mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

黙契の封印を解くべからず

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むしろ、謎が深まり、キナ臭い感触まで

 

 

 

 

SSや「ユダヤ人狩り部隊」が偽造配給カードや労働違反を探すため倉庫を訪れ、

床に残された跡から移動する本棚の後ろの隠れ家を偶然見つけたという説もある。

「疑わしいほど詮索好きな」倉庫長、副倉庫長の妻、アントン・アーラーと呼ばれる日和見主義者、

元従業員、フランクを匿っていた会社員の妹でナチスのシンパが浮かび上がる。

 

 

 

 

密告電話が女性の声説に従えば、副倉庫長ランメルト・ハルトホの妻で掃除婦のレナ・ハルトホ=ファン・ブラデレンが怪しい

「後ろの家」8名が連行されて以降、レナは夫同様、プリンセン運河通りに一度も姿を見せていない

 

 

 

 

「疑わしいほど詮索好きな」倉庫長ヴィレム・ファン・マーレン、彼は、何度目かの事情聴取の際

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善悪の彼岸から永遠に配達され続けるべき記憶と記録 - mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】


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ミープ・ヒースがファン・マーレンから様々な悪意ある中傷を受けたにもかかわらず

彼女はファン・マーレンを密告者だとは思っていないと強調したと、警官から聞かされた

ミープの回想録『思い出のアンネ・フランク』エピローグに

「私がそう確信しているのは、戦争中、密かに会社の販売代理人の1人から

ファン・マーレン(※回想録では、ファン・マットーの仮名)が自宅に息子を匿っていることを聞かされていたからだ」

ファン・マーレンの本心ともかく、戦時下に警察とお近づきになりたくない事情持ちであり

彼が確かに好ましい人物ではないにしても、決して密告者ではないと判断し

戦争中から戦後にかけて、秘密を守り続け、夫のヤン、そしてオットー・フランクもファン・マーレンではないに同意したという

ちなみに、オットーは、彼の住むスイスまでオランダから出張した警官に対し

「もしもミープを疑っているんだったら、さだめしこの私もまた疑われているということなんでしょうな」

 

 

 

 

誰が密告者にしろ、プリンセン運河通り「後ろの家」の秘密を知る関係者及び係累は少なくなかったわけだ

「後ろの家」にとって運の尽き始めと思えるのは

ベップ・フォスキュイル - Wikipedia

1937年、18歳の時にタイピストとしてオットー・フランクが経営するオペクタ商会に入社した

同年、病気のため職を失った父親ヨハンの為に、同社の倉庫係長の仕事を斡旋した。

父ヨハンは潜伏者達の存在を知っていた唯一の倉庫係で、隠れ家に通づる本棚を作ったのは彼である。

しかしヨハンは、フランク家が隠れ家生活中だった1943年3月末に十二指腸の病で倉庫係長を辞し、翌月に入院。

6月半ばに病気が進行性の癌だったことが判明し、手術できずに退院して死の床に就く。

後任の倉庫係長はヴィレム・ファン・マーレンで、ハルトホ夫妻と同様に彼も隠れ家発覚の件で密告を疑われることになる。 

ヨハン・フォスキュイルが病気で職を辞しなければ、歴史は変わった可能性がある

 

 

 

 

歴史が変わる可能性、それは77年越しに特定された?密告者が、本当に密告者だった場合もよ

アンネの父親オットーは1964年、警察に対し、

自分の家族や他の人々を裏切った者としてファンデンベルフを名指しする文書を、

戦後間もない時期に受け取っていたと話していた。

調査チームは、オットーが作成したこの文書の写しを、警察の資料の中から発見した。

 

オットーが文書を公表しなかったのは、

裏切り者がユダヤ人だったことが明らかになると反ユダヤ感情があおられる恐れがあったからではないかと調査チームは考えている。

ミープ回想録によれば

オットーはファン・マーレンの問題について裁判に訴えることを好まず

ただあっさりと、「誰がやったのであろうと、それを知りたくはありません」

誰かを知っている故に黙っていたというより 、ユダヤ人がユダヤ人を裏切ったなんて「知りたくなかった事実」「言うに言えない苦悩」

ぶっちゃけ、反ユダヤ主義者やネオナチの類から見ると「ユダ公同士の問題を、無関係なアーリア人の所為にするなや」

世界の見識が180度引っ繰り返ってしまう懸念を考えれ

 

 

 

 

ファン・デン・ベルフが密告者というのもまた、「特定」であって「断定」「決定」していない

けど、限りなく100%に近い罠

ユダヤ人評議会 - Wikipedia

名前だけ見るとユダヤ人互助会っぽく映るが

基本的にはオランダのユダヤ人評議会はオランダ・ユダヤ人にダビデの星のバッジを配布したり、

ユダヤ人移送リストをドイツ当局に提出するなどの対独協力機関であった。

 

 

 

 

いや密告者そのものより、オットーが1964年、警察に話した内容が気になる

「自分の家族や他の人々を裏切った者としてファンデンベルフを名指しする文書を、戦後間もない時期に受け取っていた」

密告者を密告する者がいた、つまり、「共犯者」「組織ぐるみ」てな話ちゃうん…

 

 

 

 

どう言うか、FBI元捜査官率いる調査チーム、余計な真似したと感じられてしゃ~ない

1993年にヤン・ヒースが亡くなり、ミープも2010年1月11日にオランダ国内にある施設に於いて満100歳で死去した

彼女を最後に、『アンネの日記』に関連する隠れ家生活の関係者は、全て現世を去った

誰が密告者であろうと、関係者に子孫いたって、77年前を直接知る世代はおらず、77年後現在、誰得?

調査はアリとしてだ、調査結果次第では

「Eyes Wide Shut...For Your Eyes Only(目を大きく閉じて…見ざる聞かざる言わざる)」の必要かもよ

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何かの陰謀論だったらキナ臭く、陰謀論が存在しなくたって禍根だけが生まれる

そう感じられてならない…

 

 

 

 

(追記其の壱)

オットーは娘の遺した日記出版について、抜粋を読んだ著名な歴史家とその友人から勧められ

当初、プライバシーを侵される懸念を理由に拒絶した

歴史家とその友人が巧みな論陣を張り、オットーを翻意させたが

断固として拒絶し続けた背景には、主義信条や性格的なものに加え

密告者が誰か知る故に、衆目を集めれば、密告者と「後ろの家」関係者双方へのリスクを想定してか?

 

 

 

 

(追記其の弐)

未解決事件チームは、アンネの家族を匿い、アンネが書き残した日記を保存した従業員の1人が1994年にアメリカで行った講演会で、

裏切り者を知っており、裏切り者は60年までに死亡したと打ち明けていたことを突き止めた。

突き詰めると、オットーが本当に信頼置ける「後ろの家」関係者に、密告者が誰かを打ち明けていた可能性が考え得る

打ち明けていれば、密告者を敢えて守り、裏切り者の汚名を着せたくなかったと言えるよね