mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

旅の夢の翼広げて

姉妹ヴァイオリニストの姉さんが以前こんなつぶやきを
「若い頃に無理してでも海外留学しておけばよかったと、最近つくづく思います
海外演奏家の方々と共演するたび、コミュニケーション取る語学力不足を実感するんです」
妹はニューヨーク留学を見て、姉妹間でも国内組と海外組の差を痛感するんでしょうね
 
 
 
1963年と1966年生まれでも、この世代差
ならば、1964年に自由化された海外渡航 、それ以前に生まれ育った世代は?
1951年、黒澤明監督の‘羅生門’がヴェネツィア国際映画祭グランプリ受賞の際
監督以下作品関係者は渡伊出来ず、主催者側はウ~ンと考えたあげく
街に出て、日本人に見える人(実はベトナム人)に頼み込み、授賞式に出席してもらったそうな
 
 
 
妹ヴァイオリニストと同年生まれのアタクシはといえば
 
 
 
 
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1980年代後半に買った世界各都市地図
アムステルダム
ハンブルク&ベルリン
ウィーン&ザルツブルク
ニューヨーク
ベルリンは、東西2つの時代
…まるでスパイ大作戦計画ですね
実際、当時スパイ小説好きで…は横へ置き
いまだパスポート知らず、あぁ哀しや~
 
 
 
 
 
 
 
 
 
気を取り直して
 
 
 
 
 

 
サンケイ新聞特派員として有名なジャーナリスト・近藤紘一
1979年11月NHKでドラマ化された‘サイゴンから来た妻と娘’の後日談より…

 

1983年初秋、10月上旬に、娘の留学先で妻も滞在中のパリへ出かける事にした
懇意の旅行代理店に往復航空券を頼むと
「一番安くて有効期間が長いのは大韓航空ですよ」
行きも帰りも、ソウル乗り換えのアンカレジ経由の便
「例のコースだね」「そう、こないだやられたコースです」
大韓航空機撃墜事件ソ連のミグ機が突っ込んできたあのコース
しかしながら団体客にまぎれ込めば、通常料金の三分の一とおトクな話
「どうです?命が惜しいですか、カネが惜しいですか」
「命が惜しい。だから大韓航空にするよ
あの事件の後だ。恐らくいま世界で一番安全なのは大韓航空だろう」

 

結果は…快適なフライト。美人の至れり尽くせりの接客ぶり。機内食もサイコー
近藤氏の返事を聞いた旅行代理店の言葉通り、「案外わかってますね」
海外渡航が不自由な1960年代より、欧州やアジアを留学や転任、旅行したその道の通は
お子様時代より世界を知ってるつもりでいる、現代似非中流ノーテンキ物見遊山族と違い
目に見える物事や世間の評判がすべてではないという、オトナであれば当然の常識を

 

ちなみに、アタクシはもしも海外旅行出来るならば、ルフトハンザ航空がイイですってば
世界でもトップ級バツグン整備、墜落の心配いらず
その気になれば、格安航空券を入手可能(理由は秘す)

 

まぁ実際には無理な話
で、久々にスパイ大作戦計画の翼広げた、青空が快い午後でした