mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

虚勢の孤舟が撃沈にだけはならぬよう

ヴェンゲルさんと遊んで気分転換しよっと




ヴェンゲル:「バルサの関心は賛辞」  

アーセナルを率いるアーセン・ヴェンゲル監督は、ビッグクラブに主力を引き抜かれることをクラブに対する称賛と考えているようだ。バルセロナが自クラブの選手に興味を持つことは大きな意味があると見ている。

アーセナルは昨年夏、MFセスク・ファブレガスバルセロナに放出した。そして今年は、MFアレックス・ソングバルセロナへ移籍している。

戦力ダウンというネガティブな捉え方をしないヴェンゲル監督のコメントを、フランス『beINスポーツ』で次のように伝えた。

バルセロナが我々の選手を見て獲得を願うことは、我々への賛辞だと感じている。我々の選手たちは教養があり、ゲームのスタイルに入れると評価されているということだ」

(C)Goal.com

( 出典先:スポーツナビ





セスクの場合、実家へ帰りたく、年季奉公済ませただけの話
ヴェンゲルさんに育ててもらった恩義は忘れんが、略奪品は元の持ち主に返すのが仁義というもの
引き抜きなんて、ま~厚かましいですこと




ソングの場合、手塩にかけた息子をドロボー猫されちゃう母ちゃん気分を味わえとの意趣返し
というか
セスクの穴を埋める活躍を見せ、替えの効かない、いまやワールドクラスの選手
それを簡単に盗られて、いや移籍をアッサリ認めて、大砲チームは大丈夫なのですか~???





岐路に立たされたベンゲル監督の美学 
アーセナルは優勝争いをできるのか 

2012年9月14日(金) 

■“人材派遣元”となってしまう可能性も
あくまで自らの哲学を曲げないアーセン・ベンゲル監督が感じているであろう孤独を思うと、「ああ、サッカーの監督だけにはなるものじゃないな」と、つくづく傍観者でいる身のありがたさを感じてしまう昨今である。ベンゲル監督の孤独は、あるいは孤高という言葉に置き換えることができるかもしれない。常識的な経済感覚を働かせ、健全なクラブ経営にこだわるアーセナルのピーター・ヒルウッド会長の理念と、それを現場レベルで実地に遂行するベンゲル監督の流儀は、いびつなグローバリゼーションが蔓延(はびこ)る現在のサッカー界にあって、まさしく希少な存在であり、彼らのチャレンジは称賛に値する。そして、有望な若手選手を育成しつつスカッドの競争力を維持し、その上でピッチ上に魅力的な絵図を描こうとするベンゲル監督の美学は、それそのものが孤高の姿と表現していいだろう。しかし、それは外野の無責任な礼賛に過ぎず、実際的にその孤高の美学は今、7シーズン続く無冠と、2シーズン連続の主力選手流出という現実を前に岐路に立たされている。

外野の立場で言わせてもらうと、昨シーズンに続いて主力選手を放出した今シーズンのアーセナルは、今後のかじの取り方によっては、来シーズン以降もこのまま巨額の財を投じるメガクラブにとっての“人材派遣元”となってしまう可能性があるだけに、非常に興味深い観察の対象といえる。理想と現実が相反する中で、選手やサポーターの抱える悩みがここまで深いビッグクラブも珍しい。サポーターおよびクラブ関係者を含め、アーセナルに関わる全員が来夏こそはため息のでない夏にしたいと願っていることだろう。

■重要な鍵を握っているのは 
それにしても、常に長期的な視野に立ってチームを構築してきたベンゲル監督が、2シーズン連続してかなり大がかりな再構築を強いられたのは、なんとも皮肉な話ではあるが、この夏は、行き当たりばったりという感の強かった昨季の補強とは異なり、ロビン・ファン・ペルシ放出が既定路線となるや否や、オリビエ・ジルールーカス・ポドルスキーサンティ・カソルラと、計画的に選手を獲得しているだけに、「存外やるかもしれない」という期待感はある。

また、開幕から3試合で10失点した昨シーズンと比較すると、今シーズンはこれまで3試合で無失点と、この辺にもしっかりと教訓が生かされている感じがして、ともすれば理想主義者に映りがちなベンゲル監督の現実的な一面が垣間見えるようで面白い。なお、このディフェンス面の改善は、勇退したパット・ライスに代わり今季よりアシスタントコーチの任にあたっているスティーブ・ボールドの影響が大きいようで、監督をはじめ、新キャプテンのトーマス・ベルマーレン、カール・ジェンキンソンらのディフェンス陣も口々にこの新しいアシスタントコーチに対する賛辞を送っている。

一方、ファン・ペルシの抜けた穴が懸念される攻撃面は、無得点に終わった初めの2戦こそ、その最大の懸案事項をもろに露呈する形になったが、敵地アンフィールドリバプール戦で2ゴールを奪った第3節のパフォーマンスは、徐々にではあるが新戦力がチームになじみ始めていることをうかがわせた。

