mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

心は独逸乙女が、日本版Die Walküre

どおも元気出ない本日、日本語版Wikipediaと英語版Wikipediaを狸寝入りしながらタブレット検索していた

日本語版:Category:ナチス親衛隊 - Wikipedia

英語版:Category:20th-century women opera singers - Wikipedia

認知症予防用復習みたいなモノよ

 

 

 

 

続いて、景気付けのためのYouTube眺めた

結果

f:id:mathichen:20201022183826p:plain

極上の音楽奏でる聖なる酔いどれ楽団 - 歌の翼に


Richard Wagner - Das Rheingold - Der Ring des Nibelungen - part 16, Finale

YouTubeではわかりづらいけど、10:17辺りから耳をダンボにしてみましょ

ラインの乙女の嘆きが消え、神々の入城の勇壮な音楽に変わるね

オーケストラの音量、特に管楽器、急にグーンと上がるでしょ?

…グーンと上がる部分が、ハイテンションな酔っ払い楽団の証だってば…

酒飲んだ後に残業でフラフラしてるウィーンフィルが笑わせるおかげ様で、アタシゃ立ち直れたw

 

 

 


ところで、上画像の『The Golden Ring』

これは、1958年から録音が始められた、ゲオルク・ショルティ指揮ウィーンフィルによる、世界初の『ニーベルングの指環』全曲

正確を期すと、世界初となるスタジオ録音による指環全曲

その第三作、楽劇としては序夜『ラインの黄金』+三夜の第四夜『神々の黄昏』、1964年の録音風景を撮影したドキュメンタリーである

第二夜『ジークフリート』題名役のヴォルフガング・ヴィントガッセンが、1914年生まれ

40代後半から50歳頃の全盛期に録りたかったので、ジークフリート誕生前の第一夜『ワルキューレ』を後に回したと思われる

 

 

 

 

 1965年に録音されたワルキューレちゅうのが


Sir Georg Solti: Wagner - Die Walküre, 'Ride of the Valkyries'

第三幕冒頭、♪ワルキューレの騎行部分だけど


APOCALYPSE NOW Clip - Ride of the Valkyries (1979) Francis Ford Coppola

フランシス・フォード・コッポラ監督による映画『地獄の黙示録』では、BGMではなく実際に戦場で流れている音楽として使われる。

アメリカ軍のヘリコプター部隊がベトコンの拠点となっている村に奇襲攻撃を掛ける際、

兵士の士気を高め、住民の恐怖心を煽るために、ヘリコプターに積んだスピーカーから「ヴァルキューレの騎行」が大音量で流される。

映画の演奏は、ゲオルク・ショルティ指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(による全曲録音からの使用)である。

「演出」の節でも述べたとおり、ここでもヴァルキューレと死のイメージが重ねられている。

 

ワルキューレ (楽劇) - Wikipedia

レコード会社Deccaは「戦争映画にとか印象悪くなるやん」難色示したが、ショルティが構わんとOK出した

 と併せ、トリビアとして映画系の皆様ほれメモメモ

 

 

 

 

 『The Golden Ring』右下のBBA、彼女がワルキューレでは、題名役ブリュンヒルデを歌っている

あ、「ワルキューレ(Walküre)」な、「戦死者を選ぶもの」の意だけど

楽劇では「Die Walküre」、英語だとThe Valkiyrieであり、ブリュンヒルデ含む9人の大声集団でなくブリュンヒルデ1人を指す

jap-deu.com

よう間違えるは置き 、ドイツ語の豆知識もほれメモメモと脅しといて

 

 

 

 

ショルティブリュンヒルデ

ja.wikipedia.org

 高音域よう出る代わり低音域ガーのため、あんまし好かん

でも、ま~


Birgit Nilsson - Hojotoho! - Die Walküre - 1996

78歳でコレやから認めとく

お気に入りの役柄は何かと尋ねられて曰く

「イゾルデとトゥーランドット。イゾルデは私を有名にしてくれ、トゥーランドットは金持ちにしてくれたわ 」

メトロポリタン歌劇場(メト)の総監督、ルドルフ・ビングは「ニルソンは仕事をし難い歌手ですか」と聞かれ、

「とんでもない。彼女は機械みたいなものさ。カネをたっぷり突っ込めば、素晴らしい歌声が出てくる」

一方、ニルソンは納税申告書類に記すべき扶養家族の有無を問われて

「たった一人ね。『ルドルフ・ビング』」

 カネ大好きを素直に認めてるしw

 

 

 

 

プッチーニの『トゥーランドット』と言えば、企業人事課に勤務させたら会社潰れる勢いで首切り大好き姫だね

非情さを湛える寒色系声質の、ワーグナー歌える重量級歌手が求められ、北欧人ニルソンに適役だ


Turandot - "In questa reggia" - Birgit Nilsson & Franco Corelli

相手役が天敵ちゅうか犬猿の仲みたいなもんなのに、お互い、カネを口に突っ込めばプロだねの点も立派だ

テノールフランココレッリとの組み合わせでの、メトでの『トゥーランドット』第2、第3幕での高音の競演もまた有名だった。

ある夜、ニルソンは第2幕の高い「ド」の音でコレッリより長く高音を保つことに成功、満場の喝采を集め、コレッリは憤慨した。

コレッリは次の休憩時間にルドルフ・ビングに詰め寄り「もう公演を続けるつもりはない」と言った。

コレッリのかんしゃくのあしらい方を知っていたビングは、

続く第3幕フィナーレの二重唱で、ニルソンのトゥーランドット姫に接吻するかわりに、首を噛んで報復することを提案した。

コレッリは彼女を噛まなかった

(一説には、実際に耳に噛み付いたという)が、ビングのアイデアをとても喜んで、ニルソンに話した。

ニルソンはビングに「狂犬病に感染したので」と電報を打って続く2回の公演をキャンセルした。

別バージョンの逸話。

その後コレッリは第3幕のアリア「誰も寝てはならぬ」を素晴らしく歌い上げ、聴衆の支持を取り戻した。

引き続く二重唱でトゥーランドット姫が「私の栄光の日々は終わった (La mia gloria è finita.) 」と歌い、

カラフ王子が「いいや、それは今から始まるのだ (No! Essa incomincia!) 」と応じるべきところ、

コレッリは「そう、これでもう終わりだ (Si! Essa finisce!) 」と歌ったという。

 共演終わるどころか、MET以外でもどんだけ二人して儲けまくったんや

ニルソンは流石Die Walküre、物騒な戦乙女らしい逸話でもあるw