mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

太陽の沈まない国の末路と同じく、帝王人生も日没を迎える

アレもコレも別もとにもかくにも面白くな~い!ってんで

昨日のアメブロの続きをDaysにて

 

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最期の日
当時ソニーの社長だった大賀典雄カラヤンの自宅を訪ねた時、カラヤンは「左胸のあたりが調子悪いから、自宅の温水プールで泳いだ」と語った。大賀は、カラヤンに次世代のデジタルビデオ・カメラを出来るだけ早く納品する約束と、カラヤンがLDでの発売しか認めていなかったレガシー・シリーズの映像作品を8ミリのソフトで発売しないかという営業に来ていた。エリエッテ夫人がシャワーを浴びている時に、カラヤンが突然ぐったりとなり、大賀の腕に抱かれたまま心停止となった。緊急のヘリコプターが呼ばれたが間に合わなかった。それは、カラヤンがDGからソニーに移籍する直前の死去だった。移籍に当たっては、そのテストケースとして、カルロ・マリア・ジュリーニソニーへ送り込み、また「カラヤンの耳」とも喩えられたレコーディング・エンジニアのギュンター・ヘルマンスも送り込んでいた。辞任したベルリン・フィルとの最後のコンサートは、ザルツブルク復活祭音楽祭でのヴェルディのレクイエム。生涯最後の録音と演奏会は、ウィーン・フィルとのブルックナー交響曲第7番だった。なお、カラヤンは逝去する前日にザルツブルク祝祭大劇場で、この年の夏の音楽祭でプレミエを迎えるヴェルディの歌劇『仮面舞踏会』のリハーサルを行っていた。
( 大賢者様:『ヘルベルト・フォン・カラヤン』より )

 

写真右側は、伊東四朗。念のため(双子かいうくらいソックリ)

 

カラヤン獲得の決め手は、DG辣腕製作者ギュンター・ブレーストを引き抜いたこと

DG所属の某指揮者に言わせると

「(ブレースト傘下である)ジュリーニ移籍は、長年慣れ親しんだスタッフとやりたいから

高齢だと、若いスタッフと白紙から始めるのは難しい」

カラヤンも然り

 

♪仮面舞踏会はCD録音が残されていますが、こんな逸話あり

DG級大手では、多忙なスター歌手多く、一斉に揃うなどあり得ない

にもかかわらず、カラヤンは強引に出演歌手全員を拘束した

結果、通常はかなり日数かかる録音セッションが、予定通り10日ほどで終わった

当然。歌手は、後の予定に穴を開けないため必死になり、録り直し少なくなるでしょが

 

カラヤンヴェルディといえば

 

 

 1986年、ザルツブルク復活祭音楽祭での上演を記録した映像作品。カラヤン自身の演出・指揮に加え、カラヤンのお気に入り、ギュンター・シュナイダー=ジームセンによる舞台装置に、録音担当が長年のセッションでの右腕、ギュンター・ヘルマンスと好条件の揃った重厚華麗な名舞台の上質な記録。
 約177分というヴェルディ作品中、最大規模の長丁場オペラながら、超絶技巧の《ヴェールの歌》、熱く盛り上がる《誓いの二重唱》、独奏チェロも印象深い国王の嘆きの歌《一人寂しく眠ろう》、王妃による祈りの歌《世のむなしさを知る神》など聴き応えのあるナンバーが延々と連なる密度の濃さのおかげで、飽きることがまったくありません。
 また、原作がシラーの重厚な悲劇ということもあり、修道院、宮廷から宗教裁判所、火刑場にいたるまで、場面によって、華麗、重厚、荘厳、神秘的な雰囲気も満点という実に変化に富む劇進行がオペラティックな快感にどっぷり浸らせてくれます。
 歌手陣も、そういった全編ハイライト級といった状態に完璧に対応する豪華きわまりない大物揃いで、随所で感銘深い歌を聴かせています。
 また、歌唱だけでなくルックスまで加味されて選ばれたと思われる視覚的な条件は非常に高水準で、ヴェルディ随一といってよいゴージャスな内容にふさわしい視覚&聴覚情報が、オペラ鑑賞の醍醐味を味わわせてくれること請け合いです。
 カラヤンの指揮もシリアスをきわめ、フィリッポ役とエリザベッタ役、それぞれの10分を超える長大なアリアにおけるオケ・パートの扱いなどさすがの雰囲気。ベルリン・フィルの重厚かつ技術的練度の高いサウンドが、この曲の通常の伴奏とは次元の異なる響きを聴かせてくれるのが嬉しいところです。
 まさに重量級の名舞台。イタリア語。
 なお、カラヤンがここで採用している楽譜は、ヴェルディがその晩年、オテロ作曲の頃に大幅に手を加えたという4幕版で、オーケストレーションの充実ぶり、無駄の無い筋運びが、版の問題で錯綜するこの作品の中にあって、決定版としての地位を長く保っている理由を痛感させてくれます。
 ちなみに5幕版に存在したフォンテーヌブローの森の場(第1幕)は、シラーの原作には無い、台本作者たちによる追加場面で、4幕版では、5幕版でいうところの第2幕からスタートします。
HMVの期間生産限定盤DVD商品解説より )

 

史実のドン・カルロス (『ドン カルロスの時代背景について』

宮廷中からの嫌われ者であった模様

親父のフェリペ2世は、3番目の若い王妃と仲良しさんだったし

血まみれメアリーの後では、オンナであるなら誰でも嬉しいけど)

ハプスブルク憎けりゃ何にでも因縁つけるシラーの手にかかったら

そりゃ好き勝手に創作され、王さんが極悪人扱いされるっての

(スペイン経済支えるユダヤ人追放により、ユダヤ人を拾った大英帝国発展したものの)

 

ヴェルディ先生の♪ドン・カルロ(ス)、4幕版は辛気クサイ開幕が好かん

オトコが独り修道院の中でウジウジメソメソシクシク泣いてる場面なんて…

 

 

まぁカレーラスは、泣きの表情が世のオンナどもの紅涙を誘うのですがね

当時、39歳。白血病による体調不良がボチボチ

3年後復活出来てホント良かった

 

王妃役のフィアンマ・イッツォ・ダミーコは、まだ22歳の若さ

なるほど悲劇のヒロインにふさわしい美女ながら

ヴェルディの重いソプラノ大役を歌うには、声が若過ぎた

やがて調子を落とし、その後はパッとせず

 

化粧美人の中身はカラやん?とまで言われた、綺麗なだけの響きが売りなのに

妙な美学にこだわるカラヤンがいくない!