確かにファン・ペルシの不在は何かと目についてしまいがちだが、ここは、昨季のリーグ戦でチーム総得点の半分以上に絡んだファン・ペルシというけた外れの得点源を、新加入の3人がいかに分散できるかという単純な算数による議論をするのではなく、逆に、重度なファン・ペルシ依存体質からの脱却として、ポジティブにとらえたいところである。実際、カソルラ、ジルー、ポドルスキーに、セオ・ウォルコット、アレックス・オックスレイド=チェンバレンジェルビーニョといった既存戦力を加えた攻撃陣は十分に魅力的であり、スピーディーかつ独創的なアタッキング・サッカーを展開できる可能性を秘めている。

ここで重要な鍵を握っているのが10月に復帰予定のジャック・ウィルシャーである。背番号10を引き継いだ若き司令塔の復帰は、彼が昨シーズンを丸ごと棒に振ったことを考えると事実上の補強であり、戦術眼、展開力、そしてダイナミズムが高いレベルで結びついたウィルシャーが前線のタレントを自在に操ることができれば、アーセナルの攻撃は昨季以上に多様性を帯びるはずである。もともと、昨季のアレックス・ソングが遂げた飛躍的な進歩も、ウィルシャーの長期離脱が遠因となった節があるので、こと攻撃面に限っては、ウィルシャーが復帰すればソングの不在は問題にならないだろう。以上、語尾からも分かる通り、今シーズンのアーセナルの前線から中盤にかけたクオリティーに対する希望的観測である。あくまでも希望的な予測ではあるが、第三者の脳裏にポジティブなイメージを浮ばせているのは悪くない兆候である。

■心もとない守備戦力
翻って守備面はというと、これまで無失点できたその成績に反し、どうしてもあらが目立ってしまう。昨シーズン、芸術的とも言えるボール奪取能力で中盤の番人として、守備陣の負担を大幅に軽減していたソングの不在は、そのままダイレクトにディフェンス面の不安として響いてきそうだ。前述したボールド・コーチの加入により、守備組織の安定化が進むアーセナルではあるが、その絶対的な守備戦力は心もとないと言わざるを得ない。これは、かれこれ数シーズン来指摘され続けていることではあるが、ワールドクラスのディフェンダーベルマーレンただ一人だけという状況はいかにもまずい。

センターでその新キャプテンとコンビを組むローラン・コシェルニーも優良なセンターバック(CB)には変わりないが、いまだに“竹クラス”の域を脱しきれずにいる。それに加え、俊敏性に乏しいペア・メルテザッカー、ミスの多いヨハン・ジュルー、そして昨季はほとんど戦力にさえならなかったセバスティアン・スキラチと、すきの多いCBのバックアッパーには何かと不安要素が目立つ。

サイドバック(SB)については、10月にバカリ・サニャが復帰することにより厚みは増すが、左SBには依然として人材難を抱えたままである。サイド攻撃で大きな役割を果たすギブスは将来性を感じさせるプレーヤーではあるが、守備面での安定性に欠けるきらいがある。そのギブスとポジション争いをするのは、いろいろな意味でそれ以上に安定していないサントスである。ベンゲル監督が今季無冠にピリオドを打つことをシリアスに考えているのであれば、今冬、CBと左SBに名の通った人材を補強する必要があるだろう。

ベンゲルに課された最も大きな命題は 
さて、プレミアリーグ全体を見渡してみると、今シーズンも戦力的に頭抜けたマンチェスターの二強が優勝争いをけん引することになりそうだ。その二強の争いに唯一食い込んでいけそうなのはチェルシーで、相対的な戦力差を考慮すると、それに続く4位がアーセナルにとっての現実的な目標となるだろう。来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を争うライバルになるであろうトッテナムリバプールはどちらも新監督を迎えたばかりとあって、今季で就任17年目を迎えるベンゲル監督の継続性に一日の長がある。

選手にとって大きなモチベーションとなるCL出場権の死守がベンゲル監督にとって今シーズンのノルマとなるのは言うまでもないが、今季のベンゲル監督に課された最も大きな命題は、早い段階でリーグ戦のタイトル争いから消えることなく、できるだけシーズン終盤まで優勝の可能性を残し続けることである。無冠が続くことにより一番怖いのは、選手個々からタイトルのイメージが薄らいでいくことであり、それこそが主力選手の流出に直結しているのは恐らくベンゲル監督自身が誰よりも実感していることだろう。来年の夏、誰でもないベンゲル監督自身が深いため息を漏らさぬよう、今シーズンは、アーセナルが4位争いをするグループに属しているのではなく、タイトルレースにより深く関わっていることにリアリティーを持たす必要があるわけだが、その状況でベンゲル監督並びにアーセナル首脳陣がどのようなかじ取りをするのか、それは大いに注目に値する。

( 出典先:スポーツナビ





虚勢張ってるヒマないと思いますけどぉ