彷徨と遍歴が不可欠であるとの、神の思し召しだったのでしょう




昔から何故か、迷宮グルグル、気づけば…みたいな夢を何種類も繰り返し見るせいか
日本航空123便ヴォイスレコーダーを最初に聴いた時
「異常発生から墜落まで30分以上。遺書残した乗客いるほど、逃げ場無しの恐怖と諦念」
「墜落直前から最後の交信まで、行った事も無い御巣鷹山が目の前に迫るよう」




日本航空123便墜落事故が完全究明される日が訪れるかわかりません
しかしながら、いまだ無傷の者とて、痛んだ心を、想像し、寄り添うだけでいいのです
慈悲の精神を持てば、我が身に災難降りかかった際に、寄り添ってくれる心を贈られます
当記事題名の意味は、痛みを知るには何が必要かを示す言葉です




日航機墜落 家族の動揺と悲痛(再現)



(2015年8月12日の追記)




事故から30回目の夏を迎えました
ここ何日か、2010年8月12日のアメブロ初版への検索多いですわ




アメブロ版【運命と死の戯れ~深き淵より~】といえば



 
1 ■無題
飛行機は人類の英知を感じることができる乗り物なので大好きなのですが、
毎年この事故を思い出す度に、人の愚かさ・はかなさを覚えずにはいられません。

今からでも事故原因を徹底的に調査してほしいですね。
 
ぜのん 2010-08-18 10:35:37 
 
2 ■>>ぜのんさん
日航は羽田沖逆噴射から3年半で、御巣鷹山事故と、墓穴掘りました
異常発生から墜落まで30分以上。遺書残した乗客いる
世界的に見ても特異な航空事故だと思います
昔と比べたら安全でも、後世への教訓にするため調査必要ですね
 
mathichen 2010-08-18 16:02:56 
 
 



ぜのんさんコメントの太字下線部分、最初読んだ時からずっと、箴言っぽく感じます




で、ぜのんさんといえば




投稿者:ぜのんさん
日付:2013/8/14(水) 午後 0:16
件名:Re: 御巣鷹山日航ジャンボ機墜落事故記事 その1

mathichenさん

メールどもです。
今年は12日(月)が新聞休刊日だったためか、
その前後の紙面での取扱いも例年よりも小さかったように思います。
とはいえ、こういう時にこそインターネットが威力を発揮しますよね。

インターネットでこの事故の真相を解明することはできませんが、風化を防ぐことができます。
時にそれは生々しい記憶を呼び起こすものではありますが、
そこで感じた傷みを後世に伝えていくことが残された者の使命でもあるので、
決して避けてはいけないと思っています。
(阪神大震災や3.11の震災も然りです。)


最近、Yahoo!Japanが掲げる「ライフエンジン」という言葉に強い関心を持っています。
「人々の生活と人生のインフラであろう」とするYahoo!Japanの姿勢は、
コンピュータやインターネットに携わるすべての企業や人々に当てはまるものだと思い始めています。

私もIT業界で働く端くれとして何ができるのかを考えている今日この頃です。
....、何だか話が脱線してしまってごめんなさい。
その2に続きます。





その2は、人々の生活と人生のインフラとは言えないYahoo!Japan証明のため割愛して




2011年のYahoo!版【運命と死の戯れ~深き淵より~】の折、コメント拝借を事後報告以来
毎年、メッセージ機能で、事故に関する感想を頂くのですよ
一昨年の返信、こちらの太字下線部分も箴言と思いませんかね
過多で錯綜しがちな情報を、冷静に眺めて取捨選択する目が求められますが…




1971年7月30日に発生した全日空機雫石衝突事故
『慰霊の森 心霊』Yahoo!検索)他、キーワードあれこれ試しても
出るわ出るわ、画像やら動画やら巨大掲示板やらのせいか
『慰霊の森って危険ってよく聞きますが、本当に心霊体験なんてできるんでしょうか?』Yahoo!知恵袋
人生半世紀以上でないとよく知らない事故であり
そして、知らない世代の成人が大多数占める現代に於いて、興味そそられるのは致し方ないながらも
最凶の心霊スポットが事実であろうと、事故自体が最凶級を思えば
「この事件は、当時を思い出すと、悲しみと恐怖が蘇ります。
どうか、事故に遭われた方々が早く成仏できることを心からお祈りします。
どうか、興味本位では決して行かないで下さい。
苦しんで死んだ人の心を傷つけないでください。」
知恵袋回答者さんの言われる通りですよ




御巣鷹山だって、興味本位での慰霊の山にすべきじゃありません
事故をリアルタイムに知らない世代は、まず最初に




日航ジャンボ機墜落事故




山が目前に迫り、何を思うか
1985年8月12日午後6時56分28秒録音終了時、飛行機がどういう状態に陥ったか
自分が日本航空123便に乗っていると想像しながら、YouTubeを最初から最後まで観ましょう
そこで感じた傷みを、検証し、後世に語り継ぐためにね




いま現在、平穏無事に過ごすが、一寸先は闇が人の世
運命と死の戯れに巻き込まれ、異世界へ旅立つ者、もしくは、遺された者になる
その可能性を、形は違えど、誰しも持つをお忘れなく