mathichenの酔いどれ日記【Hatena版】

~midnight dribbler~(ウサギ畑でつかまえて)

嗚呼…恐れ戦かなくても良いのです、愛する聴衆よ!

mathichen.hatenablog.com

汚名返上、名誉回復といえば、もう1名

昨日記事最後を〆た御方

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フローレンス・フォスター・ジェンキンス - Wikipedia

florence foster jenkins - YouTube

忘れちゃならね

 

 

 

 

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メリル・ストリープは、マダム・フローレンスが如何なる人物かを熟知し

「こ~んな音痴のオバちゃんだったのよん」を思いっ切りカリカチュアしてるよね

自分を真剣に天才と信じておられたマダムに失礼だぞなもし

初音ミクちゃんは、発音酷い上に、まだ16歳で、そもそもボーカロイドが子供持つオカン役ってw

 

 

 

 

と考えれば、誰に最も感動出来る???

 

 

 

 

まず、マダムの経歴を見ましょ

幼い頃から音楽教育を受け、音楽留学を希望していたものの、父親が費用の支出を拒んだ

医師で後に夫となったフランク・ソーントン・ジェンキンスフィラデルフィアに駆け落ちした(のち1902年に離婚した)

そこでピアノ教師をして生活していたが、1909年に父親が亡くなると

両親と前夫から反対されていた歌手の道へ歩むのに十分な遺産を相続し、フィラデルフィアで音楽生活を始めた

自らヴェルディ・クラブを創立して基金を積み立て、歌唱のレッスンを受け、初めてのリサイタルを1912年に開いた

一つ気になる点、わかるかしら

ピアノ教師、つまり音楽を職業としていた経歴よ

両親と夫は恐らく、マダム自身の悲願である歌手の道は絶望的なほど無能を見抜いていたけど

音楽を生業とすること自体に、世間を絶望させるほど大きな障害は見られなかった意味じゃねか

パパが娘より長生きし、旦那が嫁を飼い続けとけば、マダムは不承不承ながらもピアノ教師に留まったと思われる

 

 

 

 

音程とリズムに関する感性が皆無に等しく、極めて限られた声域しか持たず、一音たりとも持続的に発声出来ない

伴奏者がマダムの歌うテンポの変化と拍節の間違いを補って追随している

しかしながらマダムは、自分を名高いソプラノ歌手フリーダ・ヘンペルやルイーザ・テトラツィーニに比肩しうると考え

自分の演奏中にしばしば聴衆が笑い出すのを、ライバルが職業的な競争心からやらせているのだと思い込んだ

しかし、彼女は批判に気付いており

「皆さん私が歌えないとおっしゃいますが、私が歌わなかったといった人はいませんわ」

ココが、マダムの賢い点だよ

マダムは確かに、歌っている♪★

 それも、夜の女王をだ

 

 

 

 

 

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嗚呼…恐れ戦かなくても良いのです、愛する我が子よ! - 夢幻なる無限

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E6以上に恐ろしか超高音が含まれるため

一人の歌手の実力に合わせて書かれた音楽のため

18世紀に於いては、普通の歌手には極めて難しい役だったと思われ、初演者ホーファーの実力が窺い知れる

とにもかくにも、超難役である

 

 

 

 

 

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ジャイアン級音痴には歌えないっての

ジャイアン自身に正しい歌唱と聴こえていることよりも、周囲には何歌ってるか不明が鍵だ

マダム・フローレンスは少なくとも、夜の女王でも他の歌でも何歌ってるか皆わかるじゃん

 

 

 

 

マダムの偉業として最大の点を挙げると、「需要が大きかった」

娯楽欲する戦時下とはいえ有難いお話じゃないの 

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誰が何と言おうと 周りは気にするな♪

自分を信じていれば 勝利はついてくる☆

マダム・フローレンスの勝利は、後世まで語り継がれる「名声(迷声)」ね

 

 

 

 

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対決させてみたかったりするのはアタシだけ?w